昼月まひる

本業はコピーライターしてます。実体験の不妊治療を小説化したものなど、思いつくままに。す…

昼月まひる

本業はコピーライターしてます。実体験の不妊治療を小説化したものなど、思いつくままに。すべて無料記事なので、良かったら覗いていってください🙌

マガジン

  • 小説|晩産のたしなみ。

    いわゆる晩婚、もしかしたら「晩産」に至れるかもしれない40代のリアルデイズ……。いちコピーライターとして初めて書き残したくなった自分ごとは、苦節9年、不妊治療の行末でした。普通の夫婦が、普通に不妊に悩み、普通にわが子を望む毎日。不妊治療をすることに、何も特別なことなどないのです。そんなお話を。📖一話読み切り、すべて無料記事です🤝

記事一覧

DAY32 .  10年目の遅咲きを待ちながら

 ふたりめの弟が生まれたとき。すでに弟をひとり従えていた私はもうすっかり母親気どりで、こ…

昼月まひる
3か月前
35

DAY31 .  今年最後の大勝負

 あれだ、あれと同じ感覚。宝くじを買ったときの気持ち。   「宝くじなんて、そんなんで運…

昼月まひる
7か月前
28

DAY30.  その闇をも抱くもの

 その月曜の朝、私はいつものように遅刻気味だった。もうそんなに寒くはない、まだ暑くもない…

昼月まひる
10か月前
19

DAY29.  すべからく誰を想う

 やっぱり、あると思う。  ホルモンに関わる投薬の影響。個人差?気のせい?リスクよりもベ…

17

DAY28.  遅れてやってきたひなまつり

 女の子、だった。   流産手術の後、絨毛検査でわかったのは、今回の流産がやはり受精卵の…

53

DAY27.  いつかの反面教師

 ポチポチと文字を打っては消し、打っては消し。もうメッセージは無しにしようかとも思いなが…

19

DAY26.  たい焼きの神さま

 目の前に、2つの選択肢があったら。  リスクヘッジだとかキツいとか、無駄だとか、云々か…

74

DAY25.  シラサギの舞う日に

 つい、出来心だった。最後になるかも知れない移植前に、できるだけストレスを減らしておきた…

34

DAY24.  終わりのはじまり

 夢を見た。  夢の中で夫は、息子である私の父であった。彼は途方にくれている。いましがた…

24

DAY23.  マックポテトの誘惑

 姿勢が正せる。それがひとつのバロメーターだ、私の場合。家事をしていても、犬と散歩をして…

19

DAY22.  空蝉の記憶

 みーん、みんみんみんみんみいぃーーん……。いつもの川べりを犬と歩いていたら、嘘みたいに…

16

DAY21.  沼の中の泳ぎかた

 夫がつくるわが家オリジナルの「ラピュタパン」は、私が好きな休日の朝ごはんベスト1、2位…

50

DAY20.  この世界の愉しみかた

 まんちゃん。この子に、名前がついた。ついてしまったと言うべきか。 「お腹にいるときに呼…

45

DAY19.  ちょうど桜の咲く頃に

 まず、謝らなければならない。そのとき、血の気が引くほど動揺してしまったことを。手放しに…

17

DAY18.  小さな小さなきらめく卵の物語

 昨夜遅くまで降り続けた雨の余韻をそこかしこに残す街を、真正面からの太陽がさやかに照らし…

13

DAY17.  豆ごはんを食べた日のこと

 突然、戦争が始まった。日本で、あきれるくらいのほほーんと暮らしていた私にとっては、本当…

8

DAY32 .  10年目の遅咲きを待ちながら

 ふたりめの弟が生まれたとき。すでに弟をひとり従えていた私はもうすっかり母親気どりで、こ…

昼月まひる
3か月前
35

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 あれだ、あれと同じ感覚。宝くじを買ったときの気持ち。   「宝くじなんて、そんなんで運…

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7か月前
28

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 その月曜の朝、私はいつものように遅刻気味だった。もうそんなに寒くはない、まだ暑くもない…

昼月まひる
10か月前
19

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 やっぱり、あると思う。  ホルモンに関わる投薬の影響。個人差?気のせい?リスクよりもベ…

17

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 女の子、だった。   流産手術の後、絨毛検査でわかったのは、今回の流産がやはり受精卵の…

53

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 ポチポチと文字を打っては消し、打っては消し。もうメッセージは無しにしようかとも思いなが…

19

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 目の前に、2つの選択肢があったら。  リスクヘッジだとかキツいとか、無駄だとか、云々か…

74

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 つい、出来心だった。最後になるかも知れない移植前に、できるだけストレスを減らしておきた…

34

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24

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 姿勢が正せる。それがひとつのバロメーターだ、私の場合。家事をしていても、犬と散歩をして…

19

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 みーん、みんみんみんみんみいぃーーん……。いつもの川べりを犬と歩いていたら、嘘みたいに…

16

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50

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45

DAY19.  ちょうど桜の咲く頃に

 まず、謝らなければならない。そのとき、血の気が引くほど動揺してしまったことを。手放しに…

17

DAY18.  小さな小さなきらめく卵の物語

 昨夜遅くまで降り続けた雨の余韻をそこかしこに残す街を、真正面からの太陽がさやかに照らし…

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DAY17.  豆ごはんを食べた日のこと

 突然、戦争が始まった。日本で、あきれるくらいのほほーんと暮らしていた私にとっては、本当…

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