個人的2020年最高だった10曲(10位〜6位)

2020年は個人的にも世界的にとっても激動な一年なのは語らずとも。そんな中でも、チープな言い方になってしまいますが改めて音楽の力と可能性を痛感した一年であります。僕の場合は移動時間に音楽を聞くことが多いので(自宅だとほぼ曲作るか、自分の曲聞いてる)例年よりも音楽を聞く時間が減ったかもしれませんが(でも意識して新しいものは探してた)、そんな中でシノザキカツシの視点での10曲を共有します。あくまでも僕の視点で、ああ素晴らしいなと心に最も残った10曲です。細かい解説は別記事であったりするので、こちらではシンプルに。なんとなくランキングにしてますが、結構甲乙つけ難いのであまり意味をなしてないかも。とりあえず今回は10位〜6位まで。

10位 「サントラ」 Creepy Nuts × 菅田将暉

2020年8月26日リリース

ヒップホップ界のサクセスストーリー、Creepy Nutsと菅田将暉のこの作品。元々のCreepy Nutsのメロディセンスとシンプルにうますぎるラップ、それに菅田将暉の声。しかも企画モノではなくて、自身らで仲良くなってコラボレーションに至ったというストーリー。今まさに旬なネオソウルギタリストのKazuki Isogai君を起用しているのも流石です。美しいネオソウルギターをベースとしたトラックから、魂を叫ぶようなサビ。全員の良いところだけが融合され、新旧が共存する今らしい素晴らしい楽曲になってます。

9位 「Override」 SHIFT_CONTROL

2020年1月29日リリース

僕自身いわゆるメロコア大好き世代(ハイスタとかSnail Rampとかlocofrankとか)なのですが、現代のメロコアバンドはメロコアの一言だけではすまないくらい色々な音楽を聞いているのであることが想像できる。この曲の素晴らしいのはおそらくELLEGARDENとかが好きなのだろうけど、現代っぽく少し複雑に、ただしメロディーセンスが素晴らしいこと。アレンジもシンプルかつ複雑な構成になっていて、実際に高校生がこれ演奏すると挫折するんだろうなあ。冒頭のクリシェのメロディーも素晴らしくて、作家目線だともう一度くらい同じメロディーを登場させたいけど、潔くイントロでしか使ってないのも流石です。

8位 「東京散歩」 映秀。

2020年12月4日リリース(映像公開日)

パッと聞きよくあるサウンドにも聞こえますが、ただならないセンスを感じます。現代の音楽も尊敬しながら、ブラックミュージック含めたルーツミュージックをちゃんと自分のスタイルに消化している。そして冒頭の語りで

白い線だけを歩くが “正解”
黒を踏んだら死んでしまう
子供の頃からずっとそうだった
ずっとずっとそう生きてきたんだ
明日将来未来世界のわからないことを語っていた
わからないことを話していたかった

と若い世代の葛藤はどの時代も変わらないのだなと感じて勝手にシナジーを感じてしまった。元々ブルースなどのルーツミュージックは自分の葛藤をアウトプットすること。それが体言されていた。メロディセンスもアレンジセンスも最高な作品でした。こんなジャンルレス、ボーダーレスが増えた2020年をすごく象徴する曲でした。

7位 「僕はバカ」 瑛人

2020年12月9日リリース(配信)

瑛人くんは香水の人のイメージが強いですが、この曲はそうじゃないちゃんとしたソウルシンガーだということを証明しています。フォークっぽくも聞こえるがソウルフルなのびのびとした楽曲。ソウルフルワールドのストリートミュージシャン役で出たりと、だんだんと頭角を現してきました。そして、サウンドプロデューサーは関口シンゴさん。origami productionが総出でサウンドを作っている理由がわかる一曲。理論抜きに、なぜか胸がぐわっとされる素晴らしい曲。

6位 「こっちをむいて」 上野優華

2020年3月18日リリース

上野優華さんは初めて知ったのですが、作詞・作曲:コレサワさん、編曲:関口シンゴさんとただならぬメンツで作られてます。素朴でのびのびとした楽曲に上野優華さんの切ない声が重なって素晴らしい楽曲なってます。

こちらも詳しい解説や思いは別記事であります → こちら


みなさんの好みの曲はありましたか?ジャンルであったり、様々な物がボーダレスになったことが顕著に現れるラインナップになったかと思います。

5位から1位はまた今度の機会で。

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