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『試作:Censoyclopedia三行版』2023-03-29

 私がシンカ論マガジンと並行して執筆している『センサイクロペディア』の簡易版を作ってみました。
 一覧で各項の概要が分かるというか、通常の辞書程度の文量のページがあった方が良いかもしれないと思ったためです。反応次第で全部分作るかもしれません。また、どっちかのバージョンの英語版も作ろうかと現在考えております。
 ご意見いただくためこちらに公開します。

【会田誠展:天才でごめんなさい】
 2012年11月~2013年3月に森美術館で開催。会田氏の作風により過激かつ性的に踏み込んだ作品が多く、フェミ団体「ぱっぷす」から攻撃を受けた。

【アウディRS4広告写真】
 2020年8月にドイツの自動車メーカーAudi社によるツイッター広告の写真。童女が車にもたれてバナナを食べている写真で、性的なシンボルが多用されているとして炎上、謝罪取下げになった。

【あえてその名を語る愛】
 1977年に英国『ゲイ・ニュース』誌に掲載されたジェームズ・カーカップの詩。キリストと同性愛を結び付ける内容で「冒瀆法」での有罪判決を受けた数少ない事例。2002年に同作の朗読会が行われた際は取り締まられなかった。

【茜さや】
 カフェバー・アイドルリゾートの経営者で、自身も巨乳モデル。2020年に自身の写真を使った広告がフェミニストに炎上・削除させられて以降フェミニストを批判。フェミニスト側から数多くの誹謗中傷を受けた。

【あからさまに性的なタマネギ】
 ただの玉ねぎの写真。種子販売会社The Seed CompanyがFacebookに広告として投稿、「あからさまに性的」であるとして削除された。AIによる誤認識と見られる。

【アクセス権】
 マスメディアによる誤報の被害者などが、反論記事など事故の意見発表の場を提供することを求める権利。通称であり法的に条文に明記された権利ではなく、判例上も基本的に否定されている。

【アザーワイズ賞】
 ジェンダー理解に貢献するSF/ファンタジー作品に対する米国の文学賞。旧名をジェイムズ・ティプトリー・Jr賞といい、ティプトリーが1987年に認知症の夫と心中したことが2019年に蒸し返され、改名に至った。

【アツギ】
 下着やタイツ等を販売する日本のメーカー。タイツを萌えイラストでアピールする「ラブタイツ」キャンペーンがフェミニストにより炎上させられ、謝罪・撤回。謝罪は逆効果で、フェミニストにより執拗に誹謗中傷を受け続けている。

【アートアクアリウム展~高知・金魚の海~】
 2020~2021年に開催された美術展。金魚の泳ぐ水槽をライトアップした作品を展示するものだが、「花魁という題の作品がある」だけで5つの女性団体から抗議を受けた。

【あなたが思うより幸せです】
 ツイッター投稿イラスト。当時のヒット曲「うっせぇわ」の歌詞から来ている。赤ちゃんを背負った若奥さんが笑顔でごはんをよそっている絵で、フェミニストの攻撃を受けた。

【アニメ美少女アイコン】
 フェミニストなどが、自分の反対者に対して「アニメ美少女のアイコンばかり」とよく主張する。たいていは嘘である。

【アメリカ合衆国連邦議会下院規則】
 2021年にナンシー・ペロシ会員議員が提出した議案により改正した際、性別に言及する様々な英単語が「ニュートラルに」置き換えられた。たとえば「父」「母」は「子どもの親」となる。

【アーメン・アンド・ア・ウーマン】
 2021年1月の米合衆国連邦会議117議における、エマニュエル・クリーバー民主党議員の放言。キリスト教の祈りの締めの文句「アーメン」は「断言する」の意で男性とは関係なく、はっきり言ってしまったクリーバー議員は笑い者になった。

【アラートループ事件】
 2019年3月に発生した、ジョークプログラムを投稿しただけの5名の人物が、不正指令電磁的記録供用未遂罪で兵庫県警に摘発された事件。警察の過剰な摘発が批判され、全員不起訴となった。

【アルバイト先の香港式中華料理屋の社長から「オレ、中国のもの食わないから。」と言われて頂いた、厨房で働く香港出身のKさんからのお土産のお菓子】
 この通りのものを置いただけの現代アート(大橋藍作)。2018年に国立新美術館の五美大展で展示拒否(腐敗するので)され、その後、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」に出品された。

【アルバート・パイク像】
 BLM運動の狂奔で攻撃された偉人像の1つ。アルバート・パイクは南北戦争当時の南部の将軍のひとり。2020年6月19日奴隷解放記念日の夜、像はロープで引き倒され、落書き、さらには放火された。

【アン・ヴェロニカの冒険】
 
H.G.ウエルズによる1909年の小説。既婚者との恋愛と女性解放運動に没頭する女性の半生を描く。The Spectator誌は本書を「読者の心を毒する」作品であると批判し、また有害図書として当時の図書館では禁書となった。

【暗黒舞踏派ガルメラ商会】
横尾忠則による1965年のシルクスクリーン作品で、旭日模様を含んでいたため、2012年から在米韓国人団体に抗議を受ける。のち「表現の不自由展・その後」に出展。

【暗数】
 統計に反映されていないが現実は存在する数の事。表現規制に関する日本での議論では、日本の性犯罪数が極めて少ないことに対するフェミニスト側のいいわけとして使用される言葉。

【アンチフェミニスト】
 フェミニストの主張や要求に対して批判的な人のこと。フェミニストは、フェミニズム全般に批判的な人だけでなく、単に自分を批判したり都合の悪い事実を証言する人全般をそう呼ぶ傾向にある。

【アンチフェミの捏造】
 フェミニストが広告や創作物を炎上させようとし、それが成功しなかった場合に、一連の事実をなかったときにしたがるフェミニストが多用する嘘。

【アンドレイ・タルコフスキー】
「映像の詩人」と呼ばれた旧ソ連の映画監督(1932~1986)。ソ連当局による検閲と長年対立してきた人物で、1984年に西側に亡命し、パリで客死した。『アンドレイ・ルブリョフ』『鏡』『惑星ソラリス』など。

【アンドレイ・ルブリョフ(映画)】
 ロシア最高の聖像画家と呼ばれた15世紀の画家で、ここではタルコフスキー監督による彼の伝記映画を指す。ロシアがタタールの侵略をうける場面が反愛国的として、ソ連当局の上映規制を受け、内容も約20分間が削除された。

【アンドロメダ瞬】
 1980年の人気漫画『聖闘士星矢』の登場人物で、中性的な容貌の少年。2019年のNetflix版アニメで女性に変更されたことが非常に不評で「ポリコレによるリメイクの失敗例」とされる。

【アンナ・ネトレプコ】
 ロシア出身のオペラ・ソプラノ歌手。2022年からのウクライナ侵攻のため欧米での舞台を降板。ウ侵攻の反対者であったが、その批判がプーチンを名指ししてではないと「不十分」とされ、キャンセルされた。

【アンフェの姫】
 性表現やオタク文化などに理解を示す女性に対して、フェミニストが侮辱のために使う言葉。同「名誉男性」。

【あんま師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法違反事件】
 灸の適応症を広告に記載したことが、「あんま師、はり師、きゆう師及び柔道整復師法第7条」に反し違法とされた事件。日本で唯一の「営利的言論の自由」が争われた最高裁判例とされる。

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