ほっかいどう暮らし125 函館市 長寿庵
8月初旬、函館市内で飲食店を経営しているうちの妻の親戚から妻宛にメールが届きました。
「今度の土日、イベントで人手が足りないので店を手伝ってはもらえないか?もちろんアルバイト代は出すから」
そこで週末、うちの妻はお店の手伝いの為函館へ行くことになりました。(本人は『出稼ぎ』と言っていましたが)
妻のいない土曜日の夜、せっかく1人なのでレンタルDVDのお店に行って観たかった映画を2、3枚借り、軽くビールでも飲みながら鑑賞しようとしてたところに
ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)がやって来ました。
仕方なくDVDは諦めて、おじさん達とお酒を飲みました。そこで妻がお店の手伝いで函館に行っている話をすると
「いやいや、忙しいから手伝いに行っているんだから。わざわざ忙しくさせに、こっちから行かなくても...」
と言ったら、おじさん達から
「あんたねぇ、そういうところさっ!!」
と怒られる。結局、翌日3人で函館に行くことになりました。
翌朝、函館へ。
とりあえず妻の働いているお店の「多忙な時間」は避け、お昼過ぎまでは函館市内を少し観光し、軽く何か食べてから向かおうという話になりました。
観光する場所については、独身時代に函館に住んでいたことのある僕に任せると言うので、まずやって来ましたのは元町にあります
日本最古のコンクリート電柱
続いては、そこから少し歩いた所にあります
函館市地域交流まちづくりセンター。かつては北海道の老舗百貨店「丸井今井函館支店」として建てられたものだとか。
こちらの1階にありますのが
東北以北最古のエレベーター
昔の外国映画に出てくるようなエレベーター。現在でもちゃんと動いていて、受付で申し込んで乗せていただきました。
その後僕が
「函館観光はこれくらいにして、何か軽く食べよう」
と言ったら
ゆういちさん 「はぁぁ?せっかく函館に来たんだからもっと何かあるだろう。五稜郭とか金森倉庫とか」
コーイチさん 「俺も毎年函館競馬場には来てるのだが、ちゃんと観光したことがない。有名な坂とか教会も見たことがない」
と言うので
僕 「ん〜、じゃあ四稜郭でも見に行くかい?」
ゆういちさん 「えっ?五稜郭じゃなくて?四稜郭って言うのがあるのかい?」
コーイチさん 「それそれ、そういうのに連れて行きなさいよ」
...連れて行けというので、向かいましたのは
史跡 四稜郭
そこで佇むおじさん達
まぁ、昔砲台があったところらしいので...。
改めて僕が
「じゃあ四稜郭も見たし、何か食べに行こう。行くお店は僕に任せてもらっていいかい?」
と聞いたら
なんとも..ひどいね...。
おじさん達の希望は「函館に来たらラッキーピエロのハンバーガー」らしい。しかしこの時間のラッキーピエロねぇ...念のため市内のお店に電話してみると案の定
「只今、1時間から1時間半ほどお待ちいただいております」
とどこのお店でも言われ...断念。
「それじゃあ、美味い蕎麦でも食べさせろ」と言うので、やって来ましたのは道南いさりび鉄道の七重浜駅近くにあります
長寿庵 亀田港店さん
僕が函館に住んでいた頃、1人でよく食べに来ていたお店です。
こちらのお店、昔からとにかく「盛りがよい」。普通のもりそばでも1.5人前くらいあったはず。
しかしそれをおじさん達に言うのを忘れていた上に、つられて僕まで「大ざる」を注文してしまいました。そして出てまいりましたのが
大ざる
う〜む、やはり量が多いな...
箸を入れたら崩れるんじゃないかと思ったら
やっぱり崩れる。小上がりで同じものを注文していた常連っぽいお兄さんが上手に食べていたので、おそらくコツがあるのかもしれません。
量が多いとはいえ、そこは函館で長く続くお蕎麦屋さん。さすがに蕎麦はおいしいです。
細めの蕎麦は食べやすく、辛目の汁も食べ飽きせずにいただけます。
とは言え、やはり量が多い。最後はワサビを多めに溶いて、ズルズルっ。
ごちそうさまでした。完食でございます。
軽く食べる予定が、思いの外満腹になってしまったので腹ごなしに大森浜に向かい
石川啄木の像を見ました。(こちらも、おじさん達には関心が薄かったようです)
そうこうしている内にお昼の時間もだいぶ過ぎたので、妻の働いているお店に行ってみました。
お店に到着し中を覗いてみると妻の姿が見えたので、おじさん達
「やあ、来たよ~」「働いているか~い」
なんて言って入っていくと、妻が
「わざわざ来てくれたんだぁ」「時間かかったでしょう、どうもありがとね」
とか言うかと思ったら
ええ~っ!
その対応なの~~~っ?!
おしまい
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