生き甲斐


それが
誰でも満たしてあげられる欲求なら
私じゃなくてもいいじゃないか。

私じゃないといけない理由が見つからない。

確信をみつけたいだけだった。

何にも向き合わない、
都合が悪く感じると切り捨てるような生活を続けていたら、
何からも身軽になれた気がして楽だと思った。

でも今度は
自分に何も詰まっていないような
自分の中身の薄さに気づいて絶望した。

息が苦しくなるから逃げたい。

でもなにからも見放されるような気がして
しがみつきたい。

その気持ちを天秤にかけて、
思いとどまろうとするが
結局のところ、
いまさら何が変わるっていうんだろう。


自分の人生を
誰にも邪魔されたくないし、
かといって誰からも必要されていたい。

自分だけで完結していく毎日がどうもつまらない。

他人任せの幸せを見いだせたら楽だ。

自分には何も見つからないからだ。

まだなにかが足りない。

順調にいくようにと、
それなりに手に入れるのに労力をかけてきたものが
ふと価値のないものにみえた。

何かを得ているようで、
何かを捨てている。

自分のこの生き方に
正解も不正解もなくても、
確かに足りないものばかりで、
生き甲斐がない。

休みになると
時間が生まれてしまうから
どうでもいいことに頭を抱えている。

考えすぎではなくて、
考えてしまう時間が生じる。

別に本人は考えることを意図していない。

思考が頭に存在するというなら、この頭にお別れを告げたい。

不幸が地球に眠っているというなら、
地球ごとなくなればいい。

それでも私はきっと、小心者だから。
自分を少しづつ痛ませて生きているだけだ。

とんでもなくつまらない日々だ。


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