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「心」が抱える「闇」とライブ感 「ピンク・フロイド雑感Vol.3

「Dark Side of the Moon」

大学図書館でのピンクフロイドとの出会いは印象的なものでした。プログレって、難解っていうけれど楽しめたという意味で。

そこで次に聞くアルバムは、かの有名な世界的大ヒットアルバム「Dark Side of the Moon」に決定。でも、なぜか図書館に置いて無く。(人気すぎてリクエストが殺到してすり減ってしまったのか?)。結局購入することに。

「原子心母」には歌詞カードがあったんですが、なぜかこのアルバムには歌詞カードが無い。その時点で、若干の不安が沸き起こりました。輸入盤CDに歌詞が無いのは有名でしたが、まさか国内版でも歌詞無しがあるとは!

聴いてみると、曲と曲が効果音でつながるように設計されているので、曲の切れ目がわからない。SE効果音もあるし、女性ボーカルの叫びもある。ジャケットが真っ黒で、どことなく曲も暗めが多い。

最終的に気が付くことになりますが、このアルバムは全体が効果音でつながっていて全部の曲で1曲のようなものでした。個別に聞くだけではわからない世界。意図的なギミックがある2時間映画を見終えたときのような感覚でしょうか。

正直、アルバムに入りこむのが困難でした。インストパートも多かった。楽曲も「Time」は確かによかった。けど「Money」はあまり好みではなく。その他も、インストが多いのと、楽曲として単独で聞くには厳しいものが多く。

というわけで「原子心母」ほどの感動を得られぬまま、しばらく放置していたのでした。

このアルバムの真価に気が付くのは、とあるライブアルバムからでした。

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