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人は1人では生きられない ~「異人たちとの夏」(日本映画)🇯🇵

BSでみました。その時、この映画を大林監督が語っていて、

目を開いた状態ではなくなった監督自身の両親はいないが、目を閉じれば、すぐそこにいる。形はなくなっても、その人がかつていたことをおぼえていさえすれば、生きているのだ。

という内容でした

霊感があろうとなかろうと、そういう思いが人を生かすのですね
それは、現実世界でも同じで。
相手のことを気に掛けたり思いやったりすることって、相手の存在をきちんと認めることでもありますしね。

映画の中でふと現われた父親と母親。

もちろん映画に出てくるとあるものから息子を守るためにでてきたのでしょう。

でもそれ以外に、思い出のなかでは生きていたので、単に会いたくなったってこともあるのかもしれません。

人は1人では生きられない。

周りへの感心を持つことが、周りとのネットワークをつなぐ絆になっていく

高倉健さんのエッセイの冒頭に
「人が強くこころに思うことは誰にもとめられない」
というものがありました。

「思ったり感じたりしたものの勝ちだ」
と書いたのは、もう亡くなられた鷺沢さんという作家。

何が、人と人のつながりを維持し、かつ強固なものにするのか。
改めて、この映画から、学べた気がする。

86年の映画です。ぜひどうぞ


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