ヴェルディのオペラ、「アイーダ」2018年4月8日
■豪華絢爛! 古代エジプトのオペラ
2018年4月8日は、ヴェルディのオペラ「アイーダ」を見てきました。
古代エジプトが舞台なのですが、もう、とにかく、豪華絢爛!
聞くところによると、通常1つのプロダクションを組むのに1億円かかるところを、今回の新国立劇場は3億円もかかっているそうです。
ファラオの宮殿は、舞台の隅々まで黄金で、心なしか差し込む光まで黄金に輝いて見えました。浮き上がる壁画の細かい影まで、愛しかった。
第2幕の「凱旋の場」には、本物の生きた馬が2頭も出てきたし、バレエを長めに見ることができて、しみじみ魅力的だった。
諸事情により3か月近く休んでいるバレエを、再開する気力が湧きました(※当時、私はバレエを習っていました)。
音楽は、宗教的であったり祝祭的であったりして分かりやすく、とくに3幕目のバイオリンの音が、厳粛で切なくて、心を惹かれました。
中でも、アイーダが心の葛藤を歌うアリアの歌詞が、 何とも美しくて心に残っています。
「あの人はなんて言うかしら。私に永遠の別れを告げるかしら。
そのときは、ナイルの渦に求めよう
安息と、忘却を」
色々なタイプのオペラを見て、色々なタイプの感動を経験し、感情の種類が増えていく。自分の中に基準が出来上がっていく過程がとても面白いです。
■王族の誇りと愛国心。政治的策略の下で愛を全うできるのか
あらすじを簡単にお伝えすると、王族のプライドと愛国心、政治的な策略の下で、個人としての愛をどう全うするかという、切ないストーリー。
古代エジプトとエチオピアが戦争中。主人公であるエチオピアの王女アイーダは、身分を隠してエジプトの王女の女奴隷として仕えている。そしてアイーダは、エジプトの武将ラメダスと密かに愛し合っているが、エジプトの王女もラメダスに恋をしている。
ある日、最高司令官に出世したラメダスは、国家内での地位を盤石にするため、エジプトの王女と結婚しなければならなくなる。
婚礼の直前にラメダスと会ったアイーダは、このまま2人で駆け落ちしたいと願いながらも、変わらず自分を愛し続けるラメダスから、政治的な軍事機密を聞き出してしまう。
その情報によりでエチオピアが優勢になり、 ラメダスは死刑になるが……!?
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