最新のがん治療
医療の発展が目覚ましい今日、皆さんはどれくらいがんの治療について
知っていますか?
知らずにいると、より楽に治療が出来たり、より治る確率が高かったり
する治療法があるのに、それを受けずに終わってしまいます。
最新のがん治療に関して2つの記事に分けて書いていきます。
1.最新のがん検査
2.最新のがん治療(本記事)
最新のがん治療を知って、自分ががんになった場合どうするか
考えましょう。
最新のがん治療
がんが見つかったら次に治療です。
治療法はがんが見つかった部位や進行度合いによって受けられるか
受けられないかが決まります。
今回は部位や進行度合いに関しては追及致しませんが、
こういった治療法もあるのかと知って頂ければと思います。
ここでは四大治療法とまだ分類されていない治療法をご紹介していきます。
1.手術療法
手術療法はがんの病巣や転移している場所を切除することで、
治療する方法です。
がん細胞が密集しているところを切り取るため、完全に取り除ければ
根本的に治すことができます。
ですが、血液などによって転移してしまうと手術では治療が難しいです。
初期のがんなどに有効です。
身体にメスをいれる方法がまず思い浮かぶと思いますが、他にもあります。
・腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術
身体に局所的に穴をあけ、そこから手術をする方法です。
メスを入れるよりも負担が小さいため、術後の回復も早いです。
最近では「ダ・ヴィンチ」と呼ばれるロボットを使った
高精度な手術もあります。
保険適用の手術です。
2.放射線治療
放射線治療はがん細胞に放射線を当てることで増殖を防いだり、
がん細胞を死滅させる治療方法です。
放射線は手術と異なり傷が残らないので、身体への負担が少ない
治療になります。
また、臓器などを摘出しないため、身体機能を維持することができます。
ただし、副作用が出る場合がありますので注意が必要です。
放射線治療は従来から行われている電子線やx線の他、
先進医療として行われているものもあるので、ご紹介いたします。
・γ線(ガンマナイフ)
主に脳内の良性病変の治療に使われます。
今後他の部位に有効性が示された場合、先進医療となる可能性も
ありますが、脳が対象であれば保険適用の治療です。
・重粒子線・陽子線
こちらは合わせて粒子線治療と呼ばれる治療方法です。
x線に比べて、正常な細胞へのダメージが少なく済みます。
そのため、副作用も小さいです。
保険適用になる部位もありますが、ならない部位もあり、
保険適用でない場合は300万円前後の自己負担となります。
・ホウ素中性子捕獲療法
中性子線を用いた治療方法で、現在開発中のものとなります。
x線などよりも強いため、x線などでは対応できなかったがんに
対して使えるように研究が進められています。
正常な細胞への影響が強いので、注意が必要な治療法となります。
・密封小線源治療
上記の方法はいずれも外部から放射線を当てて治療する方法でしたが、
これは体内にカテーテルを入れて、直接がん細胞に向けて放射線を
当てる治療方法になります。
一般的には範囲の小さいがんに対して有効です。
正常な細胞への影響が小さい為、副作用も抑えることができます。
基本的には保険適用の治療となります。
3.化学療法
化学療法とは、抗がん剤などの薬を用いた治療方法です。
全身隅々までがん細胞を攻撃するので、全身的ながんの治療に
効果的です。
手術療法や放射線療法と組み合わせて行われることも多いです。
現在では多くの薬が承認を得ていますが、海外で開発されたものは
日本での承認が遅い為、希望する薬が海外でしか受けられない場合、
多額の費用がかかることになります。
最近ではウイルスを使った薬が日本で承認されました。
他にも画期的な薬が開発されるかもしれませんので、
万が一に備えて、調べておくのも良いでしょう。
4.免疫療法
人間の体に元々備わっている免疫を強めることでがん細胞を排除する
治療法です。
化学療法同様、全身に効果が期待されています。
代表的で一番注目されている薬をご紹介いたします。
・オプジーボ
2018年にノーベル医学・生理学賞を受賞したしたことで注目された薬です。
通常免疫は正常な細胞を攻撃しないようにブレーキがついています。
がん細胞はこれを悪用して攻撃されないようにして、免疫を無効化します。
オプジーボはこのがんによるブレーキを外して、正常に働くようにする
薬です。
まだ、保険適用の対象となるがんは一部に限定されています。
もし保険適用とならない場合は薬価が年間1000万円以上
かかることになります。
5.その他の治療法
がんの最新の治療の一つに「がんゲノム医療」があります。
これは、直接の治療方法ではなく、治療法を決めるための検査になります。
がんに罹患した人のがん細胞の遺伝子を調べることで、どのような変異が
起きていて、がんになっているかが分かります。
その変異に合わせて治療法を選択するのが、がんゲノム医療になります。
この検査は通常の治療を受け終わっているなど、いくつかの条件を
クリアすれば保険適用で受けられる場合もありますが、
そうでない場合、先進医療・自由診療という扱いになります。
保険適用されない場合は50万円以上の検査費用がかかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらで紹介しているのはあくまで一例にすぎません。
日々医療は進化しているからです。
また、ご自身に合った治療方法は必ずお医者さんと相談しましょう。
この記事ではこんな治療法があるんだという程度に抑えてください。
費用の部分も病院によって異なります。
ですが、今がん治療は保険適用の治療だけでなく、先進医療や自由診療を
希望する方も増えてきています。
自分もなった際は最新の治療を受けられるように対策しておきましょう。
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