あるがまま     担当:八木正典

非難もせず、正当化もせず、自己を他のものと同一化もせずに、あるがままのものをあるがままに認識したとき、私たちはそれを理解することが出来るのです。(クリシュナ・ムルティ)
 
 
クリシュナ・ムルティは、あるがままのものを認識し、自覚し、理解することで心の戦いは終わると述べています。人は自分がこれまで受けてきた教育、偏見、性癖、抵抗などを積み重ね、そのスクリーンを通して物事を受け止め、判断を行っている。そのため、あるがままに物事を受け止めることが出来ず、それが闘争、苦悩に結びついてしまうというのです。
自分の思考や言動を振り返ってみても、これまで培ってきた経験や観念によって出来るだけ早く判断を行おうとしていることに気がつきます。それがうまく問題解決に結びついていないどころか、問題をより複雑にしていることも多いのです。本質的な理解を行ったうえで判断をすれば、簡単に解決されていたような事象が、拙速な判断によって混乱を招くことがあるのです。

先入観なくあるがままに物事をとらえ、正邪・善悪にこだわりすぎずに物事もながめていくよう意識していきたいと感じております。

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