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映画「マレーナ」(イタリア映画)🇮🇹
戦争。
戦争でいちばん被害を受けるもの。
それが本当はなんなのか。
それを庶民の視線から描いた秀作だと思います。
ドイツでも、日本でも、戦争によって、働き手であった夫を失った女性の方々の苦労たるや想像にするにしのびません。
時代の陰には、きっとこういう事実があるのでしょう。
普段、大きな視点で歴史を習うと、見えてこない事実。
この映画は、その事実に気づかせてくれると同時に、歴史を見るには、もっとミクロな視点も重要だと示唆しているかのようです。
マレーナがたどる運命は、個人的には、かわいそうでかわいそうで。映画ではなく、DVDを買って見たんですが、一度しか通して見れないでいます。きっと、こういう苦労をされた方が世界中にいるんだと想像できるから・・
でも、だからこそ、ラストのシーンにだれもが安堵するんでしょう。
そんなラストでよかった。。
見ていない方もいるかとは思いますので詳しくは書きませんが、マレーナにとって大きな救いが最後に訪れます。
自然と涙がでました。
それまでの苦労と、これからの幸せ。
アカルイミライを絶対的に信じてしまいたくなる。
マレーナはつらさが表情にはっきりと出ない分だけ、心の中に、それを溜め込んでいたような気がします。それが一気にラストで解消されたんだと思います。
映画としてすごいなあと思うのは、このマレーナを見る少年を登場させているところ。(第3者の視点。それも純粋な視点)
彼が、マレーナの苦難と、その後の幸福をつぶさに見守ることで、この少年も大人の階段を一歩上がっていく。
「少年の精神的成長」
「マレーナの数奇な運命からの解放」
これが見事にリンクしていました。
戦争によるミクロな視点での被害。
その実際を垣間見ることができる作品です。
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