ぼくの才能は大谷翔平と羽生結弦にお譲りしたということにしている

こんな私でも同級生の活躍はどこか悔しかったりもするもので。

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人生は冷酷だ。才を持つものと持たざるものがいる。

なにかスポーツをやっていても、地区大会で敗退してきた私がいる。他方で、海の向こうでピッチャーをしながら、ホームランまでバンバン打っちゃう奴もいる。

人生は惨たらしい。
住む世界が違うのだろうか。

私がピザ屋で配達のアルバイトを始めたころ、氷上で舞い、オリンピックで優勝してしまう奴がいた。そしてまた彼が2枚目のオリンピックの金メダルを手にしたとき、私は何をしていたのだろうか。

彼らは私と同級生である。つまり、私と同じ年齢で就学し、同じように進級していたらしい。

いつの日だったか、雑誌で羽生結弦のインタビューを目にし、自分が恥ずかしくなった。たしか、「誰かを目指すのではなく、僕自身が上手くなりたい」といった内容だった。どうやら彼は彼自身と戦っているらしかった。私はというと他人と自分を比べている。

大谷翔平も、いつの間にか日本を飛び出し「オウタニサン」として世界を魅了をしている。テレビで見ない日はないし、私も我を忘れて一人のファンとして、彼のホームランだとか奪三振を楽しみにしている。

他方で、彼らによって心を動かされてきたくせに、こんな私でも同級生の活躍はどこか悔しかったりもするもので。私はそんなときこう思うようにしている。

「ぼくの才能は大谷翔平と羽生結弦にお譲りしたということにしよう」

そうすれば、私みたく特に結果を残していないちっぽけな人間でも、彼らを心の底から応援することができるから。

また逆にそう思うからこそ、私は大谷翔平と羽生結弦の活躍をみると、彼らまでとはいかなくとも、少し頑張ってみようかなと思えるから。

悔しさに対する言い訳かもしれない。
けれど、私には、いやぼくにはそんな気がしている。

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大谷選手、羽生選手二人の活躍もさることながら、まさかのスピードスケートの高木美帆選手まで同級生と知ったときは、やっぱり少し落ち込みました。

もちろん彼らの足元にも及びませんが、自分なりに彼らの背中を追いかけられればいいのかなと思います。

というわけで本日はこれにて。
ご清読ありがとうございました。

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