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インドで人生変わる前に

生まれて初めて、旅行に出る前にその旅行に関する文章を書いている。
というのも、近々インドに行くからだ。

巷でも、そして私の友人界隈でも、インドに行くと人生が変わるなんて噂がある。果たして本当なのだろうか。まだ私は半信半疑である。ただ、もしや帰国したらカレー屋をはじめてしまったりするのでは・・・

ということで、私の人生がインドで変わったと仮定して、未来の自分に向かって文をしたためておこうと思う。いわば未来の自分に対する手紙だ。あぁ、青春(アラサー)。
ただもし本当に人生が変わってしまったら、この手紙は未来への手紙でありながら、今の私による遺書でもある。

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拝啓 未来のワタシ様

こんにちは。2024年1月14日の私です。インドから帰国後、今の私では予想だにできない未来を生きているあなたに向けて今を記録しておこうと思います。

まずカレーについて。スパイスカレーではなく、ジャパニーズなルーカレーが好きです。ちなみにハウスのジャワです。でも、いまはもう白米ではなくチャパティにカレーをつけているのかもしれませんね。

音楽はロックバンドの曲をよく聞いています。ちなみにインドの音楽は全くわからないし、一瞬で通り過ぎたインド映画の流行にも乗り遅れました。だから、筒の細いラッパみたいな楽器が奏でる音楽に興じていてほしいかなとちょっとだけ思っています。

さてそろそろ本題に入ります。インドで人生変わりましたか?
以下、変わったという前提で書きますね。

正直、今の私は「変わんねぇだろ」って思っています。だって、もう29歳も間近です。三つ子の魂が10個もできるくらい生きてしまいました。事実、この人生で人生変わったなぁって思ったことあんまりないので。

なのに「人生変わってほしいか?」と考えると、少しそう思います。

何が変わってほしいかは正直わからないです。でも、帰ってきたときに「このままでいっか」と少し楽観できるような人間になっていたらいいなぁとは思います。ここ数年「このままでいいのかなー」って思っていたら、日が暮れることも多かったです。
だから、そんなときに自分を奮い立たせるほどの器でもないので、逆にいい意味で諦められたり、そこで割り切って新たなチャレンジに動ける人間になれてたら嬉しいななんて。
ただ、インドにそういうこと期待していいんですかね。そのへんいかがですか?

てか、そもそもインドで人生変わるって何なんですかね?それこそカレー屋始めるみたいな話ですか?それとも何かしらの窮状をみて国際協力に目覚めるみたいなこと?
そんなことを考えてたらさっき言ったみたいに「変わんねぇだろ」っていう夢のない結論に落ち着きました。

そのため、もしかすると一番期待するのはこうしたタイミングに目を輝かせられる人間になっていることかもしれません。

逆に変わらないでいてほしいことも考えてみました。私は「人生なんて自分で変えようとしないと変わんねぇよ」みたいなことを言う人が苦手です。
ここは変わらないでほしいです。なぜなら私みたいな奴が残念ながら一定数いるっぽいからです。肌感覚ですが、確かです。だから、その人達を裏切りたくはないし、その人たちの力になれたらなとも思います。
なお私はもとより彼らもきっと「人生なんて変わんねぇだろ」と口にしながら、インドで人生が変わることに若干期待してしまう卑怯な輩です。何卒そこは優しくお許しください。

最後に、人生が変わるっていいことでした?今の私は人生は連続していると感じることが多いです。だから変化には断絶も覚えます。それは少し不安です。
私はまだ人生が変わっていないので分かりませんが、それでも人生が変わってしまうのだとすれば、未来を生きるあなたが「人生変わってよかった」と口にしていることを祈っています。

以上、未来の私より

ps
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