編集担当Xの拾い読み(2023/12)
*仕事で読んだ本のメモです
三木理史『国境の植民地・樺太』(塙書房 2006年)
プロローグ 国境と植民地
Peattie, M.R.によれば日本の植民地の地理的特徴は内地を取り囲む「防波堤」であること(インドやアルジェリアとは違う)。搾取・投資型植民地の研究にもとづく既成概念に対し、移住型植民地としてみた樺太、北海道の研究から植民地の問題と北海道史を再考する。
庶民の多くが国境を正確に意識するようになったのは大正~昭和初期。満州族政権の清朝期にはサハリン島を「庫頁島