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 統計に反映されなかった実際の数字のこと。
 特に犯罪統計において、届出が行われなかった等の理由により警察などに認知されなかった犯罪の数を指す。
 日本での表現規制にまつわる議論においては、おおむね下記の議論の流れで登場する。

 フェミニストなどが、日本の性表現(ポルノグラフィ・アニメ・漫画等)が性犯罪を助長すると主張
 ↓
 日本の性犯罪が諸外国に比べて特別に少ないことを指摘される
 ↓
 フェミニスト、それは「暗数」のせいで実際には日本は性犯罪大国なのだと言い張る
 ↓
 外国の犯罪統計にも暗数は当然あるので、性犯罪の差を縮める理由にならないと指摘される
 ↓
 フェミニスト、沈黙する

 以上の経緯をたどることがほぼ「お決まり」となっている。
 なお日本の暗数が多いと主張するのは、日本のフェミニストは日本の「男社会」を貶めたいからであるが、これは海外のフェミニスト達の見解も矛盾する。要するに、どこの国のフェミニストもそれぞれ自国の「男社会」を貶めたいという欲望を持っている。これはフェミニストが「進んでいる」と見なしたがっている欧米諸国や韓国のフェミニスト達も同じである。
 そのため、どこでも暗数の多さが主張され、日本が多いという話を海外のフェミニストは支持してくれないのである。
 例として、海外サイト“Anime News Network”は、アニメ【盾の勇者の成り上がり】で強姦冤罪が描かれたことに怒り、こう主張している。

「性犯罪被害がほとんど通報されないこの現実世界、被害を訴えた女性は常に叩かれてきた。泣き寝入りしてきた被害者数に比べれば、濡れ衣であることなど、統計的にごくわずかな例外的状況だろう」

 もちろん、これは日本の話ではない。
 アメリカのフェミニストがアメリカを呪って言っている発言なのである。

 またフェミニストは「日本では罪にならない行為でも海外では性犯罪になるからだ!同じ基準で測れば日本は多い!」と言い張ることも多いが、同じ基準で測り直した結果を提示してくるわけでもなんでもなく、ただの憶測である。
 そもそも一概に外国のほうが違法な行為の範囲が広いというわけでもない。例としてドイツで「スカートの中を盗撮する行為」が違法になったのは2019年のことである。

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