夜の暗闇はファンタジーを作る
子どもの頃の私は、
いつも頭の中で物語を作っていました。
といっても奇想天外な創作をする力はなかったので、
現実の続きのような日常の物語ばかりだけど。
多分、(リカちゃん)人形遊びや(お母さん)ごっこ遊びの
延長で、頭の中の創作がずっと続いていたのでしょう。
夜眠る前や夜中に目が覚めて、
朝まで眠れなかったらどうしよう
と心細くなった時は、
自分で作った物語の続きを考えていました。
現実とは全然ちがう自分になって、
理想に描いた生活を想像して
わくわくしたものです。
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眠れない夜の不安を消してくれる想像力。
また、暗闇に想像力が刺激されて、
物語が生まれることも。
心が和んで
夜って楽しい!
眠れない夜も
ファンタジーの世界で遊ぶ、
そんな絵本を紹介します。
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「よるのようちえん」
写真絵本です。谷川俊太郎さんの言葉遊びが楽しい。
みんなが帰った後の幼稚園。
夜になるとひょっこり出てくるものたち。
モノクロ写真と、貼り絵とのコラージュになってます。
そっとさんはきょろきょろりん
すっとさんはすっとんとん
さっとさんはさっさかせ
ぱっとさんはぴぽぺぺぽ
一体何人いるの?ってくらい
次々とおばけなのか、妖精なのか、
ヘンテコなものたちが出てきます。
意味のないおかしな言葉だけど、
声に出して読むと、気持ちいい。
自然に笑えてくる。
子どもたちも盛り上がります。
朝、明るくなると
さよよんならららーん
とみんな消えちゃって、
いつものようちえんに戻ります。
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「アルフィとくらやみ」
作者のサリーマイルズは、イギリスの歌手で女優。
病気になってからは、舞台の仕事ができなくなり、
半生を子どもの本を書くことに捧げた人。
闘病中は、不安で眠れない夜を何度も経験されたことでしょう。
暗闇と友達になることで不安を打ち消そうとしたのかも。
暗闇が怖くて眠られなくなったアルフィ。
くらやみに話しかけてみた。
くらやみもいつもみんなから怖がられてばかりだから、
友達ができて大喜び。
「明かりをつけると、くらやみはどこへいっちゃうの?」
そんなアルフィの疑問に、
「明かりの方が強いから、見えなくなるだけで、
どこにも行かないよ。ずっとここにいるんだよ。」
とくらやみ。
いつもそばには、くらやみがいる。
くらやみに包まれて眠れることに
アルフィは安心します。
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暗闇の中にいる不思議なものを想像したり、
怖いと思っていた暗闇と友達になったり、
ファンタジーの世界に身を委ねて、
あれこれ想像して遊んでみると、
眠れない夜でも
違う時間を
過ごせますね。
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