湧くわく本心塾

湧くわく本心塾

最近の記事

誠     担当:八木正典

真実の道は、一体いかにして興るものでしょうか。それには、「自分が道をひらくのだ」というような一切の野心やはからいが消え去って、このわが身わが心の一切を、現在自分が当面しているつとめに向かって捧げ切る「誠」によってのみ、開かれるのであります。(修身教授録) 年度末です。 自分がこれまでやってきた一年間の締めくくりの時期であります。 いかに自分が会社や社会に対して出来る限りの貢献を果たしてきたのかを振り返る一つのタイミングでもあります。 自分として正しいことを為しえてきた

    • 3月潜学講座     担当:八木正典

      3月の潜学講座に参加しました。 第一講は小林講師による「中村天風と宇宙の真理」でした。 天風先生のみならず、道元、空海、アインシュタインへと話題は拡がり、宇宙の真理について小林さんが自得されている話を教えていただきました。 宇宙霊の分派であることを意識し、自分のもつ創造力を善なる方向に使おうとする熱い思いが伝わってくる元気と勇気をもらえる講義でした。 誦句を毎日となえ、実践し続けることの重要性を感じることが出来ました。 第二講は、私が中村天風の「運命を拓く⑥」の講師を

      • 集注     担当:八木正典

        痕跡を残さないためには、皆さんが何かをするとき、全身全霊を打ち込んでそれを行うべきです。自分のすることに集注するべきです。よく燃える焚き火のように、それを完全にやり遂げるべきです。煙たいばかりの火であってはいけません。自分自身を完全に燃やし尽くすべきです。もし、完全に燃やし尽くさなければ、その活動に自分の痕跡が残ってしまうでしょう。 (禅マインド ビギナーズマインド) 自分の仕事が忙しくなってくると、ついつい効率の良さだけを求めて、意識が分散したまま同時進行で目の前の

        • 年頭自警     担当:八木正典

          一、 年頭まず自ら意気を新たにすべし 一、 年頭古き悔恨を棄つべし 一、 年頭決然滞事を一掃すべし 一、 年頭新たに一善事を発願すべし 一、 年頭新たに一佳書を読み始むべし (安岡正篤) 湧くわく本心塾の今西最高顧問から教えていただいた箴言です。 積極的な気概を持って、人を変えようと思う前に自分が変わる。そして新たな善なるものを探求していく。 今年もこの箴言を胸にとどめながら本心塾のメンバーと互師互弟で切磋琢磨し、自己変革を続ける年にしていきたいと思っております。

        誠     担当:八木正典

          新年参拝     担当:八木正典

          あけましておめでとうございます。 この度の能登半島での地震により、犠牲となられた方々に心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。被災された方々の一日も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。 昨日湧くわく本心塾の新年参拝及び新年互礼会に参加してきました。 毎年恒例となっておりますが今年もサムハラ神社での正式参拝となりました。 厳かな雰囲気の中で湧くわく本心塾の今後の発展とメンバーのご健勝を祈祷いただき素晴らしく、ありがたい機会となりました。

          新年参拝     担当:八木正典

          初心     担当:八木正典

          日本には「初心」という言葉があります。それは「初心者の心」という意味です。修行の目標とは、常にこの初心者の心を保ち続けることなのです。(禅マインド ビギナーズマインド) 「初心にかえる」とか「初心忘るべからず」という言葉があります。 物事を始めた時の謙虚で純粋な気持ちをもつという意味ですが、経験値を高め熟練していくうえで初心を思い返すことの重要性を述べたものです。 一方、禅マインドで語られている初心は少し性質が違っているように感じます。熟達していくことはあれこれを分別

          初心     担当:八木正典

          潜学講座     担当:八木正典

          12月の潜学講座に参加してきました。 第一講は大橋講師による「中村天風~運命を拓く~④」、その後毎年恒例となっている読書温習会でした。 大橋講師の「運命を拓く」は、第七章から第九章の解説でした。 丁寧に本文を読み込まれていることが非常によく分かる解説で、自分の読み方では気づいていなかった新たな視点を教えていただき新鮮でした。 「自分の心の中に創造の意欲という情熱の炎をえんえんと燃やす。」とか「いくつになっても、いかなる場合も、自己向上を怠らないようにする。」、「信念とい

          潜学講座     担当:八木正典

          あるがまま     担当:八木正典

          非難もせず、正当化もせず、自己を他のものと同一化もせずに、あるがままのものをあるがままに認識したとき、私たちはそれを理解することが出来るのです。(クリシュナ・ムルティ) クリシュナ・ムルティは、あるがままのものを認識し、自覚し、理解することで心の戦いは終わると述べています。人は自分がこれまで受けてきた教育、偏見、性癖、抵抗などを積み重ね、そのスクリーンを通して物事を受け止め、判断を行っている。そのため、あるがままに物事を受け止めることが出来ず、それが闘争、苦悩に結びつ

          あるがまま     担当:八木正典

          誠     担当:八木正典

          では真実の道は一体いかにして興るものでしょうか。それには、「自分が道をひらくのだ」というような一切の野心やはからいが消え去って、このわが身わが心の一切を、現在自分が当面しているつとめに向かって捧げ切る「誠」によってのみ、開かれるのであります。(森信三) 森信三先生の修身教授録を読んでおります。 本当に素晴らしい本です。真理は時代をこえることがはっきりと分かります。 国民教育に対する熱い思いと教育者としての高い精神性が感じられて胸が熱くなるのを感じます。 教師の高い

          誠     担当:八木正典

          秋のオトナの遠足   担当:八木正典

          湧くわく本心塾主催の「秋のオトナの遠足」に参加してきました。 今回は宇治でした。 晴れ渡る気持ちいい天気の中で、京都と日本の歴史に造詣が深い佐々木さんの案内でスタート。 まずは、宇治橋です。大化2年(646年)の飛鳥時代には宇治橋の中心部に橋姫神社が祭られていたとのこと。祭られていた橋姫は嫉妬深く、少し前までは宇治市民なら結婚式に向かう新婦は宇治橋を渡らなかったと教えてもらいました。 次に、橋姫神社です。知らなければ通り過ぎてしまいそうなひっそりとした神社ですが、縁切り祈

          秋のオトナの遠足   担当:八木正典

          縦心     担当:八木 正典

          七十にして心を縦(はな)つ。欲するところ矩を踰えず。(論語為政第二) 七十而縦心、所欲不踰矩 ある本を読んでいて論語の面白い解釈に出会いました。 これまで私が教わってきた論語では、「七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず」という言葉で、「自分の思いのままに従っても道理を踏み外すことがなくなった。」との解釈が一般的だと教えていただいておりました。 上記の本では、「心を天地に垂直に立て、天空に向かって高らかにゆるやかに気を放つことを意味する。身も心も現状で十分足りている

          縦心     担当:八木 正典

          9月潜学講座     担当:八木正典

          此の心光明亦復た何をか言わん(王陽明) 先日、9月の潜学講座に参加してきました。 今回の講座は、大橋講師による「安岡正篤『王陽明』に学ぶ」と佐々木講師による「中村天風~運命を拓く~③」の二本立てでした。 第一講では、王陽明の生涯を振り返ったうえで、安岡正篤先生の略歴、その著書「王陽明」から主要なポイントを教えていただきました。 身心の学については、王陽明の師である婁一斎の言葉である「学問するものは細務も自らできねばならん」を紹介いただき、生活そのものが修行であ

          9月潜学講座     担当:八木正典

          ブランド     担当:八木 正典

          ブランドというのは、振り返ったときにそこにあるものだというのが僕の考えです。毎月の商売の積み重ねで段々と信用が形成され、気がついてみるとその総体がブランドになっている。すなわち、動名詞のブランディングよりも過去分詞の「ブランデッド」です。(楠木建) マーケティング戦略やブランド戦略の話を学んでいると、認知度や露出度をいかに高めるかが重要だとの説明がよく見受けられます。そのためのステップは、短期的な目線での施策が中心となっており、中には一過性の注目を集めるためだけのもの

          ブランド     担当:八木 正典

          精神     担当:八木 正典

          真実に生きた人の精神というものは、必ずや死後多くの人々の心に火を点じて燃え拡がるものであります。(森信三) 森信三先生の修身教授録には魂を揺さぶる言葉があります。 人間としての高い精神への信頼が随所に感じられます。教育者として戦前に行われた講義にこれほどまでに心を打たれるのが驚きです。 「真の教育者といわれんが為には、どうしても相手の心に不滅の火を点ずる者でなくてはならないのです。しかも相手の心に不滅の火を点ずる為には、何よりもまず自らが不滅の精神で生きる者でなくて

          精神     担当:八木 正典

          無境界     担当:八木正典

          幻想を破壊せよとはいわず、注意深く見守ることを勧めるのがつねである。もし実際に時間が存在しないのであれば破壊しようとする必要もない。(ケン・ウィルバー) 9月の潜学講座で池田先生に天風哲学について教わりました。 その際にトランスパーソナル心理学のケン・ウィルバー氏に関して質問したところ、ケン・ウィルバーを理解するには「無境界」を読むのがいいのではないかとのお話をいただいたので、早速入手して読み進めております。 まだ途中なのですが、意識に関しての自分の理解が覆されたり、

          無境界     担当:八木正典

          9月潜学講座     担当:八木正典

          自分は宇宙霊と一体だという、この信念をもたなければならない。(中村天風) 9月の潜学講座に参加しました。 当初は第一講は佐々木さんによる「大和心を探求した本居宣長④」、第二講は私の「中村天風『運命を拓く』②」という予定だったのですが、佐々木さんが体調不良とのことで、急遽池田先生に中村天風の特別講座を行っていただくことになりました。 第一講は、講師として「運命を拓く」の第二章から第四章の担当をさせていただきました。 まず宇宙霊の言葉の意味合いを確認したうえで、第二

          9月潜学講座     担当:八木正典