色んな意味でほろ苦い「菜の花パスタ」ができるまで
今回は結果から。おかげさまで美味ししくできました。梅干しとバターがこんなに合うとは露知らず。菜の花のほのかな苦みには春を感じずにはいられません。レシピは中嶋るかくさんのnoteからぜひ。
さて、今回はパスタを作るまでの話です。
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今年は秋ごろからカブを長らく栽培してきました。とはいえ、あまり思うようには売れず、殊赤カブにおいてはほとんどが売れ残り、以下のように。
2月も終盤に入って気温が上がり始めると、あっという間にお花畑になってしまいました。遠目で眺めていると見惚れるくらいにキレイです。古民家の掃除に気を取られているある日、いつも農業を教えてくれているご夫妻から、
「そろそろ片づけないかんぞ。蕾立ち通り越して、花が咲いとる」
との指摘が。どうやら花が咲くときにはと土の養分が花に吸い取られ、土地が痩せるとのことです。
(※蕾立ち⇒ざっくりいうと蕾をつけることです。特に根菜類の場合、蕾立ちすると根に「鬆(す)」と呼ばれる空洞ができ著しく食感が悪くなります。こつそそーそーでおなじみの漢字ですね。)
(鬆が入り始めたカブ。見た目もあまりキレイとは言えません)
というわけで先日、掃除の手を止めてお片付けを始めました。ひたすらにカブを抜き続けること一時間。
次作の種採り分以外をすべて抜き終えることに成功。いつの間にかオオイヌノフグリやらスズメノテッポウやら色んな雑草が育っていたようです。で、、、
えげつない量になりました。必死こいて種をまいたあの日を思い出すと、何か陰鬱な気分に。中には立派に育ったカブも少なくなく。
ただ土地が痩せたら元も子もないのでね、、、とはいえさすがになんか忍びないので花くらいは食べようかなと。
このまま食べても結構おいしいです。サラダにしたいくらい。袋がなかったので、帽子に入るだけ持って帰りました。
菜の花にも、私自身にもどこかほろ苦さを覚える一品です。
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もったいない!捨てるくらいならタダでくれ!と思った方へ。
この考えに私は基本的に反対です。理由は多々あります。例外として賛成する場合は、「畑まで来てくれた人」と掛け値なしで何かをプレゼントできる身内・友人くらいです。
長くなりそうなのでこの件はまた次回。
というわけで本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!
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