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著…関根眞一『そこまでするか!モンスタークレーマー』

 わたしはよく職場でクレームの対応もするので、

「正しいかどうかは別として、言わなければ損という風潮が生まれているのかもしれない」
(単行本版P7から引用)

 という文を読んで、きっとその通りだ! と共感しました。

 この本に載っているクレームはどれもこれも理不尽。

 どう考えても店・病院・学校等に落ち度が認められないものばかり。

 たとえば、「帰宅する際ワインが漏れてタクシーの座席とシートが台無しになり、自分のコートもダメになった。タクシーとコートのクリーニング代を2万円今すぐ振り込め」と店に要求したクレーマーの自宅の玄関脇には細かく割れたワインの瓶があり、自宅前のタイルにはシミが残っていた…というエピソードや、

 カレーショップに来た客が「4万8千円するビンテージのジャンパーにカレーのシミがついたので、同じものを探すか代金の弁償をしろ。ジャンパーとジーンズがセットで7万2千円した。上下揃わないと困る」と要求したけれど、購入先の店舗に確認したところ実際はジャンパーとジーンズがセットで8千円の品で、カレーのシミは別の時についた可能性がある…というエピソードなどなど。

 もしかしたら「文句を言わなきゃ損」という、ごね得狙いなのかもしれませんね…。

 また、この本の終わりの部分には、自分の対応力のなさを棚にあげてお客様を「クレーマー」と決めつけないように…という注意が書かれています。

 もちろんその通り。

 正当な苦情には誠心誠意対応する必要があります。

 しかし、それにしたって世の中にはビックリするようなクレームも多いです。

 「お客」という立場を振りかざせば人間を好きなだけサンドバッグにしても良いと誤解している人の多さときたら…。

 クレーム対応担当者が心を病むこともしばしば。

 この本を読んでいると、世の中のクレーム対応担当者たちにリポビタンDやユンケルやハーゲンダッツ詰め合わせを贈りたくなります…。

 特別休暇や特別手当もあげて欲しい。

 労わりの言葉も。

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