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根気より呑気でたのしむ外国語

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英語をはじめ、外国語のもつ “おかしさ”、“たのしさ”、“おもしろさ” について、のんびり気楽に書き留めていく。雑考。
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2019年2月の記事一覧

#8. 世界各国の魅力的な言葉あれこれ

#8. 世界各国の魅力的な言葉あれこれ

その言語を知らない人にとってはこの上なく魅力的に響く言葉というのが、どの言語にも一つや二つ、あるものだ。



以前、英語に翻訳できない日本語として「恋の予感」があるというのを書いたけれども、それと似たような話で、先日こんな記事を見つけた:

「わたしたちが英語で使いはじめるべき 23 の素晴らしい外国語」というタイトルで、英語以外の言語から、魅力的な単語を 23 引いている。

すべてが気にな

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#7. 短くしたいは人の性

#7. 短くしたいは人の性

フィンランド人の友人から LINE にて連絡があった。曰く:

I really like the word 同感. Do you use it? If I want to express the same feeling in Finnish, it's "minä olen samaa mieltä" and it's way too long!
わたし「同感」って言葉が好き。これよく使う

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#6. 翻訳のできない日本語「恋の予感」

#6. 翻訳のできない日本語「恋の予感」

英語にうまく訳すことのできない日本語はたくさんあるが、そのうちの一つに「恋の予感」がある。



今年の初めにイギリスの公共放送局 BBC が、"The 'untranslatable' Japanese phrase that predicts love"(恋を予見する「翻訳不可能」な日本語)というタイトルで約 2 分の動画付き記事を公開した。

動画の中では、日本にルーツを持つと思われる何名

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#4. 皮肉の達人

#4. 皮肉の達人

英語圏として数えられる国の中でも、とりわけイギリスはどこか日本と通ずるものが多いように感じる。

相手に敬意を払う表現(いわゆる敬語)にこだわりが強いところや、(それと関連して)相手に対して直接的な物言いを避けるようなところだ。



しかし、ともに婉曲的な表現を好むとは言っても、日本人が「発言の攻撃力を抑えるためにやわらかい言い方をする」のとは違い、イギリス人はむしろ「攻撃力を高めるためにあえ

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#3. 夜空の星にあてられて

#3. 夜空の星にあてられて

インフルエンザが猛威をふるう。予防の術こそ心得ていても、通勤ラッシュに混じっていると、ウィルスと無縁でいるというのは、無理難題にも思えてくる。



日本でおなじみ「インフルエンザ」は、英語ではもっぱら flu と言うのが慣用的で、influenza とフルで言うのは医者くらいしかいないという。

この influenza という単語は、その字面から見ても明らかなように、「影響」という意味を表す

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#2. 雪に埋もれて

#2. 雪に埋もれて

慣用表現には、その言語の背景にある文化が色濃くにじみ出る。だから文化が違えば表現も変わる。



昨晩、関東でこの冬はじめての雪が降った。英語で「雪」といえばおなじみ snow であるけれども、つい先日 "be snowed under" という表現があることを知った。

直訳すれば「雪の下に埋まっている」ということだが、これが転じて「仕事に忙殺されている」という意味になるそうだ。

Cambr

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#1. ひとことめ

#1. ひとことめ

英語に関してぽつりぽつりとつぶやくような note を始めたいと思います。

どういうわけか、昨年( 2018 年)は一年を通してたくさんの人(すでに成人された方)から「英語を教えてほしい」とか「どうやって英語を勉強したらいいですか」というような声をかけられましたので、それにある種応えるようなかたちです。

しかし、「英語はこういうものですよ」とか「こんな風に勉強した方がいいですよ」というような上

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