見出し画像

子ども達を政治から解放してあげるには。

こんにちは〜honaです!

今、こういう本を読んでいます。

衝撃を受けました。
知らないことだらけだけど、なるほどと納得できることばかり。そして同時に憤りも感じ、涙がでました。なぜこの事実をもっと早く知ることができなかったんだろうと自分のアンテナ感度の低さを悔いるほどです。

上記の書籍では、日本において政治的、経済的な意向によって、保育の現場が如何に悪い方へと変えられて、子供の育ちが阻害されているかと言うことが書かれています。

正直、私自身にも当てはまる話でした。先日の記事でも少し触れましたが、「保育園に預けて仕事をするのが当たり前」という考え方をなぜか持ってしまっていました。これからは女性も働いて輝くんだ!みたいな感じ。

もちろん、ご自分の目的があってキャリアを形成されている女性の方々が多くいる事は存じているので、それについては否定するつもりは全っっくありません。そもそも、保育園と言うところは、そうした女性とその子供を助けたい、支えたいと言う思いから創設されているはずですので。

ただ、政府と経済界の意向が強く反映された現在の法律や規制は、子供の権利や育ちの障害になってしまっているのではないかと、こちらの書籍を読んで危惧が深まりました。
あまりにも、子供主体の保育から遠ざかっている社会システム。私がこれからの保育界で大切だと思っている「保育の質の向上」についても、そもそもなぜ向上しないんだろうと疑問に思っていましたが、政府や経済界の方々が作ってしまったこの歪んだ構造が原因なんだろうと腑に落ちた気がします。

1つ、私が心底憤りを感じたエピソードを引用いたします。

経済財政諮問会議の座長を務めた経済学者が、新エンゼルプランの説明の際に「0歳は寝たきりなんだから」と園長たちの前で言った。その小さな集まりに私も参加していた。横にいた園長の肩が怒りに震えていた。
(中略)
新エンゼルプランで少子化対策と雇用労働施策が重なり、以降、「子育て」をしていれば誰もが気づくはずの幸福感に気づきにくくなる誘導と、仕組みの改革が「経済優先」で行われてきた。それが政府の進める保育施策でますます露骨になっていく。
十一時間保育を「標準」と政府が名付け、推奨することで、親より長時間子育てをしている保育士たちが、 子どもの幸せを願う自分の人間性と、子どもたちの気持ちをないがしろにする制度との間で板挟みになり、辞めていく。社会全体のあり方、学校教育も含めた子育てに関わる仕組みのあり方が問われている。

こうしたことが、報道されない。
子どもの自発性、創造性どころか、権利や存在そのものの捉え方がこうでは、本当に必要なルールなど設定されないでしょう。

あの頃の私に、そして保育園に預けることを迷っているお母さんに伝えたい。

子どもと居ていいんだよ。と。

加えて、以下の本も読んでいます。

今日読んでいた第10章「ドキュメンテーションの探求と文化」に、こういった一節がありました。

私もまた、承知しています。このマリアモンテッソーリの著書を起点にして数多くのことが書かれ、精緻化され、発展し、また現代化していったことを。
(中略)
しかし、私の思い違いであってくれると嬉しいのですが、学校のあり方、そこで日常的に行われている事の実際を見ますと、あまりと言えばあまりに、何も変わっていないと言わざるを得ません。
(中略)
妨げている障害は数々あって、すぐにでもいくつかを指折り数えることができるでしょう。政治的な障害、文化的なそれ、同業者仲間の制約などがそれを妨げています。

ここでも、子供たちの教育に関する障害に1番最初に「政治的な」と言う言葉がでてきていることが、気になりました。それだけ、社会システムが構築されてしまうと、個々人の力では及ばずに、そのシステムに従うマジョリティーに流されてしまうと言う現実があるのだろうと推察しました。

そしてこのとき、私が直感的に思ったこと。

そろそろ、子供たちを政治から解放してあげたらどうだろうか。

保育、教育は、産業ではありません。サービスではありません。子どもたちそれぞれが持つ力を信じて、彼らのその内なる力を最大限に生かせるように見守り、時に手助けする事。そのとき、あくまでも主役は子ども達。大人たちの都合で勝手に枠組みを変えて、子供たちを惑わせてはならないはずです。

だったら、何をどうしようと言うんだ?と思うかもしれませんが、まずは私たち市民一人一人が考えをしっかり持ち、発信をすること。

そして直近で言えば、その考えをもとに選挙に行って投票すること。自分の考えを代行して自治体へ、国へ訴えてくれる候補者を選ぶために。

私は、会社員ではないし保育現場で働いてるわけでもないしましてや国会議員でもないですが、2人の子を持つ母親であります。
いまの母親たちの子ども達が、これからの社会をつくっていくのです。

だから、すごくすごく小さな力かもしれないけれども、発信していきます。

母親のみなさん。良ければご参考までに、上記の書籍を手に取ってみてください!

そしてご自身の考えを、どんどん発信していきましょう。ともに、子供にとってより良い社会を作っていきたいと思っています!


では今日はこのへんで。

お読みいただきありがとうございました!


hona

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?