#25 この痛みもいつか
#23で下書きを放出したけれど、わたしの彼に対する気持ちは変わらないし、もやもやしたまま。
彼は、頭が良いし、物腰が柔らかい。嫌なことはほとんどと言っていいほどされたことはない。
それでも、一緒にいることでストレスを感じてしまう。
''価値観の違い''
人と話す時はふざけてそんな風に言うけれど
そんな安易な言葉で片付けてはいけないような気もしている。
この経験も糧にしないと
彼と付き合っていた時間が無駄になってしまうから。
無駄にはしたくない。
基本的に興味のベクトルが外に向いているわたしに比べて、彼の興味は完全に彼自身に向いている。
その違いも起因しているのだろう。
''大切にしたい時間''に対する考え方も違う。
わたしは、彼を第一優先にはできない。
''今この瞬間、大切なのはどっち?''という感覚で生きている。
でもきっと、彼はそうじゃない。
彼がそういう人間だと知っていながら、彼に寄り添うことをせず、蔑ろにしてしまうわたしは薄情なのだろうか。
彼といる時のわたしは、どんな様子だったかわからなくなってきた。
彼がわたしの話を聞き流すことが増えてから、わたしは''否定されている''と感じてしまい、いつも通りに振る舞うことが難しくなった。
わたしは、日々の出来事に対して、自分が感じたことを人と共有したい人間。
彼とは今、それができない。
わたしが話したところで、取り合ってもらえないんだろうなと思ってしまうので
どうしても口を閉じてしまう。
彼はおしゃべりな人ではないので、沈黙が流れる。
''なんか、疲れてる?''と聞かれるけれど
そうじゃない。
この感覚、実家にいたときのそれに近い。
''家族''だから一緒にいる。
でもわたしにとって家族は、なんでも話せる相手ではない。
だから話したいことを話せず、ただ黙っていることも多かった。
元々そうなのではなくて、
関わっていくうちに家族であっても理解できない部分が見えてきたから。
家だから、家族だからと他人の愚痴ばかり言うことや、容姿に対する偏見。
''なんでそんなこと言うの?''が積み重なり
わたしは心を閉ざしていた。
今、彼とわたしの間で起きている現象もこれ。
付き合った当初は、わたしのことを理解してくれている人、わたしの話に付き合ってくれる珍しい人、という感覚があった。
それが段々となくなって、今は''付き合っているから''一緒にいるだけのように感じる。
''理解し合えない''事象に直面した時に
''言葉で伝え合って、折り合いをつけたい''と考えるわたしと
''理解し合えないのは仕方ない''と考える彼
わたしたちが一緒にいられるのは時間の問題なのかもしれないね。
そして、きっとわたしが感じていること
別れた方がお互いの為なんじゃないかと考えていることを伝えたら
''じゃあ仕方ないね''で終わる予感がする。
最後の最後まで、意見を擦り合わせることができないまま。
その時間がどれほど苦痛か想像してしまうから、踏み出すのには時間がかかりそう。
しんどいな。
とたさんの''紡ぐ''の歌詞が
今のわたしに刺さる。
''さよならの前に振り返り言うの
お空で幸せに暮らしますって
見上げて涙を流すのは
ここで生きたいの
あなたとの幸せを諦めてないから''
わたしの心はもう決まっているはず。
わたしと彼は別れるべき。
でも、別れを想像すると涙が出そうになる。
それは、まだ分かり合えるのではないかと心のどこかで期待しているから。
''話せば分かると思うな''と、最近読んだ本に書いてあったけれど
''話せば分かる''と信じたいんだよ…
これも一種の執着だね。
わたしがありのままに感情を伝えることはすごくエゴなんじゃないかな〜と考えてしまって
なかなか踏み出せない。
結局、わたしが彼に求めているものは''変化''で
彼にとってそれは酷なんだ。
そしてきっと、せっかく出来た恋人をこんなに簡単に手放していいのかという一抹の不安もまた、わたしの行動を制御していると思う。
わたしが周囲の人に彼の優しい一面を散々披露していたので、そんな彼を手放すわたしは愚かだと思われるんじゃないか?
あ〜また人の目を気にしてる。
きっとわたしの愛おしい友人たちは
''hnが幸せなのが1番だから''と言ってくれるのに。
そんな素敵な人たちしか周りにいないって
わかっているのに。
わたしが臆病なだけ。
ひとりで考えていても仕方がない。
彼と話すしか解決策はない。
あと少しの覚悟を。
この件を、親友と話していて
これはもう別れだ、別れるしかない!と思っていた矢先
彼からのLINE
心が少しだけ痛んだ。
別れ、と決めつけなくてもいいのかもしれないと思ってしまった。
まだわたしには出来ることがあるんじゃないのかな。
これもひとつの成長痛だな〜〜
人との出会いは、ほんとうにたくさんのことをわたしに経験させてくれる。
だから、人と関わることを辞められない。
自分とも、彼とももう少し向き合って
わたしたちなりの答えを見つけてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?