著…貴志祐介『硝子のハンマー』
会社の中で密室殺人が起きたので真犯人を突き止めよう…というミステリー小説なのです…が…、わたしはメインテーマと直接関係のないところにとても共感しながらこの本を読みました。
たとえば、
上司の巻き添えを食らって自分たちまで休日出勤させられている社員たちが、そんな上司にコーヒーを淹れたり、上司が昼寝をするので毛布をかけてやらなければならず、
という会話をするのが何とも皮肉。
休日は休日!
ちゃんと社員を休ませろ!
コーヒーくらい自分で淹れろ!
会社に昼寝しに来るな!
社員は奴隷じゃないぞ!
こき使うならもっと給料をよこせ!
…と、この本を読んでいて、わたしはこの小説に登場する社員たちに心の底から共感しました。
わたしも理不尽な休日出勤を度々させられている身なので、この社員たちに激しく同情し、真犯人の推理はそっちのけで、労働基準法について調べまくってしまいました。
また、
と、この会社がテナントとして入っているビルの警備員が考えるシーンがあり、それもわたしの心にグサッと刺さりました。
おっしゃる通り…。
この記事が参加している募集
いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖