シノザキカツシ@曲つくったりする人

曲をつくったり、編曲したり、ギター入れたり。スタジオワーク、作曲などの経験から良い曲を…

シノザキカツシ@曲つくったりする人

曲をつくったり、編曲したり、ギター入れたり。スタジオワーク、作曲などの経験から良い曲をひたすら紹介して行きます。批判は嫌い。https://twitter.com/katshinozaki

最近の記事

個人的2023年最高だった10曲

2023年は大ヒット!!!!みたいなものが多いわけではないが、隠れた名曲、じわじわ来た曲が多かった印象です。サブスク台頭のこの時代の変化にようやく自分自身もついてきて、音楽の聴き方や探し方の変化を非常に感じり一年となりました。そんな視点の中で僕自身がこの10曲は凄かった!を勝手に今年も選抜致しました。 10位 Superfly - Ashes 僕も激ハマりした下剋上球児の主題歌。昨今リフベースの曲って本当に少なくなったなあと思いながら、ドラマの内容と同じように心の鼓動を高

    • 個人的2021年最高だった10曲

      2021年は名曲が多かった。個人的な2021年の特徴としては ・プロデューサーのフロントマン化 ・Co-createやコラボによる新しい価値創造 ・過去の曲の分解と構築 が多く見られたのが印象的な1年でした。 そんな視点の中で僕自身がこの10曲は凄かった!を勝手に今年も選抜致しました。 10位 「Cube」 星野源 いや、よくこの編曲でOK出したなと言う実験的な作品。 これを編曲するのも凄いけど、OKを出すほうも凄い。 映画の暗い狂気にあふれたモノクロ感が表現できている作

      • 『感性と科学』のバランスのはなし

        私は何をするときでも必ず、この『感性と科学』という言葉を大切にしている。一部の天才の方々以外は、すべてにおいてのクリエーション(この場合広義で、制作物や売上創出なども含む)はこの二つのバランスで成り立っていると思っています。では、それをどのようにマネジメントしていくのかを書こうと思います。 7割の科学と3割の感性このバランスは人によって違うと思うが、著者は基本的に上記比率で物事を考えています。曲を作る時も、7割ほどは理論で固めて残り3割のバッファーを持たす。クリエイティブデ

        • 個人的2020年最高だった10曲(5位〜1位)

          10位〜6位の記事 → こちら さあ初めて行きましょう! 5位 「Tides」 Michael Kaneko2020年7月10日リリース 洋楽とか邦楽って概念や、ジャンルの概念がどうでも良くなる作品。シンプルに良い。どの部分を切り取っても格好いい。今風にいうと本当にCHILL。全ての音に意味がって、本当に聞いていて心地が良い。また海外の英詞の歌詞は意味があまりなくてリズムを重視している場合が多いが、この曲は歌詞も切なくて、そこに唯一日本人らしい奥ゆかしが感じられる。音楽

          個人的2020年最高だった10曲(10位〜6位)

          2020年は個人的にも世界的にとっても激動な一年なのは語らずとも。そんな中でも、チープな言い方になってしまいますが改めて音楽の力と可能性を痛感した一年であります。僕の場合は移動時間に音楽を聞くことが多いので(自宅だとほぼ曲作るか、自分の曲聞いてる)例年よりも音楽を聞く時間が減ったかもしれませんが(でも意識して新しいものは探してた)、そんな中でシノザキカツシの視点での10曲を共有します。あくまでも僕の視点で、ああ素晴らしいなと心に最も残った10曲です。細かい解説は別記事であった

          個人的2020年最高だった10曲(10位〜6位)

          人生を変えた3枚のアルバム

          「音楽と記憶はリンクする」とはよく言われた言葉ではありますが。これは音楽をやっているとか関係なく、我々人間のDNAに組み込まれてる話だと思います。著者が関わっているファッションも同じなのですが、基本的には街(場所)x 時間軸で全て説明できます。受験の時塾の帰る道で。辛かった時放課後に。彼女ができたときのカフェ。彼女に振られた時の河川敷。あげるとキリがないのですが、ここでは3枚に厳選してご紹介させて頂きます。 nimrod (Green Day)ちなみに僕は小中学校と父の仕事

          人生を変えた3枚のアルバム

          自粛期間中に100人以上で宅録でアルバムを作るって企画に参加したけど、その時感じたものや、考えを書き留めておく

          国から緊急事態宣言が発令されて我々の生活はガラっと変わってしまいました。僕自身その時は絶望感や悲壮感に一瞬かられてましたが、職業柄、また過去に住んでいた経験から世界中の情報が入ってきました。 日本より一速くStay Homeに振り切ったニューヨークでは知り合いのミュージシャン達がいち早くオンラインセッションなどをはじめていました。この頃日本ではまだ、オンラインセッションなどの流れはなく(4月頭)これやりたいなと思って参加させて頂いたWe are the World@home

          自粛期間中に100人以上で宅録でアルバムを作るって企画に参加したけど、その時感じたものや、考えを書き留めておく

          宅録需要が増えてるけど、どう考えても専門的すぎるので簡単に解説してみた

          音楽業界って意外にアナログなんですよね。DAW(Digital Audio Workstation)やDTM(デスクトップミュージック)いわゆる宅録がこんなにも進化しているのに、基本的に現場に行って録音して納品。リモートがすすまない理由としてはディレクションがしにくいということが上げられるますが、それは置いておいて。宅録歴15年で、完全に独学なのですが、基本的には行き当たりばったりで対応してきてどうにかなっているので、簡単に解説します。 環境整備の仕方宅録をするにあたって下

          宅録需要が増えてるけど、どう考えても専門的すぎるので簡単に解説してみた

          大橋ちっぽけ『主人公』

          著者は1985年生まれなのですが、高校~大学の時に色々な音楽のインプットをするとなると、TSUTAYA半額の時期に30枚くらい借りて、ひたすらMDに落としてました。またライブやアレンジをするときもレア音源みたいなものを持っている先輩とかから借りたりと、音源集めに必死でした。今は最高の時代。youtubeさえあればどの時代の音楽もすぐ聴ける。またサブスクの音楽サービスに加入していれば欲しい曲がその場ですぐ手に入る。 そんな時代が当たり前の現代はおもしろいクリエーターが多い。偏る

          eill 『SPOTLIGHT』

          最近のアーティストのトレンドはネオソウル。R &Bの時代から進化を遂げながらも時代的には逆戻り。なんとも不思議な現象に聞こえますが日本には古くから温故知新と言う素晴らしい言葉があります。70年台のソウルがあり、それをベースとしたネオソウルが台頭した2000年台後半。D’angeloやEryka Badu。それから20年の時が経ち近年世界的にネオソウル第二世代の流行。この流れが確実に日本にも入ってきてます。そんな中、かなり上手にネオソウルとJ-POPを混ぜてるアーティストです。

          m-flo♡Sik-K & eill & 向井太一『tell me tell me』

          コラボレーションって手っ取り早い打ち上げ花火で瞬間風速を出すには最も有効な手段です。m-floの凄い所はその取り組みをスキーム化(仕組み化)して継続的に行っていること。一度脱退したLisaが戻ってきて、m-floが完全復活を遂げたのが2018年。2年の時へ経てさらに復活したm-flo lovesの企画第一段に着目します。 完全復活宣言を告げるような曲構成曲のど頭で、いつしか聞いたことあるメロディーと歌詞。 DJ play the music, louder お願い 数あ

          m-flo♡Sik-K & eill & 向井太一『tell me tell me』

          マカロニえんぴつ『恋人ごっこ』

          ポピュラーミュージックは個人的に2つの時間軸に分類されると思っている。ビートルズ以前の世界とビートルズ以降の世界。ビートルズを聞くたびにつくづく既にすべて彼らにやりつくされていると感じる。その事実を受け止めて自分の色を出して新しい価値を創造していくのがクリエイターの醍醐味でもあるのですが。マカロニえんぴつは全員洗足音大を卒業して、その知識やテクニックを生かしたトリッキーな曲も多いのですが、このようなストレートな曲にこそ彼らの魂と魅力を感じます。 Oasis?いやそのルーツは

          マカロニえんぴつ『恋人ごっこ』

          KERENMI 『ROOFTOPS feat.藤原聡 (Official髭男dism)』

          超大物プロデューサー蔦屋好位置さんのプロジェクトが発足しました。今のJ-Popを作っているのはこの人と言っても過言ではない素晴らしいアレンジャーでもありプロデューサー。そんな彼のソロプロジェクトKERENMIでは彼が現在注目しているアーティストが集まっています。その中でも、彼のサウンドにものすごくマッチしている、藤原聡とのコラボ曲をご紹介ます。 現在のJ-Popを創る人彼は元々CANNABISと言うバンドのキーボディストでその時にプロデューサーだったのが亀田誠二。この時から

          KERENMI 『ROOFTOPS feat.藤原聡 (Official髭男dism)』

          秋山黄色 『モノローグ』

          サザンオールスターズが居たからMr.Childrenが居て。 Mr.Childrenが居たからBump of Chickenが居て。 Bump of Chickenが居たからRADWIMPSが居て。 RADWIMPSが居たから米津玄師が居て。 と、このように音楽はファッションと同じで影響と連鎖で新しい価値が生まれてきます。今誰もが米津玄師の次は誰だと思っている所ですが、ポスト米津と言うと失礼になってしまうくらい才能に溢れたアーティストを見つけました! 自らですべてを手がける

          上野優華 『こっちをむいて』

          関口シンゴさんと言うギタリストとしてもアレンジャーとしても大好きな方が関わっている作品を片っ端から聞いているのですが、今回のこの曲は素晴らしい。関口さんはあいみょんなどの編曲やプロデュースをしてますが、ギタリストとしても素晴らしいです。彼の組んでいるOvallと言うバンドは和製のThe Rootsとも言えるほど黒い。個人的今一番大好きなミュージシャンです。さて曲を聴いて行きましょう! とにかく良い曲すぎる歌:上野優華 作詞・作曲:コレサワ  編曲:関口シンゴ 「タバコ」な

          上野優華 『こっちをむいて』