集注     担当:八木正典

痕跡を残さないためには、皆さんが何かをするとき、全身全霊を打ち込んでそれを行うべきです。自分のすることに集注するべきです。よく燃える焚き火のように、それを完全にやり遂げるべきです。煙たいばかりの火であってはいけません。自分自身を完全に燃やし尽くすべきです。もし、完全に燃やし尽くさなければ、その活動に自分の痕跡が残ってしまうでしょう。
(禅マインド ビギナーズマインド)
 
 
自分の仕事が忙しくなってくると、ついつい効率の良さだけを求めて、意識が分散したまま同時進行で目の前の仕事をこなそうとしてしまいます。
一つの活動の中に複数の狙いや意図をもって、複数の物事を実現しようとしてしまうのです。
その結果、何となくどれも中途半端な状況となり、自分の中で満足感のない、安定感のない気持ちが残ってしまうこととなります。
 
禅マインドの中ではそれを「痕跡を残す」といいます。そしてそれが執着を生む原因だと述べておられます。
 
自分を燃やし尽くすために、忙しい中にどれだけ自分の意識を静かなままで一つの事に集注できるのか、一つの事に全身全霊を打ち込んでそれと一体となった活動が出来るのか日々振り返っていきたいと感じております。

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