ニューヨークひとり母

ニューヨーク市に住む、アメリカ生まれの十歳、八歳、四歳の三人の子供の子育て中の母の日記…

ニューヨークひとり母

ニューヨーク市に住む、アメリカ生まれの十歳、八歳、四歳の三人の子供の子育て中の母の日記です。内向的でひとりが好き。在米二十年。子育てを通して、思った事感じた事を書いています。

最近の記事

練習のモチベーション

チェロを弾く子供達の伴奏者であるロシア人のオルガにピアノを習い始めて、二週間が経った。朝子供達を学校へ送った後40分、午後迎えに出る前に40分、毎日練習をしている。 家事や日課のPelotonエクササイズ。子供達のプリントのコピーや整理、算数の問題作り、チェロのレッスンのノートまとめなど、日々のやるべき事が沢山ある中で、何とか毎日練習が続いている。 娘達からは、毎日、「ちゃんと練習してる?ちょっと弾いてみてよ。上手くなってるか聴いてみてあげる(偉そうだ)。」とプレッシャー

    • 子供達から学んだこと

      昨日は、私にとって、忘れられない日となった。 ベビーグランドピアノを買ったのだ。子供三人ひきつれて、ショールームのおじさんピアニストに幾つか弾いて貰い、一番温かい音色の、子供達の弾くチェロに合うだろうものを買った。入店して10分で決めたので、おじさんが「本当にいいの?」と何度も聞いていたけど、本当にいいのだ。12歳のあの日の自分と、42歳の今の自分。ここに来るべきして、来たのだ。このピアノを、買うべきして、買うのだ。そんな気持ちだった。 私は6歳からピアノを習い始めたが、

      • 日本語補習校の呪い

        小五の長女が日本語学校を辞めました。退屈そうなのにはここ二年ほど、特にコロナでオンライン授業になってから気がついていたのですが、本人が言い出すまで待とうと思っていました。先日、「本当に死ぬほどつまらないから、辞めていい?」と聞かれたので、「勿論いいよ。お疲れ様!」と言い、さっさと退学届けを出しました。 以前も書きましたが、長女は語学能力が高く適性があり、5歳から小学校で学んでいるスペイン語も達者です。毎年夏休み一時帰国中に通う、国立中学受験用の塾でも一番上のクラスで、国際作

        • ママ友ゼロは自由のもと

          私にはママ友がいない。そして、断言できる。ママ友がいなくて、困った事は特にない。この先も、多分ない。 それがストレスにならないのならばいいとして、私はママ友付き合いがストレスになるタイプだと分かりきっているので、長女が生まれて11年間、ママ友を一人も作らなかった。 ママ友いなくても、子供はバイリンガルになる。心優しいいい子に育つ。良い習い事にも巡り合える。子供に合った勉強法も、ネットの情報や、自分の工夫で見つかる。学校の宿題やら何やらで困ったら、先生に聞けばよし。先生方、

        練習のモチベーション

          子供の能力を伸ばす

          我が家では、毎朝の算数の勉強というのが、とても大切な時間で、私も含め各自本気で取り組む時間です。週七日、一年にして360日くらい。何年も続けています。 子供達は付属の私立小に通っているので受験が近々あるわけでもなく、特に毎朝取り組まないと学校の勉強についていけなくなるという訳でもないのですが、実感として「算数に本気で取り組むといい事だらけ」というのが分かっているので、毎朝嫌がらずに、当たり前のように行っています。 算数は、大きく分けると二つの分野に分かれていて、一つは計算

          子供の能力を伸ばす

          バイリンガルになる過程

          四歳のプリキンダー(年中)の息子のクラスメートのフランス人の女の子は、英語が喋れない。先生にもクラスメートにも8割がたフランス語で話す程、フランス語が強い。それが何、ここは世界の人種の坩堝のニューヨーク!先生も友達も慣れている筈だし、理解して辛抱強く待ってくれる筈。 ところが先日、保護者面談の後、この子のお母さんから会いたいと連絡があった。我が家がバイリンガル家庭なのを知っているので、会って話が聞きたいと言われた。 学校の近くのカフェで会って話を聞くと、この前の保護者面談

          バイリンガルになる過程

          子供達の必需品

          毎朝、朝食後に必ず算数の勉強をして、学校から帰宅後、宿題が終わると日本語の勉強にとりかかる、我が家の子供たち。長女が5歳からの習慣なので、かれこれ5年以上毎日続けています。 そんな日々に欠かせない勉強グッズがこちら。どれも日本から買っているもので、これなしでは考えられない程、必ず毎日使っています。 セイコーの時計付きタイマー件ストップウォッチ。時計つきなのがポイントなのです。これを一人一つ買い与えています。このストップウォッチ機能を使いウォームアップの百マス計算、タイマー

          小学生とスマホとイジメ

          長女が、秋祭りの終わった日の夜、話してくれた。クラスメートの女子、Wは、今カウンセラーに通っているのだそうだ。秋祭りで会った時、娘に打ち明けてくれたそう。スクールカウンセラーにも定期的に会っているので、学校内外で二人いるんだそうだ。ごくごく普通の女の子に見えるWなので、娘が、「何でカウンセリングなんて必要なの?」と聞いたら、「グループチャットで嫌な事があると辛くなっちゃって、他に何もできなくなっちゃうの。その事ばかり考えちゃうから、ママがカウンセラーに行きなさいって。」だと。

          小学生とスマホとイジメ

          秋祭り@NYの小学校

          9月から準備してきた、子供達の通う学校の年間最大のファンドレイジングイベント、秋祭りが終了しました。私はインターナショナル屋台の中の、日本テーブルを担当しました。 アメリカのお寿司(カリフォルニアロールやスパイシーツナなど)を200セット ラムネ180本 この写真には入りきらない量の、大量の日本のお菓子を店頭に出しました。 コロナ禍だし、人の入りどうかなーと心配でしたが、結果二日間で全ての商品が完売。瞬く間に売り切れました。強気の価格もあって、売り上げは各テーブルの中で何

          秋祭り@NYの小学校

          学校に求めるもの

          子供たちの通う学校で、来週個人面談がある。 私はこの面談が毎年苦手で、今から少しお腹が痛い。 苦手な理由は、文化の違いが明らかになり過ぎて、正直気持ちがついていかないのと、話を聞きながら、何だか申し訳ない気持ちになるからだ。 先生の超がつく程の熱心さ。 褒めて褒めて褒めまくるアメリカ人の気質。 あまりに細かい項目に分けての学業や生活態度におけるコメント。 分野ごとに分けた、この一年間のゴール。 それはそれは熱心に語ってくださる先生の前で、一生懸命、「熱心な保護者のふり」

          学校に求めるもの

          Once an Immigrant, Always an Immigrant

          人種のるつぼのニューヨークシティに住んでいても、いや、住んでいるからなのか、アメリカの人って、『未知な者に対する不安』みたいなものが、結構大きいんだなと思う事がある。警戒心が高い。子供達が、裕福な家庭の多い私立に通っているから、そう思うのか。 これが、同じ職場で何となく相手のバックグラウンドが透けてみえたりすると、安心感があって人種や文化の壁を乗り越えて、仲良くはならなくともそこまで警戒しない。「同じ職場」という安心感が、アイスブレーカーの働きをするからだ。 でも、母親の

          Once an Immigrant, Always an Immigrant

          日本人学校は必要?

          私達が住むニューヨーク市近郊には、沢山の日本人学校、日本語学校に日本語補習校、日系の塾があります。海外にて日本語(我が家では母国語)を、いや、日本語で学んで行くには、恵まれた環境である事は間違いないです。 では、日系の学校が身近にない環境にある場合、日本語教育は諦めるしかないのかというと、日本人学校なしでも、全然日本語が母国語になると私は思うし、高度なバイリンガルにもなれると思っています。 条件は、親子の仲がよいこと。家庭内で日本語の会話を沢山する事。兄弟姉妹同士の会話も

          日本人学校は必要?

          アメリカの算数

          とあるニューヨークの小学校における、算数教育のよいなと思うところ (あくまで我が家の経験ですので、共感できない事もあるかと思います。念のため。) ●頭をよくする為に算数をするんだという意図が、学校からも教科書のつくりからも感じられる。 ●カリキュラムがシンプルで分かりやすい。子供たちの通う学校はシンガポールの算数をアメリカ向けに単純化したカリキュラムなのだが(多分都会の学校はどこもこれ)、余計な事が書いていないので、分かりやすい。 ●小学生のうちは担任の先生が算数を教

          自走を始めた長女

          10歳の長女と8歳の次女がチェロを習い始めて4年が経った。 この4年間は、私の宝物だ。 毎日毎日、熱が出ない限りは、何があっても一緒に練習をしてきた。1日15分で始めた練習が、30分になり、徐々に1時間となり、コンクールに参加するようになってからは、2時間、3時間と増えていった。長女と一緒に3時間。次女と一緒に2時間。合間に横で、息子がレゴをしている。 始めた頃は7歳の幼い少女だった長女が10歳になり、先日、 「私ひとりで練習してみたい。」 と宣言した。 とうとう

          自走を始めた長女

          決定的な違い

          今朝は、子供達三人を学校にドロップオフした後、そのままPTAのミーティングに出席した。数週間後に迫る年間最大のファンドレイジングイベント、The Fall Fair(秋のお祭り)に関してのミーティングで、毎週行われている。 私は頼まれて二つのイベントのチェア(仕切り役)をやっているので、ミーティングにて状況のアップデートをしなくてはならない。 それにしても、アメリカ人のお母さん方、皆さん主張するする。アイデアも沢山。称賛も文句も沢山。子供の頃から自由にさせて貰ってきたんだ

          学力とは読解力

          と、いつも車の中で聞いている教育系Youtuberの方が言っていて、本当にそうだなと思った。 子供が生まれた瞬間から、読み聞かせを本気にやってやってやりまくった結果、いつでもどこでも読書をする三人に育っている。携帯電話もiPadも持ってないし、ビデオゲームもYoutubeもやらない。家ではひたすら本を読んでいる。下はまだ四歳だけど、上の二人に関しては、現地校でも日本語学校でも、勉強に困った事はない。 リビングルームの一角にある、英語本の本棚。 こちらは日本語本の本棚。ま