『感性と科学』のバランスのはなし

私は何をするときでも必ず、この『感性と科学』という言葉を大切にしている。一部の天才の方々以外は、すべてにおいてのクリエーション(この場合広義で、制作物や売上創出なども含む)はこの二つのバランスで成り立っていると思っています。では、それをどのようにマネジメントしていくのかを書こうと思います。

7割の科学と3割の感性

このバランスは人によって違うと思うが、著者は基本的に上記比率で物事を考えています。曲を作る時も、7割ほどは理論で固めて残り3割のバッファーを持たす。クリエイティブディレクションも同じ。7割の世界的事例や、トレンド、世の中の雰囲気+3割の自分がやりたい、今イケてると思っていること。

(ちなみに服飾バイヤーだと、7割売れるものを買い付けて、3割未来を買い付けて、1割自分がただ好きなものを買い付けるって名言があります。10割超えてるじゃん笑 なにが言いたいかというと、この7:3の法則は新しいもの・ことをするときに理にかなってる変数だということです。)

ここまでだとまだわかりにくいと思うので、どのようなプロセスを踏んできたかを3段階で説明します。

STEP1 まずは科学から

はじめて皆さんが何かを始める時に、そうですねこの場合ギターとしましょう。その場合はおそらく殆どの皆さんが本を買って読んだり誰かに習ったりしますよね。これは僕からすると科学の取得です。理論や体系化されているものに対しての知見を膨らまして、それをそのまま実行する。小学校とかの理科の実験がわかりやすいですね。

このSTEPでは、既に答えがあるものに向かって走っていくイメージです。

STEP2 自分を出す『感性』

科学を養っていくと、どこかのタイミングで自分らしさ、雑に言えば適当にできることがあります。これは、科学で得た知識+自身が今まで感覚的に得ている情報によって成り立ちます。例えばまたギターに例えるとすると、理論などを学びながら自分が好きな音楽をずっと聴いていると、そのスタイルへと昇華していく様子ですね。『感性』とはビッグワードなのですが、個人的には感覚(フィーリング)的なものだけでは成り立たずそれに加えて今まで学んできたベース知識との融合が大切だと思います。(つまり感覚と感性は明確に違う)

このSTEPでは答えがそもそもないもモノ対して走っていくイメージ。いわゆる「センス」と呼ばれるものに近いと思ってます。

ただし、この感性の部分には弱点があります。それは再現性の低さ。体系化されているものではないので、120%が発揮されることもあれば60%しか発揮されないことも。これをどう克服するのかが最後のSTEPです。

STEP3 感性の科学化

先ほど感性だけだと再現性が低いという話がありましたが、再現性を高めるためにはどうすれば良いのか?その答えが感性の科学化です。簡単に言うとがむしゃらに仕事を頑張っていたら仕事に成功した。ふーよかった。で終わらせないことです。何がよかったのか?よりよくすることはできないのか?これを自問自答することで、感性が科学化されて、それがあなたの必勝パターンへとつながります。人間とは不思議なもので、失敗した時の反省はすぐするのですが、成功した時は成功体験が大きすぎて振り返りをしないものです。

何度も言いますが、成功したときこそ振り返りを行うべきです。

まとめるとここで大切なのは感覚的にできた、やってきたことをちゃんと分析を行い、何が良いのか、何が悪いのかの要素の因数分解をすることで、再現性を高めることです。

最後に

このように常に私は 感性→科学 の変換リズムを作るように心がけています。但し、感性をすべて科学化してしまうと、それはそれでつまらないし、変化がないので、冒頭に述べた7割の科学と3割の感性の法則を大切にしてます。感性が科学化されたら、新しい方法や手法を常に探すようにすることで向上へとつながります。まとめると

①科学(知識、知見の取得)
②感性(感覚と科学の融合による磨き)
③再現性の高い仕事(感性と科学が顧客には見えないけどちゃんと自分の中で体系化されてる状態)
の順番へとステップを踏みましょう。

と偉そうに書いてますが、自分自身これが完璧に実践できてるかと言うとそれは別の話… しかしこの理論を常に念頭においておくと、色々と見える景色は変わってくると思います。

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