無境界     担当:八木正典

幻想を破壊せよとはいわず、注意深く見守ることを勧めるのがつねである。もし実際に時間が存在しないのであれば破壊しようとする必要もない。(ケン・ウィルバー)
 
 
9月の潜学講座で池田先生に天風哲学について教わりました。
その際にトランスパーソナル心理学のケン・ウィルバー氏に関して質問したところ、ケン・ウィルバーを理解するには「無境界」を読むのがいいのではないかとのお話をいただいたので、早速入手して読み進めております。
まだ途中なのですが、意識に関しての自分の理解が覆されたり、新たな視点をいただいたりで刺激のある読書をしております。
 
例えば次のような記載があります。
「一対の対立をつくりあげるのは境界線自体である。」
「個々のレベルは境界を設ける「場所」によって決定される。」
「すべての対立はお互いが同一であることを暗に示している。ということは、これら相対立するものがいかにはっきりと違っていようと、それらは他方無くしては存在できないという理由で、相互に依存しあった、全く不可分なものである。」
「統一意識とは、真の領域には境界がないという単純な自覚である。」
 
境界を設けることが対立を生み出すという認識がなかっただけに新鮮です。
二元対立構造は自分の中に勝手な境界を設けることによって生じるとの理解のもと、更に本書を読み進めていきたいと思っております。
そして「無境界」や「リアリティ」を更に探求したいという気持ちが高まっているのを感じております。


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