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80年代という時代の息吹と、時代の名残を感じる ~「Beat Pops」RCサクセション

RCサクセションに限らず、桑田佳祐も、矢野顕子も、レベッカも、泉谷しげるも矢沢永吉も80年代の音の洗礼を受けている。

それは何かというと、音のすきまをキーボードで埋めるやたらゴージャスな音のことを指す。

80年代のアルバムは概ね、この流れの中にある。

時代が音を纏って姿を変えたものとするならば、80年代はそういった音だったということだ。90年代はこの音への反動か、アンプラグドに代表される生音重視の音楽ジャンルが誕生、ブルーズ由来の怒りが形となりグランジというジャンルも生まれた。

80年代を振り返ってみれば、今よりも夏の気温は低かったに違いないのに、なぜか、今よりも、暑く明るく輝いているように見える。

時代がバブルに向かい、宇宙が身近になり、コンピューター社会への希望に満ち溢れていたからなのかもしれない。

RCのこの作品にもそういった時代の息吹と、時代の名残を感じるのだ。


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