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素敵な記事との出会いも一期一会。 自分で読み返すための備忘録兼レビューです。
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肥前文俊先生の『創ったものに対して自信がないという罪』を読んで

肥前文俊先生の『創ったものに対して自信がないという罪』を読んで

常日頃、「弱音は吐いてもいいけど、読者さまに顔向けできないような言葉だけは吐くな!」と己を戒めてはいるのですが、こちらの記事を読んで、「作家が自作に自信がないと言ってしまうことの罪深さ」を改めて感じましたので、自戒のために記事にしておこうと思いました。

わたしの場合、自作に対しての自信は、「売れた」か「良いレビューが多くついた」場合には昂るし、「売れない」か「あんまり反応がもらえなかった」場合に

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本棚の奥の列こそがその人を語る…かもしれない。『私の本棚に「二列目」はない』を読んで

本棚の奥の列こそがその人を語る…かもしれない。『私の本棚に「二列目」はない』を読んで

人の本棚ってわくわくしますよね。
作家さんのお宅拝見とかで床が抜けそうな書棚が並んでたりすると、それだけでその人のこと好きになっちゃうし、たまに元Twitterでご自分の本棚を画像で上げてくださっている方を見かけたりすると、ついついじっくり眺めてしまいます。わたしもこれ持ってる! って勝手に同志認定したり。

こちらはポプラ社員さんの本棚とその二列目を公開したマガジンで、めちゃめちゃ楽しく拝見して

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『エンタメ小説家の失敗学by平山瑞穂』を読んで

『エンタメ小説家の失敗学by平山瑞穂』を読んで

noteの海をさまよっていて、この連載にたどり着いた。

華々しい受賞歴を持つ現役作家が名出しでこれを綴る、最初はそんなに捨て身で大丈夫なのか……と心配しながら読み始めた。
読み進めるうちに、どうしようもなく震えた。

このエッセイは、作家の方が、己の著作を一冊一冊振り返って「失敗」の原因を考えていく、という作りになっている。
なんと戦慄すべき内容か。
やっていることも恐ろしければ、書いてある内容

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