菱木 豊

2014年に人工知能の学習をはじめ、2015年に地元鎌倉の農家との出会いから、農業AI…

菱木 豊

2014年に人工知能の学習をはじめ、2015年に地元鎌倉の農家との出会いから、農業AIロボットの開発を着想。全国の農家を回りニーズ調査を進め、2017年1月にinaho株式会社を設立。世界初のアスパラガスやキュウリ等を汎用的に収穫できるロボットをサービス展開。

最近の記事

研究開発型スタートアップを5年やっている経験からの振返りと学びと展望

先日、大学1年生の学生相手にウェビナーをする機会がありました。彼らと話をしている中で自分自身の高校生時代の想い出を振り返って展開していたのですが、自分が高校生のときだったのが、今から20年も前である事実に気付かされて心底驚愕しました。現状の実年齢はもちろん認識していますが、あの頃から20年も経過したのか・・・目の前のことに夢中に取り組んでいると、なかなか振り返る機会を持ちません。そして、いまの仕事のことを振り返ると、現在の野菜収穫ロボットを開発しようと思ってから、既に5年の歳

    • 弊社で働いていたインターンが想像していなかったであろう未来がキタ!

      地方で事業を行うことで、もしかしたら地方だからこそ、人の人生により強く影響を与えることがある。そんなことを感じた小話をぜひ。 地元で就職が決まった大学生A君は地元で就職が決まっていた大学生だった。大学4年生のときに弊社にインターンとして参加してくれて、よく気配りのできる学生さんなんだろうな。という印象を受けていた。積極的に行動もするし、学ぶ意欲が感じられる学生さんだった。とはいっても、僕自身は数回くらいしか話したことがない。それでも、そうやって伝わってくる人柄の良さがあった

      • 地方ベースのスタートアップをやることの面白さと難しさ

        緊急事態宣言も明けて、決して油断できる状況ではないですが、人の移動も以前よりかは動けるようになってきました。コロナの影響が日増しに大きくなる中で、都心で働く必要はなくて、地方で十分仕事できるのではといった言及や、なかには会社ごとの移動で注目される取組もでてきました。 さて、弊社の本社は神奈川県鎌倉市にあります。都会とは全くいえず、とはいえ、なにもない田舎でもない、個人的には程良い環境の場所にあります。都会か地方かどちらか選べと言われたら、間違いなく地方に位置する都市ではない

        • 37歳を迎えたいまどきの37歳

          1年間のくくりで未来を考える日が、多くの人は年に2回あるはずです。それが、年始と誕生日。今年の1年を考える日と、◯歳の1年を考える日。 さて、昨日37歳になりました。37。そうサウナの歳ですね。37歳はどれだけサウナに行けるのか、心の底から楽しみです。 さて、そんな37歳の誕生日を迎えたことで、今の自分の状況をあらためて振り返ったんです。そして、今さらながらなんだけど、ビンビンきちゃいました。人生でこんなに大きなチャンスが訪れることはそうそうないんだって。わかっちゃいるけ

        研究開発型スタートアップを5年やっている経験からの振返りと学びと展望

          野菜収穫ロボットのスタートアップが受けているコロナの影響の酸いも甘いも

          世の中コロナの話題で持ちきりだけど、今回ばかりはコロナの話題で持ちきりになって良い。暗いニュースやワイドショーは心のノイズになるだけなので、通常は極力見ないようにしているが、コロナに関してはすべての人が関わる問題なので、現実を知るためにもコロナの話題をすべきだと思う。 ということで、弊社に関するコロナの話をしよう。 コロナによる影響少なからず受けている。というか、結構受けている。例えば、開発において開発スケジュールが後ろ倒しになってしまった。その理由の一つに、弊社が使用し

          野菜収穫ロボットのスタートアップが受けているコロナの影響の酸いも甘いも

          スタートアップの経営者に求められる役割の変化と自分自身の進化

          2人で創業した会社も今では25名くらいのチームになってきました。 初めて社員を正式に雇用したのが2018年6月くらいなので、スタートアップの中では一般的な社員の増え方をしているのかもしれません。しらんけど。 さて、タイトルの件ですが、創業当時は僕もなんでもかんでもやっていました。プレスリリースの文章を書いたり、仕訳をしたり(あとからミスが発覚して、とんでもないことになった。今は修正済みだけど。。。)、infoにメールが来たら全て返信したりと、当初は自分と共同代表の大山以外

          スタートアップの経営者に求められる役割の変化と自分自身の進化

          サウナほんと好き。伝えたいこの想い。

          たまには、どうでもいいことを書くのも良いかなと思って、ハマりまくっているサウナについて書いてみたい。 僕のサウナヒストリーサウナに行きだしたのは、だいたい2年前くらいだったと思う。瞑想とか好きな周りの友人たちが「瞑想状態に入るのにサウナが一番良い」といったことを言い出して、ちょろっと行くようになった。 家から自転車で数分のところに、稲村ヶ崎温泉という施設があり、そこにある小さなサウナがスタートだったと思う。 もちろん、それまでの人生でサウナに入ったことは数回あったが、

          サウナほんと好き。伝えたいこの想い。

          inaho3周年を迎えて、4年目のこれから自分が変わること

          1月17日は「いーいなほの日」ですから、ぜひ皆さん覚えておいてください(笑)   さて、3周年を迎えたことで、せっかくの機会なので振り返りをしてみます。   なぜ3年生き残れたか   9割は運です。正直、情けない話ですが、運が良かったとしか思えない。以前こちらの記事でも話したことがありますが、何度か会社の危機的状況がありました。 https://media.startup-db.com/interview/inaho-hisiki  その時に、会社という存在が救われたの

          inaho3周年を迎えて、4年目のこれから自分が変わること

          立場が人を作るのか。そうじゃないのか。やっててわかる勘所。

          よく言われる言葉ではありますが、 「立場が人を作る」 これは果たして本当なのでしょうか。個人的には、「その可能性が高い」と考えています。 例えば、僕はいま会社のCEOという役割において、会社の方向性を考えたり、人を採用したり、資金調達等で動いています。このような仕事がどのように人を作るかを例にしてみると ◯会社の方向性を考える 市場の中にどのような機会があり、何がニーズとしてあるかを掴む必要性がある。また、いまの技術の先にどのような未来があるかを考え続けている。その

          立場が人を作るのか。そうじゃないのか。やっててわかる勘所。

          謎のお題をもらった話

          人間力ってなんだろうか。 昨日、お会いしていた方から問われた。 「あなたの得意なことはなんですか」 普段あまり考えないテーマでもあるので、数秒考えて返答したが、あまりハマった回答ができなかった気がする。回答に対する自分自身の納得度も含めて。 相手は数十億〜数百億の売上をあげている経営者と日々応対しているような方。きっとさまざまな人のパターンをみられていて、恐らく共通する何かを感じ取ることができるのかもしれない。 「あなたが、今の状況まできていることは素晴らしいし、今

          謎のお題をもらった話

          ちょっと早いけど今年を振り返ってみる

          スタートアップっぽくなった1年なにがスタートアップっぽいのか定義は難しいが、今年を振り返るとスタートアップらしい感じの動きになった気がする。 例えば、年初では役員2名に社員3名体制だったのが、今では役員2名に社員20名、パートさんや業務委託の方も含めると25名くらい。2月頭までに5人くらい増えることが確定しているので、総勢30名規模までなってきた。 総員5名は、子供が3人いる一般的な家族の形なのでイメージできるが、30名となるとテレビでも見たことないくらいの大家族だ。そし

          ちょっと早いけど今年を振り返ってみる

          俺がの違和感

          文章を書くときに、違和感を覚える瞬間があったりします。 スムーズにフリック入力をしている途中で、自分自身の頭の中で出てきた文章に対して、「ん!?」と感じる瞬間。 それは、「俺が」というような内容を書きそうになったとき。 例えば、先日RaaSという言葉を表紙に用いた雑誌が生まれて、個人的にとても嬉しかった話をFBで書いていました。以下その雑誌の画像と、投稿したときの文章です。 表紙に「RaaSの衝撃」と記載がありますが、僕自身が衝撃受けています。   かれこれ、3年くら

          俺がの違和感

          文章を書くことによるフィードバック効果

          つい数日前にFacebookポエマーとして投稿したところ、有難いフィードバックがありました。具体的には、以下リンク先の記事で自分の言葉を引用してくださっており、そういったことが発生するとメチャメチャ嬉しい。 ちなみに、Facebookでどんな文章を書いていたかというと、 【予定があることの有難さ】 今年数十回目の佐賀県入りしています。 現地行くってなると、飛行機代とかの交通費かかっているし、こちとら、金曜の夜に入って、日曜の昼には関東戻るってスケジュール感できているから、

          文章を書くことによるフィードバック効果

          スタートアップをやるにあたって

          スタートアップをやるにあたって何が大事か。 そんなことを考えてみると、重要な要素の1つに身も蓋もないのですが 「メンタルの強さ」 があるのではないかと思います。 スタートアップ希望者を幻滅させるようなことを言うかもですが、やっぱ大変ですよ。 将来どうなるか分からないものを信じきるわけです。そして、活動を続けていく中では、予想外のことばかりおこるわけです。その中で、絶対にくじけたり、諦めてはいけないわけです。 まだまだ、我々自身も駆け出しの段階ですが、本当に初期のと

          スタートアップをやるにあたって

          スタートアップが合宿を通じて得られるもの

          inaho株式会社は創業から3年目にして先日、初めてぜんいん合宿を行いました。 3年目にしての初合宿は遅いように思われるかもしれませんが、そもそも人の採用を初めてから未だに1年も経っておらず(創業者2名だけの状態が1年半ほどありました)、タイミングがなかったのが正直なところ。普段から合宿スタイルで開発をしていたりするので、よく寝泊まりは一緒にしていますが。(支店は一ヶ所なのに、1軒家とマンションの社宅が2軒あります)   という状態だったのですが、チームのメンバーが15名を

          スタートアップが合宿を通じて得られるもの