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ちょっと早いけど今年を振り返ってみる

スタートアップっぽくなった1年

なにがスタートアップっぽいのか定義は難しいが、今年を振り返るとスタートアップらしい感じの動きになった気がする。

例えば、年初では役員2名に社員3名体制だったのが、今では役員2名に社員20名、パートさんや業務委託の方も含めると25名くらい。2月頭までに5人くらい増えることが確定しているので、総勢30名規模までなってきた。

総員5名は、子供が3人いる一般的な家族の形なのでイメージできるが、30名となるとテレビでも見たことないくらいの大家族だ。そして、計画上ではここからガンガン人を増やしていく予定になっている。来年末は100名くらいの計画をしているし、3年後(2022年)の年末は500名くらいの計画だ。

なんとも楽しみでもあるし、不安要素でもある。そんな勢いで人が増えていって、カルチャーがどうなるのか。さまざまな考え方の人が集まったときに、組織はどうなってしまうのか。2年、3年先の不安を憂いて、いまからチームで動き続けるための楔はうっている。結果がどうなるかは、乞うご期待だ。

できていないことを計画する

スタートアップに限った話ではない。新規事業というものは、えてしてそういうものであろう。やれ、「EXITはIPOなのかM&Aなのか」「今後どういったターゲットに拡げていくのか」「今ある事業以外にどうやって展開していくのか」そういった、ある意味夢物語といえる話であっても、周りから問われながら形にしていく。それがスタートアップであり、新規事業ともいえるのかもしれない。なんでもかんでも3年計画、5年計画を出す必要がある。目の前のことに集中することが大事とみんな分かっていても、将来の期待がないと、人はついてこない。

と、いった話があるのだが、個人的には福音がある。ぼくはなにより未来のことを考えることが好きだ。未来のことを考え、「やれるかもしれないんじゃないか」と感じられる範囲の数字を叩き出し、さまざまな未来の展開を夢想する。

例えば、昨日ぼくがサウナに入って、休憩しながら考えていたことは、「我々がM&Aするとしたら、どういった会社だと一番シナジーがあり、スピードが出るのか」である。売上がまだまともにないし、M&Aする資金なんてあるわけがない。いつできるかもわからない。それでも、そういったことを考えることが好きだから仕方がない。事業がどうやったら爆速で伸びるのか。そのための座組はどういったものがあると良いか。常に考え続けているからこそ、頭の中にさまざまなアンテナが張る。そのアンテナがあるからこそ、なにか小さなものが引っかかることがある。そんなことをやり続けている。

できていない計画がどうなるか

できるようになる。これが結論。賢い人間が、できると思っていて取り組んでいるなら、大体できるようになる。そうとしか信じられない。大事なことは「やっている本人ができると信じている」こと。と、「賢い人間が考えている」こと。

僕はものづくりは、ほぼノータッチ。だから、つくる人ができると信じていることが大事だ。そして、つくる人達はその分野において優秀でなければならない。じゃないと前に進めない。もちろん、ぼくも何も知らないわけではなくて、いまなにが課題で、なにが必要なのか。そのために、なにをしないといけないのか。そういったことはインプットしている。

今、現在の状況が今年の頭に当初思い描いていたような状態かといったら、正直遅れている。できていないことが、できるようになる計画が前提だから、多少のズレが出るのも当たり前といえば当たり前なのかもしれない。ただ、思い描いている方向には進んでいるし、全体の経験値があがっているから、計画に対しての精度は上がる方向に乗っている。人が集まって、ドンドンできていないことができるようになっていく。そうすることで、売上が上がったり、やれることが増えていく。そのために仲間を集めている。

課題ばかりである

ハッキリいって焦っている。頭の中では焦っているけど、心は落ち着いているというのが正直なとこかもしれない。やらなければならないことばかりだし、いまはブルーオーシャンの世界で大きな敵はいないが、いつそんな敵が出てくるかもしれないし、もしかしたらステルスで行動していて、我々の構想に対して、大きな障害となる存在が既にいるのかもしれない。

といった懸念はゼロにならないから、焦る気持ちがでてくる。毎日毎日が勝負だなとも感じている。が、そんなことばっかり考えていても仕方ないし、焦燥感にまみれて足が出なくなるなんて、なんの意味もない。やれることをやるしかないし、勝負はそんなにすぐ決着がつくものでもないものだが、スタートアップの世界では悠長なスタンスは死を意味するから、やるしかない。といったことをやり続けた今年1年でもあるし、今後もきっと変わらない。

信じる道しかない

やれなかったときのことを考えることは考える。正確にいくなら考えるときもあるが正しいかもしれない。リスクを見積もり、どの程度できない可能性があるか。ただ、考えつつも、考えても仕方ないと思ってしまうところもある。だってやるしかないのだから。もちろんリスクを考えることで、やらなきゃいけない感がより強くなるから、やる方向の力がより強くなるものだけど、できない理由をあげるのは簡単。無理というのも簡単。やり遂げるのは大変だけど、その道にしか未来がないのも事実。ってここまで書いていて思ったのは、全然今年の振り返りになってない(笑)いつも思っていることを、そのまま書いているだけだ。まぁ、気にせず、もうっちょっとだけ書いてみよう。

自分の役割のまっとう

スタートアップの経営者の役割とはなにか。しょせんCEOなんて役割でしかない。自分のポジションがあるだけ。その中で自分が最有効活用される役割は、未来を見据えて、あまり多くの人がみえていない世界を見つけてくること。最近、失敗したなと思っているのは、「あれが課題になるな」と分かっていたことを強くおさなかったこと。

自分が大きな課題として考えていても、目の前でやっていることの重要性が高いと、大きな注目が集まらなかったりする。その課題が、全体の課題になると、大きな課題としてチームの中で認識される。いまになって、大きな課題として取り上げられると、心のなかで「その課題は大きいって言ってたじゃない」って情けない考えが、頭をよぎってしまうのが、未熟者の証だ。

もっと力強く言った方が良かったのかもしれないし、別でアクションできることもあった。これは反省。直感ベースをもっと信じて、直感を全体の課題にもっていくところまで動くべきだった。結局、直感に対してやりきらなかった驕りである。お恥ずかしい。役割まっとうしてないやん。

決断

スタートアップの経営者の役割をあげるとしたら決断だ。やるやらない。やめるやめない。そのための一次情報であったり、ケース集めだったり、会社にとっての大きな意思決定に繋がるものは、自分で動いて現場を多数みて判断すべきだ。ということが、今年数多くした決断の中でも、そのように動いて良かったと思えるものがある。

良い決断をするためにも、優良なインプットは欠かせないし、そのために自分の時間をどう使うのかが、なにより重要な決断だ。今年は、30回以上講演もしたと思われるし、ピッチコンテストにもよく出た。というか、ピッチコンテストに優勝できたおかげで今があると思う。おかげさまで、メディアの取材も多数いただき、振り返ると3日に1回メディアに出ていた。なんとも有難い話だ。

それでも来年はモードを変える。既に講演もピッチコンテストも多数お断りさせていただいている。多くの方々に我々のことを知っていただきたいので、会社として講演や取材はもちろんウェルカム。全力で取り組ませていただきたい。ただ、自分自身の時間の使い方を変えていく。もうちょっと社内に目を向ける時間をつくったり、将来の計画の精度をより高めたり、素晴らしい仲間を集めるための行動。そして、海外に出ていくための足がかりも来年になるので、個人的には英語の勉強もマスト事項だ。はやく、英語で気持ち良くピッチできるようになってみたい。

結局、楽しみしかない

結論、こういったことしかいえなくなる。最近、採用の場面であったり、弊社の事業のことを話せば話すほど「面白そうですね」と言われる機会が増えているのだが、そりゃそうである。やってる本人もちょー面白いと思っているのだ。国内をみれば、これから10年で農業人口が半減して、労働力不足が顕著になっていく課題しかない状況が待っている。つまり、我々の活躍を世界が待っているのだ。

世界を見渡せば、人口増加で食糧問題が危惧されるなか、新たな社会基盤を担うテクノロジーを作っている。このテクノロジーが当たり前になったときに、どんな世界になるのか。楽しみで楽しみで仕方ない。弊社のエンジニアが半年前に面接したエンジニアの方が、半年ぶりに面接したら「半年間いろんなスタートアップの話を聞いたのですが、inahoさんが一番面白そうなんですよね」と言ったそうだ。そりゃそうだ。だって面白いことやっているもの。

課題はたくさんあるし、思うようにいかないこともある。ただ、必ず乗り越えられると信じているし、それを実現できる仲間もいるし、やるしかない。それを楽しむしかない。というのが、今年の振り返り。来年振り返っても同じようなこと言っていると思うけど、きっとステージ変わって、また面白い発見があるのだと、自分自身にも会社にもチームメンバーにも会社に関わるさまざまな方に期待しています。おもろいことやっていきましょう!

待ってます! 笑


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