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生き物からのラブレター

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私と海のほねなし(海産無脊椎動物)たちとの出会いや体験を振り返るエッセイ。
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#鳥

【生き物からのラブレター#0】ラブレター解読のためにエッセイを書いてみることにした

私はヒトデや海の生き物から膨大な数のラブレターを貰っているらしい。

郵便受けがもうパンパンだから、読んであげて!とある人に先日言われて驚いた。

え?どうゆうこと?

そりゃ私は海の生き物大好きだし、生き物と接することで学んだことはたくさんあるけれど・・・ラブレターはちょっとよく分からない・・・

と思っていたのだが、ピコーンと今閃いた。

私が出会ってきた海のほねなしたちのことを書いてみよう!

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ハクチョウのいる街【生ラブ#23】

ハクチョウのいる街【生ラブ#23】

菅生沼に今年もハクチョウが来たそうだ.

私が今住んでいる茨城県は日本で2番目に大きな霞ヶ浦をはじめ,前述の菅生沼など多数の沼や湖がある.ハクチョウなどの水鳥の渡来は冬の訪れを知らせてくれる嬉しいニュースだ.

しかし元々私は栃木県,それも中心地の宇都宮の出身だ.お隣の県といえども栃木県は日光の中禅寺湖など山奥に行かないと湖がない.そのため水鳥などとはあまり縁がなかった.

そんな私だが大学は新潟

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【生き物からのラブレター#11】佐渡の海

【生き物からのラブレター#11】佐渡の海

海の生き物の研究がしたい。そう思っていた私が進学先を新潟大学に決めたのは佐渡に臨海実験所があるからだった。

しかし、当時の理学部生物学科における佐渡臨海実験所での実習は2年次と3年次に1回ずつ。そんなの待ってられない!と思っていた矢先、新潟大生なら誰でも参加できる実習があることを知り、1年生ながらさっそく申し込んだ。

これが初めての佐渡。この後結局2年、3年、そして4年次もティーチングアシスタ

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【ほねなしエッセイ#10】私と人を繋げてくれるもの

【ほねなしエッセイ#10】私と人を繋げてくれるもの

父が昨年退職した。家族の為に仕事一筋60年以上やってきた父から仕事がなくなってしまったらどうなるのだろうと私は少し心配していた。加えてこのコロナ禍である。孫とはたくさん遊べるようになるかと思いきや、会うことすら難しくなってしまった。

そんな心配をよそに父は悠々自適なのんびりライフを満喫していたようだ。近所を散歩するのが日課で近くの川にカワセミを発見したという。実家は結構な街中なので、こんなところ

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