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「選ばれる幼稚園・保育園」になっていく為に、変わっていく意思を、行動を。

先日、幼稚園関係者の方と話す機会がありました。
そのなかで、けっこう色々なもやもやが発生して、昨夜はなかなか寝付けませんでした。

この、会話中のもやもやをその場で掴みきれない、解決できない性質もそろそろどうにかしたいけれど。
そのこと自体も、このモヤモヤに含まれている感じがする。

ただ、今回のもやもやは、「このままだと、幼稚園が大変なことになる」という点に集約できるかもと思っています。


具体的に話の内容を言及することは避けますが、私が感じたのは「やっぱり時間とお金が無いから変えられない。このままにするしかない。」という考え方は根強いんだということ。

子どもが多くて、増えている時代だったら、それでも良かったんでしょう。

ここ数年で、テクノロジーは大きく成長しています。特にこれからはAI、自動車の自動運転、ドローンなどの技術が更に発達し、数十年後には現在とはまったく異なる日常が待っていると考えられます。
今よりももっと便利で、安心安全に暮らせる未来がやってきます。

だからこそ、今からそのテクノロジーを活用していくことは必要不可欠です。日常生活の質が向上しているのに、もし通っている幼稚園や保育園がその向上を享受しておらず、時代遅れの対応をしていたら。保護者は、周辺地域の住民の方は、どう思うでしょうか。

もちろん、保育の質はとても重要です。それは過去の記事でも何度も触れている通り、保育の質は子どもたちの心身の発達に大きな影響を与え、つまり日本社会に影響を与えると考えています。

ただ、そのなかで大切な視点は、「これからの時代は、『選ばれる園』である必要がある」ということです。


既に、首都圏の保育園や幼稚園で、定員割れが起きていることをご存じの方も多いと思います。
残念ながら、少子化が止まるのはまだ先(国や自治体が相当本気を出さない限り)だと推測できます。
一方で、「待機児童対策」と称して保育園が乱立し、子どもを預かる表面上の人数は、増えています。(あくまで「表面上」。「子どもに対する十分な数・質の保育士さん」は確実に不足しています。)
すると、保護者たちは子ども達の預け先を、「選択することができる」ようになります。

核家族化が進み、女性の活躍推進が進み、ニッチもサッチも余裕がないお母さんたちが選ぶのは、「通園や日々の園とのやり取りに利便性が高く、そこそこ保育の質が良さそうな園と、「通園や日々の園とのやり取りに手間がかかる、とても保育の質の良い園」の、どちらでしょうか?

子どもたちにとって保育環境が、保育の質が大切だということはどんな方々もどこかでわかってはいるはずだと思います。自分の子どもは、他のどんな子たちよりも特別、可愛く思えるものですから、「より良いもの」を与えたいと、無意識に考えていると思います。
けれど、お母さんお父さんが自分の自由な時間すら確保できない多忙な日々のなか、わざわざ利便性が低い「環境」を選ぶ可能性は、高くはないのではないのでしょうか

例えば、美味しくて有名な老舗の料亭があるとします。
お料理はとても美味しいし、接客も申し分なく、大将も女将さんも人格者、みたいなお店。昔ながらのお店で、テクノロジーはチンプンカンプンだから手を出さずに、お会計は現金だけ、WEBサイトなんてもっての外、ウーバーイーツって何?テイクアウトは出来ません。
それでも、これまで繁盛してきたとします。

でもあるとき、人口減少のあおりで最近お店の周辺から人が減ってきてお客さんが減ってきた。
加えて、周囲のレストランやカフェはチェーン店が多いけれど、お会計はクレジットカードはもちろん様々な電子決済が使えて、Googleマップにも食べログにも載っていて、WEBサイトにはおしゃれな写真。テイクアウトも宅配もやってます!インスタもフォローしてね!

そのまま、その老舗の料亭に、お客さんたちは訪れるでしょうか。

すっごく美味しいけど、使い勝手が悪いのよね
お店の様子が分からないし、他者評価(Googleクチコミ等)が無いから、不安だからやめとこう

そうして、老舗の料亭やお店にお客さんが少なくなり、経営が立ち行かなくなり、街から姿を消していく。という状況が、飲食店であれば想像できると思います。

この状況と、今の幼稚園・保育園の状況は、すごく近しいものがあるな、と感じました。

ひとつに、どれだけ保育や教育の質・環境が素晴らしくても、まずはそれを知ってもらわない限りには、子どもは集まらないと思うのです。

質にこだわっているの、分かります。分かるんです、本当にすごい良い幼稚園なの。
園庭に足を踏み入れて、驚く。こんな世界が、あったんだと。園舎に入って、木の温もりと手作りのおもちゃ、部屋中の優しい彩りに、先生の穏やかな関わりに、こんな場所に子どもを預けたいと、心から思うのです。

だからこそ、まず足を踏み入れてもらわなくちゃならない
知ってもらわなくちゃならない。

ふたつめに、踏み入れた後に、お母さんたちは考えます。
この園に預けると、どういう生活になるか。園にはどうやって通うのか?園とのやり取りは、どう行うのか?セキュリティは?
幼稚園に通わせるお母さん達は、下の子が居たり、働いていたりして、やっぱり忙しい方がとても多いです。その中で、少しでも面倒が無く、利便性が高い園を選ぶのは、当然のことです。

その多くの園との比較検討した結果から、選んでもらわなくちゃならない。

この2つのハードルを乗り越えて初めて、子どもを預けてもらえるのです。


保育の質が高い幼稚園に多くの子ども達が通うことは、子ども達の心身の発達やお母さん方にとって絶対に良いことだと思うし、ひいては日本社会をさらに豊かに発展させることにも繋がると考えています。

だからこそ、いま、幼稚園や保育園は、変わっていく必要があると思うのです。
旧態依然とした殻をやぶり、ITやテクノロジーをフル活用して、子どもにも保護者にも社会にも、「うまみ」のある場所であることが、これからの幼稚園・保育園には求められている。
むしろ、そうした「うまみ」が無い園は、淘汰されていく。
もう、そんな時代だと思うのです。


もやもやのひとつが、すーっと解消できたような気がするくらい、一気に書いちゃいました。
思いが溢れて先走り過ぎて、読みづらい点や不快に感じる点がありましたら、申し訳ありません。。

では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!


hona


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