星川銀河

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「マスコット・オブ・魔法少女」あらすじ

【あらすじ】 主人公の佐久間春秋は、魔法少女と悪魔の戦いに巻き込まれて命を落とし、マスコットの謎生物として新たな命を与えられた。 大活躍した魔法少女とそのマスコットには、願いを叶える権利が与えられる――春秋はこれを使って人間に戻るべくパートナーを探すも、少女を戦いに巻き込む決意ができずに失敗続き。 そんなとき、事故で両親を失った女子中学生の真白が、悪魔に「死ねば両親に遭わせてやる」唆されて自殺しようとする瞬間を目撃。 春秋は真白を死なせないために契約を結び、悪魔を撃退する。

    • 「マスコット・オブ・魔法少女」第3話

      【シーン1:夜のファミレス】 移動先は何故かファミレス。変身を解除して制服姿になった真白と魔法少女が、テーブルを挟んで座っている。学校が違うので制服も違う。 魔法少女の方はライス付きのハンバーグを心底美味しそうに頬張り、真白の方はメロンソーダフロートで、それにも手を付けずに釈然としない顔。 ハルは真白の鞄に隠れて顔だけ出していて、相手の魔法少女の使い魔はどこにも見当たらない。 真白「……なんでファミレス?」 魔法少女「あん? 腹減ったからに決まってんだろ」 真白「完全に戦う

      • 「マスコット・オブ・魔法少女」第2話

        【シーン1:真白が通う中学校】 昼休憩。クラスメイトが弁当を食べる中、真白は無言で惣菜パンを齧っている。 それを見たクラスメイトは一様に気まずそうな反応。 嫌を亡くしたせいで弁当の用意もできなくなったのだと思った様子。 生徒達「く、黒崎さん、よかったらこれ食べる?」「今ダイエットしててさ。ちょっと手伝ってよ」「これ私が作ったんだけど、味見してもらっていいかな」 色々と理由をつけて、真白におかずを分けようとするクラスメイト達。 当の真白は普通に食事をしていただけだったが、誰

        • 「マスコット・オブ・魔法少女」第1話

          【シーン1:夜の都会】 最初の1ページは、夜の街のイメージ映像を背景に、導入のナレーションを入れる。 ナレーション 「近頃、この街に奇妙な噂が流れている」 「『夜の街には悪魔が現れて、契約すれば願いが叶う』」 「『だけど、悪魔の企みはうまくいかない。なぜなら――』」 ページの最後に、夜空を背にビルからビルへ飛び移る魔法少女のシルエットを描写する。 ナレーション 「『魔法少女が悪魔を倒すから』」 【シーン2:主人公のアルバイト先のバックヤード → 裏路地】 ナレーション

        「マスコット・オブ・魔法少女」あらすじ

          「異世界探偵 ~神宮寺清彦の事件簿~」企画書

          ◯キャッチコピー ハードボイルド気取りの探偵と天然美少女の凸凹コンビが、幾つもの異世界を渡って難事件を華麗に?解決! ◯あらすじ 異世界の存在が実証され、転移・転生の原理も明らかになった現代日本。 ハードボイルド気取りの若手探偵 神宮寺清彦と、その雇い主の孫娘のヒロインは、どうにも反りが合わない凸凹コンビ。 そんな二人が請け負った新たな依頼。それは「十三年前に事故死した息子が、異世界に転生しているのか確かめてほしい」というものだった。 調査は意外にも難航し、清彦は途中で「

          「異世界探偵 ~神宮寺清彦の事件簿~」企画書

          「シロハガネ ~明治機巧異聞録~」企画書

          ◯キャッチコピー 士族反乱の嵐が巻き起こる明治時代、鎧武者型機動兵器が神速の刃を交える異色の歴史剣戟絵巻! ◯あらすじ 明治七年、戊辰戦争が現実とは異なる形で終わり、蝦夷共和国が成立した日本。 若き警察官の伊織は活発化する不平士族の取締に追われていた。 ある日、故郷の村が不平士族に占領されたとの通報が入る。 独断で村に潜入した伊織は、蝦夷共和国が開発した全高四メートル半の鎧武者型ロボット「機巧甲冑」の姿を目撃する。 そこに男装の美少女リンが駆る白銀の機巧甲冑が出現。 不

          「シロハガネ ~明治機巧異聞録~」企画書

          「以心伝心リアリティ」あらすじ

          技術の発達により、スマートグラスで高度な拡張現実を扱えるようになった時代。 大学生の榊琥太郎は、准教授の父の要請で『カワリミノ』――立体映像を被せて人間の姿を変える新技術のテストをすることになった。 カワリミノを被った少女・未来とデート紛いの運用テストをする中、琥太郎は父との確執を思い返す。 かつて父は研究に没頭する余り、入院中の亡き母を蔑ろにしていたのだ。 そんな中、スマートグラスのバッテリーが切れ、未来の本当の姿が露わになる。 実は未来は遠隔操作のアバターロボットで、

          「以心伝心リアリティ」あらすじ

          以心伝心リアリティ

          『スマートグラスは新たな境地へ。アイリスFE300、新発売』 テレビから垂れ流しになっているコマーシャルを聞き流しながら、榊琥太郎は大学に行くための朝の準備を済ませていった。 顔を洗い、さほど濃くもない髭を剃り、歯を磨き、着替えを済ませて朝食を摂る。 そして最後に、緑色の縁取りがされたコンタクトレンズを両目に入れる。 すると、琥太郎の視界に幾つものデジタル表示が浮かび上がった。 時刻。気温。メール着信の通知。今日の予定。最新ニュースのヘッドライン。 琥太郎がスマートフォン

          以心伝心リアリティ

          「フルメタル・スクールライフ」あらすじ

          金属生命体『甲獣』に世界の半分が奪われた近未来。 全高4mの人型兵器『特装機』のエースだった白神昂兵は、海外派兵中に少年兵が犠牲になった瞬間を目撃し、心を病んで戦えなくなってしまう。 上官の勧めで比較的平和な日本に帰国し、民間自衛団の教官に赴任する昂兵。 だが、そこは特装機乗りを育成する専門学校だった。 昂兵は高校生を戦わせたくなかったが、問題児ばかりを集めた『補習小隊』の指導を任され、隊員のひたむきな思いに触れたことで、彼女達の夢の実現を後押しすることを決意。 そして

          「フルメタル・スクールライフ」あらすじ

          「フルメタル・スクールライフ」第3話

           食事を終えて黒部と別れた昂兵は、晶に居酒屋の裏まで呼び出された。 「ったく……何でこんなとこまで来てんだよ。わざわざ一駅離れた店選んだんだぞ」  晶は紺色の和服風の制服姿のまま、脚を大きく開いてしゃがみ込み、脱色された無造作な長髪を掻きむしった。  都会の感覚だと一駅はあまり離れていないかもしれないが、地方の場合は徒歩で一時間ほどの距離が開いていることも珍しくない。 「同僚に会いに来たんだよ。こっちの近場の大学まで出張してるんだとさ」 「あのグラサンか……」 「そん

          「フルメタル・スクールライフ」第3話

          「フルメタル・スクールライフ」第2話

           尚徳学園を訪れたその日の夜。  昂兵は段ボール箱だらけのアパートの一室で、防衛軍所属の友人と携帯電話越しに話し込んでいた。 「だから笑い事じゃないっての。問題児だらけの特別コースで、半年以内に改善しなけりゃ即退学ときた。責任重大にも程があるだろ」 『せっかく日本に帰れたってのにな。まぁ、リハビリにはちょうどいいんじゃないか? 例のコックピット恐怖症も、訓練程度ならまだマシなんだろ?』 「多少はな。全然平気ってわけじゃないぞ」  部屋の中は酷く殺風景で生活感がまるでない。

          「フルメタル・スクールライフ」第2話

          「フルメタル・スクールライフ」第1話

           四十年前、西暦一九九九年七月。  入道雲が立ち上る夏の青空を横切って、一筋の流れ星が落ちていく。  神社の境内で遊んでいた子供達が、無邪気な歓声を上げて空を見上げる。  一見、何ということはない夏休みの一幕。  しかし、流れ星は燃え尽きることなく地平線の向こうへ落下して、目も眩むほどの大爆発を巻き起こした――  ◆ ◆ ◆  現在、西暦二〇三九年四月初頭。  桜舞い散る中、白神昂兵は新たな職場の手前で立ち止まり、辺りの様子を軽く見渡した。  ここは高層建築がほとんどな

          「フルメタル・スクールライフ」第1話