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結果から入って、結果から離れろ

「これぐらいもらわないと
やってられないよ」

「俺たちがあんなに手を動かして、
現場はいずり回っているのに
偉そうに座って指示だしてるだけで
倍以上の給料もらってるよ」

そう叫びたくなる若手社員。

誰もが自分の仕事に対して、
それ相応の評価と報酬を求めるもの。 

それは何も金銭に限らず、
上司から、「最近よくがんばってるね」
の一言だけでも全然違ったりするものだ。

その承認欲求がとことん結果を求めて
しまい、会社の仕事で言えば不正を
働いてしまったり、自分自身のキャリアに
傷をつけてしまうものである。

結果に囚われると、燃え尽きる

私が新卒で就職した会社の話だ。
営業成績に応じた期間限定の
特別賞与が設定された。

一定のストレッチ目標(予算)を
クリアすれば、約3倍の賞与が
もらえるという画期的なものだった。

我々のモチベーションは大きく上がり、
結果として当時の営業5人全員が
その賞与を手にした。

ところがこの取り組みは思わぬ
副作用をもたらした。

まず、全員が個人の結果だけに
フォーカスして仕事をするようになった。
助けあいなんてもっての他。

他人の案件になど全く目を向けなくなり、
重要な組織で共有すべき情報すら
隠されるという有り様だった。

もう一つは、完全な燃え尽きである。
目標に対するプロセスは完全に無視して
結果だけを求めるので消耗する。

どんなにプロセスが順調であったとしても、
最後の成約(結果)が伴わなければ
無意味と化する現状に精神を蝕まれぎみに
なってしまった。

結果だけ出していればそれでいい。

結果を出す人間をマネジメントする
立場の人間にとってはありがたい言葉であり、
スタンスではある。

ただあなたが現場サイドで「結果を出す人」
ならば、あなたのメンタルを良好に保つためにも、その向き合い方は整理しておく
必要がある。

結果から離れろ

この考え方は非常にシンプルである。
それは、目の前のタスクに没頭すること。

たとえば、
1億円の予算を達成する。

まずそこを意識することは悪いことではない。
ただそこにこだわりすぎず、
1億円を達成するためのタスクを
細分化したら、それぞれに没頭する。

「1億円」という結果から離れるのだ。
結果は後からついてくる。
そう信じて、そのタスクのプロセスを
重視してみよう。

とは言っても、「うちの会社は結果を
出さないといけない営業会社だ」
という会社もあるでしょう。

結果を出せば、役職がつくかもしれない
けれど、出せなければ職場にいられなくなる。
そんな風土にメンタルを病んで倒れていく
人をコンサルとして何度も目にしてきた。

そんな結果ストレスにまみれた社会の
中で僕らはどうすればいいのか。

オススメしている方法がある。
それは、会社以外の自身の居場所を作ることだ。
趣味のサークルでもいいし、
何か副業を始めて見てもいい。

たとえ会社の結果がイマイチでも、
その他の場所で承認や賞賛の
カケラを得られること。

時には会社でツラいことがあったときに
「逃げ道」を作っておくこと。

コレがダメならアレで行こう。
そんなマインドを持っていることは、
精神衛生上、非常に重要なことである。

まずはいったん結果から離れて、
新しい自分の居場所、景色を
探してみませんか。

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