キラキラしていない子育ての日々


子育てに関する情報はそこかしこに溢れています。SNSを覗けば、探そうとしていなくても目に入ってくるほどです。

それぞれに特性があり、とりわけ写真がメインのSNSにはキラキラ輝くお子さんとの生活を記録されている方が多くいる印象があります。
もちろん批判するわけではなく、私もかわいい子供服や離乳食のことなどたくさん参考にさせて頂いています。

ただ私自身が発信することを考えた時に、写真付きのソーシャルメディアは向かないと思ったのです。
決して写真が嫌いなわけではなく、元々撮ることは好きですし、
息子が生まれてからというもの数千枚の写真が常にスマートフォンの容量を脅かしている状態です。親バカですね。

しかし載せるからにはできるだけ綺麗に撮れたものを、とか文章の内容にふさわしい写真を…としているうちに、「子育てに関して感じたことを伝えたい」という初心を見失ってしまいそうだったので、よりシンプルなこちらを選びました。

産後の入院期間、妊娠高血圧症候群によって振り切った血圧がなかなか下がらず
私のメンタルはボロボロでした。

スマホもテレビも血圧をあげてしまうからほぼNG、
それどころか部屋の電気をもかなり暗くして長雨の日々を過ごしていたので、
いつも以上に弱気になり
「こんな状態で、新生児との生活が始まっても母親としてやっていける自信がない。
世の中のお母さんたちはみんなすごいです…」と助産師さんにこぼしたところ、
「みんなそうです。こどもが小さいうちはいくつになっても精一杯です、必死です。でもお友達と会うとき、写真を撮るときに頑張って小綺麗にしてるんですよ」と話して下さいました。

そっか…もちろん投稿で見える通りにキラキラした毎日を過ごしているお母さんもいるのかもしれないけれど、1日の、1週間のキラキラした瞬間だけを切り取って投稿しているからそういう風に見えるってこともあるんだなぁ。

かといって、自分の生活を卑下する必要もなく、キラキラを残してあげることも楽しんでいますが
そう気づいてからはもっと庶民的で日常的な時間を許す心が生まれてきた気がします。

むしろ、それこそが宝物な気も。
こどもの1歳の誕生日に思い出されるのは、どういう瞬間なのでしょうね。

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