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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑭

主な登場人物はこちらから。

飲み会が終わって年が明けた頃、チーム全体の餅つき大会が行われた。
担当は低学年チームの保護者=母親。
飲み会で恵美子にリストを見せられ、各自家にある道具を持ち寄ることになった。
キャンプ用の椅子、テーブル、ガスコンロ等。
主にアウトドアをする家庭中心にそれは持ち寄られた。
我が家もキャンプ用品は一通り揃えているが、貸し出したのはガスコンロだけだった気がする。

恵美子

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと①

もう何年も前に題名は考えていましたが、いざ書き始めると思考回路が停止して、キーボードを打つ手が止まってしまっていました。
これから書くことは、少年野球に対してポジティブなことではなく、実際私が経験したネガティブなことを元にした物語です(捉え方は自由です)。
息子はもう少年野球に関わる年齢は過ぎ、学校の部活で他のスポーツを楽しんでいます。

しかし、時折、弟を相手に遊びでキャッチボールをするのです。

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと②

息子の現在取り組んでいるスポーツの大会を観戦してきた。
コロナ渦で今まで応援に行けなかったので、初めて間近で観ることができた。
結果は個人戦で一勝した。
そのスポーツの経験者である私は、小声で「いけいけいけ・・・」と囁いていたはずが、技が決まると思わず「よし!!」と叫んでいた。
息子の勝利を目の当たりにし、嬉しさが爆発した。
次戦では前回大会でベスト4となった強者と当たり、あっさりと負けた。
でも

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと③

今日は、母校の高校野球地方大会をネット中継で観戦した。
結果、去年の決勝戦の相手に大勝利を収め、窓が開いているのに一人吠えた。
たまーに甲子園に出場する我が母校。
去年も出たけど、活躍が本当に嬉しい。
試合を観ていると、まるで当時にタイムスリップしたような錯覚に陥る。
私の彼氏は野球部だった。
彼らのユニフォーム姿を見ていると、心が躍る。
試合後の校歌もしっかり歌った笑

ところで、対戦相手の高校

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと④

長男が少年野球チームに所属したのは、小学2年生の時。
1年生の時に熱心に誘ってくれたクラスメイトがいて、体験に行ったことはあったのだが、その時は私が躊躇して、保留となった。
なぜそうしたのかは、やはり少年野球に関わる保護者の永遠のテーマであろう『お当番問題』のことも1つ。
「みんなで協力し合ってやってる」「できる人がやればいいから」「全然大変じゃない」etc…。
勧誘してくる親たちは、皆うまいこと

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑤

ミキは息子を通じて何人か勧誘していたらしく、長男が入団した時には同期入団が他に3人いた。
前年京子に誘われて体験に行った時には、ミキ親子はいなかった。
この入団時期によってもヒエラルキーが存在することを、後々知ることになる。

長男が入団した時点で、同級生は9人になった。
当時はチーム全体の中で更に学年チームが存在し、4チームに小分けされていた。
主に6年生チーム、5年生チーム、3、4年生チーム、

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑥

先日、母校が負けた。
ノーシードの公立校に。
数日経っても悲しくてやる気の出ない私です。
その高校も今日負けたみたいで、ますますショボン。
同県に、某メジャリーガーを輩出したことで、ここ10年位で一気に強豪校になった高校があるのだけど、決勝戦でそこと戦うことを想像してた。
ニュースで母校が負けたことが「波乱」と書かれてたけど、ほんとそうだよ・・・。
悲しすぎる。
あー、私の夏の楽しみが終わったなと

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑦

少年野球界において、何か意見を言うと、とても異端児的な目で見られることはないだろうか。
少なくとも私はその世界でそう感じた。
皆保守的で、慣例に倣い過ごす。

何かを変えようとすることはとても労力がいることだと思う。
しかし、それが仕事だとどうだろうか。
必ず社内に敵に回したら厄介な人がいると思う。
私はお金のために頑張る世界なら、別にどう思われようが構わない。
何かアクションを起こすことで、業務

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑧

主な登場人物はこちらから。

入団してまず戸惑ったことは、連絡先を一方的に私(母親)に決められたことだった。
当初、息子が野球を始めるなら、野球好きな私はいろいろと口を出してしまいそうだから、夫に全て任せようと思っていた。
夫は野球とは無縁の人だが、車出しやチームの手伝いには前向きだった。
次に驚いたことは、「お茶当番」という制度が、監督やコーチへのお茶出しだったこと。
今ではお当番制度の問題点で

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑨

入団すると、長男はこれまで他の母親たちに、「〇〇くん」と呼ばれていたのに、急に呼び捨てされるようになった。
私は自分が指導する立場でもないのに、他人のお子様をいきなり呼び捨てすることに抵抗があったので、やめておいた。
同じように思っているけれど、前倣えをする人もいれば、そうじゃない人もいた。
その点も、モヤモヤの一つだった。

それぞれ家族構成や家庭の事情が違う故、親の協力の頻度と内容は決して平等

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑩

入団してからの土日は目まぐるしかった。
団員がまだ少ないということもあり、長男はすぐ試合に出された。
私もその試合で未経験なのにスコア付けを任され、夫は車出し、家族総出で野球の世界の一員になった。
車出しではモヤモヤすることがあった。
車を出しても、誰が乗るかを決めるのは役員の京子。
運転手の夫以外、我が家の車には誰が乗るかわからない。
子ども達の相性を考慮してか、長男が違う車に乗ることがあったり

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑪

主な登場人物はこちらから。

半ば強制的に出場することになった通称・親子大会。
低学年の試合なので、ピッチャーはトスマシーン。
当然自宅にはトスマシーンなどないので、ぶっつけ本番だった。
いや、他の人は子ども達と一緒にグラウンドで練習していたかもしれないので、私に限っては。
改めてその時の集合写真を見たが、チームの親Tシャツを着ている人もいれば、そうでない人もいる。
試合以外の練習日でもそれを着て

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑫

主な登場人物はこちらから。

親子大会が終わり、少ししたところで、飲み会があった。
いつだったのかはっきり覚えていなかったのだが、美智子と二人固まって、コーチが持ってきたボジョレーヌーボーを飲んだことを今思い出した。
11月だった。

低学年チームだけの、公民館の一室で行われた小さな会合。
役員の京子と恵美子が取り仕切りっていた。
席は団員、監督・コーチ・パパコーチ、母親の山ではっきり分けられてい

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息子の少年野球で、未熟者の私が学んだこと⑬

主な登場人物はこちらから。

入団して数ヵ月が経っていた。
あの頃の不満を全て思い出そうとしても、パッとは出てこないし、うまく書き出せない。
でもはっきりした違和感はまだ心の中に残っている。
『かわいそう枠』
謎のそれは、役員の京子と恵美子が決めた特別枠。
当番や車出しが免除とまではいかないが、他より少ない人達がいた。
役員の決め方もそう。
それまで役員は持ち回りで入った順に回ってくるのかと思って

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