ヒトニシ アワセ

こんな漫画家やプロの多い中で書くのは恐縮ですが、絵やマンガ、小説をアップしていけたらい…

ヒトニシ アワセ

こんな漫画家やプロの多い中で書くのは恐縮ですが、絵やマンガ、小説をアップしていけたらいいなと思いますので、よろしくお願いします。

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やめておけば、よかった01

01最低男と最低な自分後悔してることなんて、数えだしたらキリがない。 私のつまづきなんて、きっと生まれてからずっと…。それでも何とか生きてこれたのは、僅かな希望と、夢のお陰。けれどそれも木っ端微塵になりそうで、頭が痛い。私、一体どうして、こうなっちゃったんだろう……。 身体に悪いと分かっていても止められない煙草。煙を吐いて気分を味わいたいだけで、ろくに肺に入れてないんだから、さっさと辞めてしまえばいいのに。これを手放すと私の中に何も残らない気がして捨てられない。 「……

    • 最愛の人から、共に守る人に。

      長い長い婚活の末、私と彼は出会って。 彼が私に好意を持っているって分かった時は、胸が弾んだのを覚えている。 毎日来るメッセージに食事のお誘い。クリスマスの予定を聞いては、一緒に過ごしませんかって誘われて。 アナタはいつもストレートに気持ちを伝えてくれたから、まるでドラマの主人公になったかのように幸せだった。 でも、そんな幸せなカップルでも三年も経つとアッサリしたもんだよね。 最後にハグしたのはいつ?キスしたのだって…。何だか私の方ばかり考えていて寂しい。 恐らく私

      • やめておけば、よかった

        • 短編でも、小説を書き上げるのってキツい。

          こんにちは、ヒトニシアワセです。12月の頭位にnoteを始めて、そして初っ端から放置してしまっていました。すいません…。 とりあえずダッシュで書き上げて、完結させたけど、小説って本当に思い通りにいかないですよね。あらすじ考えていた時は、こうしてこうしてって思っていたのに、いざ文章に起こすと薄っぺらくなったり…。骨組みだけで文才が乏しいからって分かってるんですけどね。 しかし何がともあれ、短編書き上げることが出来て本当によかったです。またボチボチお肉をつけて、ちゃんと完成さ

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        やめておけば、よかった01

          やめておけば、よかった10

          10 君に新しい未来を「初めまして、私はカッコウの家の篠原って言います。あなたがレイくんね?」 出会った時と同じように、薄暗い階段に座り込んだレイくんに声を掛けた。初対面の人に怯えているみたいに感じたが、すぐに打ち解けたように見えた。 保護の流れに父親との親権喪失請求など、しないといけないことが沢山あると教えてくれた。けどどれも現実的じゃなくて、いまいち実感がない。特に私は自分自身の事じゃないから。でも、彼との別れが近づいてることだけは寂しく感じる。 本の数日前にここで

          やめておけば、よかった10

          やめておけば、よかった09

          09 悪いことをしたら、お仕置「ごめんなさい、家まで来てもらって」 電話をして、奥さんに言われたことは直接話して欲しいというお願いだった。もちろん私には拒否権はないし、端からそのつもりだった。 彼女のお腹はすでに大きくなっていて、その存在から目を逸らすことが出来なかった。本来なら新しい命が芽生えた時に終わらせないといけないことだったのに、こんなになるまで逃げていたなんて。自分の愚かさに嫌気が刺す。 「結婚して、お腹に子供がいることも知っていたのに、私…すみませんでした」

          やめておけば、よかった09

          やめておけば、よかった08

          08 けじめとお別れと「朝来たら、会社のフロアにばらまかれていてビックリしたよ。恐らく私以外にも複数の社員に見られたかもしれないね」 課長は面倒事はやめてくれと深いため息をついた。写真には援助交際とかショタコンなど無責任な煽り書きが添えられていた。 「君もいい歳なんだから、分かるだろ?今はちょっとお尻に手が触れただけで犯罪者になる時代だよ。それなのにこんな若い子に手を出して、親御さんが泣くぞ?」 「違うんです、これは…!私は彼を助けようとして」 「何から助けるんだ?こ

          やめておけば、よかった08

          やめておけば、よかった07

          07 因果応報「ここの保護施設の篠原先生が、色々相談乗ってくれるから」 あの日から数日後ーー…。私達は出来るだけ時間を作って計画を進めていた。本当は今すぐにでも出ていった方がいいのかもしれないけど、レイくんの覚悟と毒親の執念に備えて、万全な準備を整えてから決行することを決めた。 その間にも彼の身体には生新しい傷が増えていて、私は焦燥を隠すのがやっとだったけど。 「ありがとう、何から何まで…」 「いいのよ、子供が気を使うんじゃない」 見た目は大きく見えるけど、精神年齢

          やめておけば、よかった07

          やめておけば、よかった06

          06 クズ親、毒親「へぇ、普通なら児童相談所に相談するけど、18歳だと無理なのか。18歳以上はこども人権110番か保護シェルターに相談か…」 今の時代、スマホで検索すれば答えがすぐ分かるからいい。レイくんと別れてから早速調べてみた。連絡が取れる時間帯が昼間だから、昼休みにでも連絡してみるか。 それにしてもあの生傷、生い立ち…私がぬくぬくと生きている時に、あの子はツラい思いをしていたんだ。知ってしまった以上は知らないふりは出来ないよな…。 スマホを見ながらソファーでダラダ

          やめておけば、よかった06

          やめておけば、よかった05

          05 可哀想な男の子想定外の事実に、私は目を逸らすことが出来なかった。もっと生意気で単純な理由だと思っていたから。私なんかと同じような、屑な理由だと思っていたのに。 「いつから…?」 「分からない。もうずっと前から」 何よ、それ…こんな綺麗な顔からは想像出来ないくらい重い事実。私の周りにはなかった問題だから、何も言えない。 「あんた、18なんでしょ?家を出ればいいじゃない!」 「前に出たことがあるけど、父さんに連れて帰られた。どこにいても、あの人からは逃げられない」

          やめておけば、よかった05

          やめておけば、よかった04

          04 傷だらけの犬このまま忘れておけば、何事もなく日常に戻れただろう。けど思い出してしまった今は、無視した方が後味が悪い。 私は、彼に会わなければならない。素性も分からない幸薄美青年に。 「いや、見る人が見れば美味しい状況だけどね」 ご褒美って思える程、日頃の徳を積んでいないので。ひねくれてるって言われたらそれまでだけど、どうしても悪い方にしか考えられない。嫌な女だよね、私。 「君もさ…律儀に返さなくていいから」 コンビニの袋を提げて、儚げに笑う青年に声をかけた。あ

          やめておけば、よかった04

          やめておけば、よかった03

          03 優しい同僚たった千円。そんなちっぽけなお金を、あの青年は両手で大事そうに受け取った。綺麗で色素の薄い唇、切れ長で強い黒い瞳。忘れられそうもない…儚い印象。 正直、私は…悪いことをした後の償いのような気持ちで恵んだのに。仮に騙されたとしても、罰を受けたと思って忘れようと思っていたのに。 そんな汚い気持ちで渡したお金を、彼は大事に受け取ったから、酷く胸を痛めた。 「お姉さん、このお返しは明日でいいですか?今日は、ちょっと…」 「気にしないで。上げるから、そのくらい…

          やめておけば、よかった03

          やめておけば、よかった02

          02 裏路地青年私がホテルをチェックアウトした時には、もう町は暗くなっていて。シンと静まり返った中を歩くことに少し興奮を覚えた。 煙草を咥えて、火をつけて。ふぁっと煙を吐きながら歩いていった。全然綺麗じゃない、小汚い町…若い頃は嫌いだったけど、今の私には相応しい。 誰もいないと決めて歩いていた私は、コートのポケットに深く手を突っ込んで、いつもより格好をつけたような気取った足取りで歩いていた。だから…まさかこんな恥ずかしい状態を誰かに見られてたなんて思いもしなかった。 「

          やめておけば、よかった02

          ヒトニシ アワセと言います。

          ハジメマシテ、コンニチハ。 ヒトニシ アワセと言います。 趣味で小説やマンガを書いています。これからはちょこちょこ小説を書いていけたらと思いますので、よろしくお願いします。

          ヒトニシ アワセと言います。