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「発達170号」を読んで超絶共感、感動しました

こんにちは~honaです!

横浜は朝から強めの雨です。今年はもう梅雨がくる・・・?!とか言われていますね。雨だとちょっと気持ちがどんよりしがちですね。

昨日ヨガ教室で「呼吸」の大切さをお聞きして、今日は深呼吸を多めにしていますが、ちょっと血流が良いのか冷え性がマシな気がするし、頭痛もちょっと良い状態な気がします。体って、本当に基本的なことで、良くなったり悪くなったり、正直です。


さて今日は、ミネルヴァ書房さんの季刊誌「発達」を読んでものすごく共感して感動したので、その思いを残しておこうと思ってnoteを始めていきたいと思います。

今回の「発達」はこちらです~
先日定期購読を申し込んで、今回初めて届きました!


今回の特集は「非認知能力の発達と保育教育」と言う、まさに今話題の非認知能力の話がたくさん載っています。その特集の巻頭言を東京大学教授の遠藤利彦さんがまとめてくださっています。こちらを読みましたがもう本当にその通りというようなことばっかり、遠藤さんの知見の広さを感じる事が出来る記事だったなと思います。
これを保育教育に携わる方、そして子供の保護者の方にぜひ読んでいただきたい、こうした共通認識を持って子供に関わっていけたらいいなぁと思いました。

その中でも、心に残ったところをいくつかピックアップしてご紹介することにしたいと思います。

ひとつめ。これからの未来をたくましく生きるための力

このような状況下において、その(非認知能力の)必要性が強く叫ばれるようになってきているのは、従来のようにコンテンツを頭の中にただたくさん溜め込みそれらを基にあらかじめ決まっている正解答を確実にはじき出せる力では必ずしもなくなってきているような気がします。 むしろそれは、この先どうなるか不透明な状況に対して、適宜その都度自分の頭で考え判断し、自ら目標設定する力、そしてその目標に合わせて外在化してある多種多様なコンテンツの中から必要となる情報や知識を主体的に選択し、集め、柔軟に対応していくための力だと言えます。と同時に、それを独りよがりではなく、様々な他者と対話してを携え協力し合いながら進めていく力なのです。実のところ、こうした力こそが、現在保育・幼児教育の分野で特に注目が集まってきている「非認知能力」の少なくともその重要な一部をなすものと言えるかと思います。

第2節 これからの未来をたくましく生きるための力

まさに、私が現在の幼児教育・学校教育で感じている懸念を、しっかり言語化してくださっていると感じました。
現在、世界は「VUCA」な時代の中にあるそうです。VUCAについて詳細は以下サイトなどで検索頂ければすぐ出てきますが、ざっくりとは将来予測が困難で不透明な時代ということを意味するようです。

私たち親世代の時代と同じように幼稚園や学校に通い、習い事をして、塾に通って、受験して大学に通う…というだけでは、これからの時代をたくましく生き抜けないであろうことに、少し想像力を働かせると思い至ります。 保育者や教師そして保護者などの子どもに関わる 大人達が、この認識をしっかり持って、本当にいま目の前の子供に必要なものは何か?を考え続ける必要を改めて感じました。

ふたつめ。「異時点間の選択のジレンマ」

こちらの記事の中で、OECD が定義する非認知能力の中の、自己に関わる心の力の中には、「異時点間の選択のジレンマ」を解決する感情を制御する力が含まれていると記載がありました。
以下を読んで、これはいわゆる行動経済学でいう「時間割引率」の概念と同じではないか・・・!!と心が震えました。

「異時点間の選択のジレンマ」とは、今目の前にある利益をすぐ取りに行くことを優先するか、ここでの利益を我慢してもう少し先の自分にとってもっと大きな利益をとることを優先するかということをめぐる葛藤のことです。

第4節 「非認知能力」の具体的な中身≒自己と社会性の力


この記事でいう「異時点間の選択のジレンマ」、つまり時間割引率については、私は勝間和代さんから繰り返しインプットさせて頂いておりますが、大人になってから非常に大切な概念だと思っています。

時間割引率のわかりやすい例に、アルコールの摂取があります。今お酒を飲んで一瞬気持ち気分を良くするのか、お酒を飲むかわりに運動などでリフレッシュして将来の健康を優先するのか。今すぐお酒を飲むのが、時間割引率が高い行動、お酒を飲まないのが時間割引率が低い行動。時間割引率が低い方が健康になるし時間もたくさん生まれるし、中長期的にみて幸せに近づくと考えています。
(ちなみに多くの人は気付いていないもしくは気付かない振りをしていますが、アルコールは本当に心身へ悪影響が大きいと考えていて、私は基本的に飲みません(ただしキャンプの時だけは例外で…ビール135mlだけ飲みます、すいません。。))

他の例ですと、今ドーナツを2つも3つも食べて幸せを感じるのか、少し我慢して1/2個にして将来の健康を優先するのか。眠いからってしょっちゅう寝坊して人に迷惑をかけて疎まれるのか、朝起きれる工夫をして将来の人間関係の良好な構築を優先するのか。いま楽しいからYouTubeをずっと見るのか、その時間を読書やアウトプットに充てるのか。こうして挙げていくと、、、ギクリと思い当たることもあるのではないでしょうか。

人間は、怠け者な生き物です。それはどうやら脳にプログラミングされているようなので仕方ないと認めてあげて、時間割引率を引き下げる能力、つまり異時点間の選択のジレンマを解決するための感情を制御する力を、子供のうちから育んであげることは、子どもにとってとても有意義であり、さらには社会全体に対しても非常に有益なのではと感じます。

なお時間割引率について、勝間さんがとっても分かりやすく説明してくださっている動画がたくさんあるので、ぜひ見てみてください^^


みっつめ。「非認知能力」をいかに育むのか

最後に、もう一つ心に残った部分を紹介させてください。

子どもの非認知能力を育む上で、大人の最も重要な役割は、こうした子どもが様々な感情の当事者であるタイミングで、その感情にいかに暖かくかつしっかりと向き合い、共感的に受け止めてあげるか、またとりわけ子どもの感情が崩れている場合には それをいかにうまく立て直し安心感を与えてあげるかというところにあるのだと言えます。 

第5節 「非認知能力」をいかに育むかーー子どもが感情の当事者であるときの関わりの大切さ

まさに、私と夫が家庭で子どもへの関わり方として大切にしていることを、言語化してくださっているなと思いました。
共感し、受け止め、安心感を与えること。決して容易ではなく、毎日出来ているとは言えませんが、絶対に忘れないで意識していきたいことです。

結局長くなりましたが・・・まだ今号も全然読み切っていないので読むのが楽しみです。「発達」さん、これまで読んだどの号も興味深い記事が多くて、全号読みたいくらいです・・・!保育・幼児教育に関わる方々だったら、職場にあったりするんですかね・・?まだお手に取られたことが無い方も、ぜひ検索してみてください^^

ではではこのへんで。

お読みいただきありがとうございました!


hona


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