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【アンナ・ネトレプコ】

 ロシア出身のオペラ・ソプラノ歌手。

 プーチン大統領と近しいとされ、2022年2月のウクライナ侵攻によって、欧米で舞台降板を余儀なくされた。
 ネトレプコ氏はウクライナ侵攻反対の立場を、一度は夫ユシフ・エイヴァゾフ氏とともに、のちには個人としても表明しているが、同時に政治的意見の表明を強制することにも反対しており、「プーチンを名指しで批判しろ」という周囲の圧力を拒否した結果である。
 彼女はこう述べている。

 まず第一に、私はこの戦争に反対です。私はロシア人で、自分の国が大好きですが、ウクライナにはたくさんの友達がいて、今の痛みと苦しみは私の心を痛めています。この戦争を終わらせ、人々が平和に暮らせるよう祈り、願っています。
 ただ、芸術家や公人に対し、公の場で政治的意見を表明し、故郷を非難することを強制するのは正しくありません。意見を述べるのは自由な選択であるべきです。私は政治家でもないし、政治の専門家ではありません。私は芸術家であり、私の目的は、政治的分裂を越えて人々が結びつくことです。

アンナ・ネトレプコが声明を発表

 バイエルン国立歌劇場(独)のセルジュ・ドルニー総裁は、彼女と指揮者【ワレリー・ゲルギエフ】について、ウクライナ侵攻に「充分な不同意を表明しなかった」として、関係を断ち切ると発表した。
 またメトロポリタン・オペラ(米)でも今・来シーズンの公演から降板されることとなった。劇場の「再三の説得」にもかかわらずプーチン批判を拒否したのが原因とされる。

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