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アメリカを横断することは人生を探すこと 〜 「アメリカ」 サイモン&ガーファンクル

アメリカを横断する番組を見かけることがあります。荒涼とした人の気配のない大地を駆け抜けていく。

その風景を見ていると。

アメリカは、その建国から積み重ねられた膨大な歴史、そして、そこに関わった人たちの感情をも、そのあまりにも果てしなく広大な大地に塗りこめているのだと感じます。

ネイティブ・アメリカンの逸話にこういうものがあります。彼らは旅をするときは、急がず、その土地の魂に寄り添ってから、その土地を後にするのだそうです。大地には歴史に埋もれた魂も積み重なっているのでしょう。

そんなアメリカを横断する旅に出ようとする二人を描いたのが、サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」という楽曲。

楽曲のストーリーは、希望にあふれて旅する二人が、旅をするにつれて、だんだんと悩みや悲しみの感情に移行していく様を描いています。

それは単に、この旅における二人の感情のもつれあいだけではなく、大地に眠る感情を解き放って、自然とこの国の歴史に向き合っていった結果といえるかもしれません。

彼らは旅をしながら人生の何事かを学んでいったのかもしれません。

あまりにも広大なアメリカを横断するということは、人生を探すことと同義なのかもしれません。

All come to look for life through America.

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