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ヌナブト準州イカルイトってこんなところ~カナダ・日本人0の極寒の地でワーホリ始めました

こんにちは、ほたぴよ(@Hota_piyo)です✨
現在、カナダ・ヌナブト準州イカルイトという、日本人のいない土地でワーホリ中です。※ヘッダーの画像は鯨の骨です。

4月のはじめはイースターのため、どこもかしこもお休み。カフェの勤務もゆっくりと時間が進みました。

先月は忙しすぎて疲労がたまりまくり発狂しそうな日もあったため、正直この状態がずっと続けばいいのに…と思うことも0ではなかったり苦笑

時間に少し余裕があったので、ずーっと気になっていた「凪のお暇」の漫画を読みました。

日本で会社を辞める時、「何かを手放す」ということのテーマ性に自分の状況と重なり、でもなんとなく手が付けられていないままになっていました…。なんで早く読まなかったんだ!note1本丸々感想書けそう…w

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さて、本題です。
今日はついにイカルイトってこんなところ!の紹介をしていきます。

この後、また思想的な話とかこれからの話とか書きたいことが詰まり始めたので一気にいきます!


※ちなみにヌナブト準州についてネット検索をしていたら母校の大学の博士課程で研究された論文とかが出てきました笑。下記の情報はすべて所感ですのであしからず。


1.イカルイトってこんなところ~概要


イカルイトは、ヌナブト準州の州都です。初めてのカナダ。大都市すっ飛ばしてここに来たのは本当に偶然と好奇心です。

ただし、日本では「地球の歩〇方」をはじめとするガイド誌には何も情報が載っていません。

何なら、最近カナダの領事館からコロナに関する情報がメールで届くのですが「ヌナブト準州については公式サイト読んでね」の一文だけで終わっています。(ほかの州はめちゃくちゃ詳細に規制情報とかが日本語で共有されている)

まぁ、それくらい…なんでしょう。「どこそこ?」っていう場所です。

①場所(アクセス)


昨今の事情により、現在は「成田~バンクーバー~オタワ~イカルイト」が主流ルートかと思います。

場所はこの辺です。………改めて…とんでもないところにいるな…。

無題

②人口


7,740人(2016年)です。

徳島県美波町が同じくらいでした。

ちなみに、人が亡くなった場合、冬の間は埋葬ができないので冷凍保管されるそうです…お、おう……。

先住民が大半を占めています。黒髪で、やせ型で、少し日本人に似ています。

なので、町中の表記は「英語 フランス語 現地語」の3つです。

掲示物にしろ交通標識にしろレストランのメニューにしろスペースめっちゃ必要です。いろいろぎっしり詰まっています笑。

③寒いの?


私がここに来た2月は、体感温度-40度とか、ちょっといろいろおかしかったです。
まつげ凍ったのなんて初めてでした。

カップラーメンを外に置いて食品サンプルづくりしていました。

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アザラシやセイウチの毛皮で作った手袋とかが主流みたいです。
なんか、熊の手みたいでこれでどうやって物をつかむの?っていう大きさです笑。
※↓以前北海道で見つけたもの。いや、本当にこんな感じなんです。

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個人的には防寒用具として、これ、めちゃくちゃ助かっています。

口を覆わないと、肺に空気入ったときに苦しくなります。冷たすぎて。

まぁ、最近は、-4度とかになりました。暖かいです。(感覚麻痺)

飛行機の緊急着陸でたまに使われるそうですが、常夏の場所に行こうとしていた飛行機が緊急着陸することになってしまったときには本当にかわいそうということで。そりゃそうだよね…。

ちなみにすべての家は、床下が地面から離れています。雪で埋もれないように、ですね。
日本の豪雪地帯はどんな設計かがわからないのですが、似たようなものなのでしょうか?

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小学校も窓がないです。凍るから。

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……… 宇 宙 船 …???

あとは、水のタンクがすべての家にあります。
昔は1年分の水を貯蓄していたそうです。雪で孤立するので。

2.イカルイトの交通事情~日本と違う面白い点


道路が比較的広くて、雪なので速度も遅いです。

①スノーモービルの標識があります


いや、本当にね、バイクと同じかもしれないのですが突然雪道から現れるわけです。夜道は気を付けないといけないです。

②STOPの標識多すぎ


ほぼすべての交差点に「止まれ」の標識があります。
もし日本でこんな道が教習所のコースになっていたらギアチェンジ忙しすぎるわ。(マニュアル取得者です)

③横断歩道と信号はないです


まぁ雪で見えないからね。
歩行者標識があるので、そこを横断します。

3.どんな人が住んでいるの?


先住民以外の人は、言葉を選ばず言うと、出稼ぎの人も多いです。
これも本当に言葉を選ばないと、フィリピンとかアフリカとか…多いですね。

人が少ないから、すぐ出世できるしすぐ給料もあがるみたいです。

あと、州都ということもあってなのか、金銭的な支援や政府との繋がりをたくさん持てる、という点もあるみたいですね。

ちなみにWW2の頃は軍人の拠点になっており、先住民は違う場所に住んでいたそうです。まぁそれもあって、生粋(?)の先住民は、州都ではなくもう少し離れたところに住んでいます。
その名残で残っている施設が、今はステーキハウスになっています。

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まぁ上記の人口なので、飲食店に行けば知り合いは必ずいます。
日本の田舎と同じですね。多分。

先日、2件はしごしましたが、勤務先のカフェの常連客にたくさん会いました。
※コロナの影響もありもちろん人の数は減っているそうですが、少人数での飲食は問題なく行われています。

超余談ですが、飲食店の女性用トイレに、絶対に男性用避妊具置いてあります。これ、全国共通なの?ここだけなの???

「遊び人が多い」とかそういうんじゃなくて、「自分の身は自分でちゃんと守ってね」、みたいなスタンスなのでしょうか。ちょっと誰かに聞きたいけど聞けない(笑)。

4.ぶっちゃけどんな生活しているの?

①とりあえず、色々高い。

それに尽きます。

アマゾンが主流になる前はもっと高かったそうです。
アマゾンに対抗するために少しずつ値下げが行われ始めたとか。

トイレットペーパーは1,000円以上します。
高いやつだと2,000円以上。

レッドブルは10ドル。
サンドイッチも10ドル。
どこかの高級サンドイッチ専門店でしょうか…。

オタワ~イカルイトの航空代も、一昔前は20万近くする日もあったそうです。


…日本帰れるわ……。

ちなみにちゃんと日本の丸いお米も売っています。

②自分の住所が曖昧

建物は全部番号が振られているので「自分はNo.〇だよ」、以上。
郵便物はすべて郵便局に届けられて、都度ピックアップする仕組みです。

私の荷物は働いているホテル宛になっていて、担当のスタッフが定期的にピックアップしてくれています。と、いうわけで自分がどんなものを頼んでいるのか筒抜けやで★

5.で…観光スポットはあるの?


観光スポットは、ありまーーーーす!!!

全 部 雪 に 埋 も れ て い ま ーーーー す!!!!

雪が解けるとそこら中にベリーの実がなって、摘み放題だそうです。
ハイキングもできます。
あとは流氷みたいな状況も見ることができるそうです。

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※車から撮ったのですがカメラのセンスのなさに盛大につっこみたい。

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私、嫌いじゃないんです、そういう、冬の景色。

もちろん雪の脅威は知っているのですが、しんしんと降る雪とか、晴天できらきら光る雪とか、足跡をつけるとざくざくって言うあの音とか。

むしろ好き。

これにラフマニノフの曲流したりするとたまに無性に泣けてくる。(落ち着こう)

なんだか、名は体を表すとは本当かもしれませんね。
私の名前の由来には、「北の国」も少し影響しているのですが、(ごろうさん、ご冥福をお祈りいたします)安心するのです。

本当、北海道をとりあえずもうちょっと大きくして見た感じ。

ちなみに夏は白夜です。
今も、21:00くらいだと明るいです。

まぁ、あとの名物はなんといってもやはりオーロラでしょうかね。
いろんな人に「写真見せて!」と言われるのですが、本当にびっくりするくらい写真撮るの難しいんです…。なので、脳裏に焼き付けています。

「うわーーーーー!!」って、本当に声出ますよ。
誰か近くに居たら、興奮してスキンシップしますよ笑。
雪の中ぴょんぴょんしちゃいますよ。

中二病みたいに、これだけで短編小説多分書ける。笑。

本当…このために来た部分はあるからね、見れてよかったです。

それから、カナダ最北端のビール醸造所があります。

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既述の水の制限とかにも負けずにオープンしたお店。
その精神がすごいですよね…。

あとは今度、Museumには行こうと思います。
伝統芸術がたくさある、ということですので。

ま、そんな感じですかね観光名所。

と、いってもですね。
イエローナイフに比べると観光事業への力の入れなさ加減にはびっくりするので、安くて楽しく北国を楽しみたい場合にはやはりイエローナイフがいいんじゃないんでしょうか。(元も子もない)

6.最後に


スタバ(の、コーヒーを提供するだけのただの家)が潰れるほど辺鄙な場所にあるイカルイト。

日本から旅行の計画を立てる人はいないでしょうけれども、世の中にはこんな場所で生活している人もいるんだよ、と少しでも状況がお伝えできていたら幸いです。

写真に限界がある中で、文章だけで伝えるのは至難の業でした。
街中の写真だけをまとめてどこかで一気にアップできたらいいのかな、と思っています。

ただ一つ言えることは、思っていた以上に比較的想定内の生活が行われている、ということです。

ここから更に北上等をすると、それこそ「ザ・先住民の伝統的な暮らし」を体験できるのかもしれないのですが。。

日々働くだけで私の好奇心が足りていない、とかそういうことではなく(それもあるかもしれないけれども)、ここには、遅くてビデオ通話できないけれども(大問題)とりあえずネット環境はあるし複数のスーパーもある。
アマゾンに頼ればなんだって手に入るし、家の中は暖かくて生活しやすい。
本当に、「普通」に生活をしています。

私がここを離れる日が来たとしても、この人達の生活は変わらずに進んでいくんだな、と思うととても不思議な限りです…。

話が散らかりましたが、次回以降、またなんだか思想的なお話を予定しています。

See you later!


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