見出し画像

編…河出書房新社編集部 絵…モリナガ・ヨウ『図書館版 伊能図探検 伝説の古地図を200倍楽しむ』

 伊能忠敬のエピソードは勿論、地図そのものに着目している本。

 古地図と現代の地図を照らし合わせながら、200年の間にどんな変化があったか知ることが出来ます。

 自分が住んでいる所は、江戸時代はどんな場所だったのだろう?

 友達や家族が住んでいる所は?

 といった想像も楽しめるので、複数人で読むのもおすすめ。

 わたしはこの本を読んで、自分が以前住んでいた所も伊能忠敬が通っていたと知り、素直に感動しました!

 それにしても、伊能忠敬って本当に凄いですよね。

 実際に自分が現地へ行って測量する…。

 こうして書いてみると当たり前のように感じますが、車も新幹線も飛行機も無い時代に日本全国を回った伊能測量隊ってやっぱり凄い!

 しかも、伊能忠敬がこの壮大なプロジェクトを始めたのは50歳を過ぎてから。

 当時の平均寿命を考えれば、当時の50歳は晩年と表現しても過言では無いのに、エネルギーに満ち溢れていますよね。

 なんという情熱!

 伊能忠敬の偉業について調べていると、新たなチャレンジが出来ずに「もうトシだから」と言い訳をしている自分がひどく矮小な存在に思えてきます。

 さすがの伊能測量隊も、日本全国津々浦々を回り切れたわけではなく、距離、方角、方位、天文など様々な技法を用いて地図を作ったらしいですが、それでも大きなズレのない地図を完成させたのだからやはり驚きです。


 〈こういう方におすすめ〉
 成し遂げたいことがある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 じっくり地図を見ていると4時間〜半日はかかると思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖