生まれて初めて「雨乞い」をした話
思い出はいつの日も「晴れ」
好きな天気「晴れ」
好きな天気は?といわれると、有無を言わさず、
「晴れ」
と答えてきた。多くの方がそうなのかもしれないが、私は、人並み以上に「晴れ」が好きだという自負がある。
基本的に私は曇っていると、すこぶる気分が悪くなるタイプだ。
空模様の悪さに比例して、心もどんよりする。
そのため、日本海側に位置し「ずっと曇っている」札幌での2年間は、時々、本当に病んでしまいそうになった。
札幌の11月は草木は枯れて、雪も降らないのに、曇っているという気候は、「気持ちだけは晴れ男」の私を破壊しそうになっていたのである。
思い出はいつも「晴れ」
サザンオールスターズの「TUNAMI」によると
「思い出はいつの日も雨」
らしいが、どうやら今年、私が香川の離島「さぬき広島」で過ごした夏は例外らしい。
つまり、「思い出はいつの日も晴れ」なのだ。
この8月、本当に雨が降っていない。
私の記憶では8月上旬に1度夕立が15分程度降っただけで、それ以来、雨を目にしていないのである。
どうやらこれは島だけの問題ではないらしく、同じ香川県の高松市や三豊市の方も「晴れ」に嘆いていた。
とある唐辛子農家さんは、昨年、畑への潅水(ざっくりいうと水やり)が8月は1回だったそうだが、今年は4回も行ったという。
寺で願うは「雨」
私自身は所詮60株程度の唐辛子を実験的に栽培している程度なので、農家さんたちの足元にも及ばないが、それでもこの晴れ、いや、この「日照り」は辛いものがある。
水やりはしてはいるものの、それでも追いつかずに枯れていく株もある。
また家庭菜園で育てているししとうやピーマン、きゅうりの生命はもはや風前の灯となってしまった(完全なる水不足である)。
もうこればかりはどうしようもないため、出先で通りがかった寺で
「雨、降りますように」
なんてお願いをしてしまった。
これまでは大学合格や仕事の幸運、また「彼女できますように」といった完全なる欲望の塊のようなお願いを仏様にぶつけてきた。
一方で、これまでのお願いなんてものを鼻で笑えるくらいに、今回はまさしく仏様に懇願してきたのである。
だからこそ、心なしか、合わせた手のひらは、いつもより赤くなっていたように思う。
好きな天気「雨」
今回は一人だったので、雨乞いといっても賽銭をいれて懇願したに過ぎないが、もし仲間がいるのなら、「盆踊り」でも踊ってやろうかというくらい雨が降らない。
盆踊りがルーツが雨乞いだったという地域もあるらしいが、たぶん当時の人々と今の私と同じ気持ちなのだろう。
このまま雨が振らなければ、盆踊りではなく、「ええじゃないか、ええじゃないか」と江戸時代よろしく町を練り歩くしかない。
あぁ、これほど人生で雨を待ち焦がれたことがあっただろうか。
このままでは、気持ちだけは晴れ男の好きな天気はどうやら「雨」になりそうだ。
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ほんとに雨振らないのはマズイです。
皆様もぜひ瀬戸内海に向かって雨乞いしてください。
よろしくお願いします。
というわけで本日はこれにて!
お読みいただきましてありがとうございました!
また明日もよろしくお願いします!
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