ほっかいどう暮らし193 美唄市 とりめし
『日本7大焼き鳥』というのがあるそうです。
福島、東松山、今治、長門、久留米...どれもとてもおいしそう。
そして「7大焼き鳥」のうち、あと2つは北海道の焼き鳥らしい。
一つは、豚肉と玉ねぎを甘辛いタレで焼いて、カラシをつけていただく『室蘭焼き鳥』
もう一つは、湯がいた鶏モツを串に刺して塩味で焼き上げる『美唄焼き鳥』
なのだそうです。
先日の週末の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時のこと。
僕が『日本7大焼き鳥』を話題にした後
「『室蘭焼き鳥』も『美唄焼き鳥』も、お土産で買ってきてくれたのを家で食べたことあるけど、お店で食べたことはないねぇ」
なんて話をしたら、すぐに
おじさん達、こういう事になると話が早い。
少し前に、ゆういちさんが豚肉と玉ねぎを串に刺して
「室蘭風焼き鳥」を振舞ってくれたので、明日は3人で美唄焼き鳥を食べに行く事に決定。
しかし、ここで問題がひとつ。それは
「誰が運転する?」
当然運転手はお酒を飲めません。焼き鳥を食べてお酒を飲めないのは、酒好きの我々にとっては大問題ですっ!!
すると、ゆういちさん
「だいぶ回復はしたけれど、実は
あ~、そう言えば前回エゾシカの群れから離れようと、急に駆け出した途端
足を挫いてしばらくギプスをしていましたっけ...。
それを聞いて、「残念だけど俺も、車の運転は
ウソをつくんじゃないよっ!
毎日元気に車で通勤しているあんたが何を言うかっ、と散々責められるコーイチさん...。
そんなこともあり、翌日は朝早めにコーイチさんの運転で出発。
まず向かいますのは、美唄市内にあります入浴施設。
今年は本当に暑い日が続いていて、僕もおじさん達もしばらく家ではシャワーで済ませていました。そこで昨夜コーイチさんからの
「久しぶりに日帰り温泉に行って、いい汗流そうぜっ!」
との提案に乗ったものです。
ただ気になるのは...
ゆういちさんと2人の時はそんなことはないのですが、コーイチさんと一緒に行ったお店や施設は、閉まっていることがとても多い。
「行ってみたら定休日だった」というのは仕方がない。しかし...
以前3人で美瑛町に行った時、お昼ご飯を食べに伺った人気の洋食店では
3日しかない臨時休業日に当たってしまうっ!
また僕とコーイチさんの2人でニッカウヰスキー余市蒸溜所に行った時も、1週間の臨時休業期間に
ジャストミ〜〜〜トっ!!
他にも数え上げたらキリがありません...あまりにも酷いので、ひょっとしたらコーイチさん、何かに祟られているのでは?と疑ってしまいます。
不安を抱えながら伺いましたのは
ピパの湯 ゆ〜りん館 さん
自動ドアを入ってみると
無事、営業しておりました。
そこでコーイチさん
いやいや、コーイチさん。ムキになっていますが、これがふつ~ですからっ。
まだ10時前ですが、さっそく入浴。雲一つない青空の下で入る露天風呂は最高に気持ちよかったです。
お風呂上りに、3人並んでコーヒー牛乳を飲み
しばらくゆっくりした後、お昼ご飯を食べに行きました。
向かうお店は、美唄焼き鳥の名店『やき鳥たつみ』さん。「ランチ営業があるんだわ」とはコーイチさんからの情報。
しかし実際にお店に行ってみると
やっていない...。
あぁ、そう言えば先月火災で店舗が全焼したってニュースで流れていたっけ...。
それでも向かいの駐車場で、暑い中お持ち帰り用の焼き鳥を焼いていたので、たいしてお役にも立てませんが10本ほど購入し
コンビニで缶ビールと、コーイチさん用にノンアルを買って車の中でいただきました。
鶏モツの旨みと食感、それと絶妙の塩加減っ!名店の焼き鳥、おいしくいただきました。また店舗が再開したらぜひ伺いたいと思います。
さて「お昼ご飯はどうする?」という話になり、僕の希望で向かいましたのは、国道12号線沿いにあります『美唄名物とりめし』の人気店
しらかば茶屋 さん
お店は既に満席でしたので、名簿に名前を記入し車で待機。30分ほどして店内へ。
小上がりに案内されメニューを見ながら他のお客さんの注文を聞いていると、どうやら「とりめし」と「塩ラーメン」のセットが人気のようです。
そこで3人ラーメンセットを注文しました。
待っている間に
ゆういちさん 「せっかくだからビールも飲みたいなぁ」
僕 「とりめしにラーメンにビール..ちょっと糖質多めじゃない?」
ゆういちさん 「そうだよなぁ、健康診断も近いし..ここは我慢か」
なんて話していたら、横から
悪い人だよ、コーイチさん...。
なんとか僕はコラえたものの、悪魔のような一言に負け、ゆういちさんはビールを注文していました。
そんな事をしているところに、やってきました
とりめし&塩ラーメンセット
「鶏ガラと野菜を長時間煮込んでとったスープ」で炊き上げる『とりめし』。薄い醤油味が、ご飯の甘さやスープの深い味わいを引き立たせている感じ
具は鶏肉と玉ねぎのみ。シンプルですが、手間ひまのかかった「とりめし」のうまさはまさに「御馳走」です
透き通った塩ラーメンのスープも、すっきりとしながらも深い味わい
麺が絡むとさらにうまいっ!
この「とりめし」と「塩ラーメン」、最強の組み合わせではないでしょうか。レンゲを持つ手が止まりません
ごちそうさまでした。おいしく完食いたしました。
さてお会計を終えて車に戻ったところで、まだ時間はお昼過ぎ。「せっかくだからどこか寄ろうか」という話になり、コーイチさんが
「アルテピアッツァ美唄へ行こうぜっ」
と言い出す。
おそらく午前中に見た看板を覚えていたのでしょう。そこで僕が
「あ~、とってもいい所らしいよ。僕も一度行ってみたいと思ってた」
と答えたら
コーイチさん 「じゃあ決定ねっ!今ご飯を食べたばかりだが
んんっ?1枚??
そこから車で20分ほどかけてやって来ましたのが
アルテピアッツァ美唄
古い木造校舎を利用した、彫刻家・安田侃さんの美術館です。
とても素敵な空間ですが、美術館と知ったおじさん達
いやいやっ、勝手な思い込みですよっ!!
それでも「せっかく来たんだし、木造校舎の美術館を見ていこうよ。入場無料だし」と説得し向かってみると...
おやぁ?
「木造校舎閉鎖中」って、またしてもコーイチさんっ!...あなたやっぱり...
祟られてるわ〜〜〜っ!!
おしまい
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