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今日は、熱かったはなしのつづき(11-7)

国際こども図書館で
バイトしていたときのはなし。
昨日のつづきです。

*****
また別の日に
海外からある絵本作家さんがこられたとき。
なにやら日本民話で、
特定の題材の作品を探しておられると
事務室までうわさが聴こえて

わたしは、とっさにその題材で
創作童話を書き上げ
通訳か秘書さんかという人に
「お渡しください!」と押しつけたり
(これ職員さんには内緒のコト)

わたしのなかの熱量は凄まじく
いま思うとなかなかなことを
いろいろいろいろやりました。

昨年、ずいぶん久しぶりに
ふらり館をたずねると
またさらに増築されていたりして
変わったような
変わらないような
あいかわらず眩しかった。

なかでもひときわ
なつかしいのがカフェテリアのテラス席。

いつも空いていたこともあり
わたしは、よく昼休みを
そこで過ごしました。

あれはもうバイトをやめる少し前。

わたしは、いろいろと悩み多く
大失恋や後悔することがあったりと
こころはもんもんとしていました。

そんなある日にいつものように
テラス席でお弁当を食べていたら
急に突風が吹いて、抜けたパラソルが
わたしのおでこに突撃。

ああいうとき記憶はいっしゅん
飛ぶものですね。
ものすごい音がしたらしく
わたしはカフェスタッフの方に連れられて
医務室に運ばれました。

おでこには、おおきなたんこぶ!

館長はじめ皆さんから丁重な謝罪と
お見舞いのお言葉をいただいてしまい、
一般の利用者さんでこういうことが起こらず
本当に良かったですよね、と
事なきもえずで、終わりました。
(病院でも診察して頂き問題なく、
額には、傷跡も残らず。)

まったくそれでということではない
のだけど、でも確かにそれをもって
わたしはここを卒業した感じ。

記憶はそのようになってる。

だって、そう確かに、あの一撃で
わたしは目が覚めたのです。

いつ、何があるかわからない。
悔いなく思いっ切り生きなきゃと
あたらしい扉をあけることにした
そのときの気持ちをよく覚えています。

逢いたかった人に会いに行き
(おでこに湿布で驚かれました)
言いたかったことを言い
謝りたかったことを謝って
わたしは、次のステージにすすめた。

あれから20年以上が過ぎたのね。

当時のような熱い炎は
もう見当たらないし

あるとき、わたしは名まえの一文字に
「ひ」をもつことを改めて意識させられ
その、自分の火、陽、灯の、扱いを
学んできたような20年だった。

ただ、こうしてふりかえると
変わらないなあ自分! 
と思うことがたしかにあって
うれしいような、陽気なきぶん。

笑ってもらえたらひとまず本望です。

2日続けた熱のはなしはこれにて終わり。
明日はチャレンジ8日目!

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