見出し画像

著…大田垣晴子『徒然絵つづり百人一首』

 そもそもはこの本、某アニメ映画を観て「かるたやりたい!」と言い出した小学生の娘さんのために著者が作り始めた私的なもの。

 百人一首を覚えやすいように…と、著者は毎日数首ずつイラストを描いていったそう。

 出版にするにあたってイラストを手直ししたり、著者なりの現代語訳をつけたそうです。

 きっと娘さんへの愛情が根底にあるおかげなのでしょう、この本は全体的にとても優しい雰囲気。

 「勉強している」という感覚にはなりません。

 まるで、友達のSNS上のつぶやきを見て共感しているような気持ちで読めます。

 「百人一首」と聞くと、つい「難しそう」という印象を受けてしまいがちですが、決してそんなことはありません。

 恋に浮かれたり、悩んだり、季節の移ろいにハッとしたり、愚痴ったりといった気持ちが詠まれているからです。

 今も昔も人の心は変わりませんね。

この記事が参加している募集

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖