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【異常気象】数十年に1度の大雨が頻発している今、水害問題について考察してみる!

みなさんはこのフレーズをよく耳にしませんか?

「○○年に1度の規模の降雨が見込まれます!」

近年は異常気象となり水害によって亡くなられる方が多いように感じます。

2018年7月 西日本7月豪雨 死者263名
2019年10月 台風19号 死者91名

そして今(2020年7月7日現在)も熊本県では球磨川氾濫の被害に遭われている方がいらっしゃいます。

これだけ河川の氾濫によって被害に遭われている方が多いのになぜ現代人は河川の近くに住居を構えるのでしょうか?

疑問に思った私は地形などの情報をもとに警戒すべき地区について考慮することにしました。

①そもそもなぜ人は河川の近くに住むのか?

私は歴史が大きく影響していると思います。生活水を確保するため、古代の四大文明は河川の近くで発達したと言われています。

しかし水道設備が整った今、そのような用途で河川の近くに住居を構える必要はありません。

②東京圏における危険な河川は?

私が考える危険な河川は『荒川』『多摩川』です。これはみなさんにとっても共通認識だと思います。

都心には神田川といった河川が流れていますが、荒川と多摩川に比べ河川の規模が小さい上、環七道路の地下に貯水池が作られていたりと水害対策も既になされています。こういったことから危険度は低いのではないかと考えています。

(本記事では隅田川は荒川として包含します。)

③多摩川が危険だと考える理由

多摩川は堤防や護岸が主な対策となっており、治水目的のダムや貯水池が存在しません。これは非常に大きな問題であると思います。実際、昨年の台風19号では二子玉川地区の一部は浸水してしまいました。

しかし地形的な問題や、住民の反対によって貯水池の整備が出来ません。多摩川は人為的な対策によって大雨に対応することが出来ないのです。

④荒川が危険だと考える理由

荒川には荒川第一調節池といった調節池があります。さらに最終的に荒川に合流する中川の水を外郭放水路によって江戸川に経由することもできます。こういったことから人為的な対策ができ、水害に強いと思えるかもしれません。

しかし昨年の台風19号ではこの外郭放水路がフル稼働で最大まで能力を使いました。今後さらに大きな台風が来たらどうでしょう?昨年の台風19号より荒川の水量が増える可能性は大いに考えられます。

荒川は氾濫した場合、丸の内といった日本の中枢エリアまで浸水するとも言われています。しかも1ヶ月。次に詳しく示しますが、荒川付近は標高もマイナスであるため1度浸水してしまうとなかなか水が引かないのです。

さらに江東5区は人口が多いのに対し橋が少なく、避難することも難しいのではないかとも言われています。橋の間隔が2kmという場所もあるそうです。

⑥標高

次の画像は多摩川付近の標高を表しています。

次の画像は江東5区の標高を表しています。

河川の近くは明らかに標高が低いことが分かります。テーマには少しそれますが、津波にも弱いこともわかります。

⑦住みたい街ランキングの盲点

住みたい街ランキングにランクインしている街は乗り換えが便利だったり、街が栄えていたり、そういったことが要因になりがちです。災害に対しての考慮はほとんどないように見受けます。

〇SUUMOの住みたい街ランキング2020

18位 二子玉川
20位 武蔵小杉

といった結果が出ています。私が上で述べてきた危険なエリアに該当すると言えると思います。

まとめ

読者のみなさまはもう少し災害の観点でエリアを考え、「住みたい街ランキング上位だから良い!」といった考えに引っ張られ過ぎないで欲しいなと思います!

さいごに私は災害や不動産の素人であり、素人なりの個人的な感想を述べさせて頂いたということをご理解頂きたいと思います。間違いがある場合はどんどんコメントで指摘頂ければと思います。

ご愛読頂きましてありがとうございました。

2020/07/07 ほり

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