大川久乃

絵本の文章、童話、詩を創作する者です。 暮らしのつれづれ、エッセイなど webサイト…

大川久乃

絵本の文章、童話、詩を創作する者です。 暮らしのつれづれ、エッセイなど webサイト「ほんとね。」https://hisanoookawa.themedia.jp/

マガジン

  • 階下から聴こえるギターの音色

    大川久乃が月に2回配信する暮らしのエッセイ。40代を折り返し、小2から続けてきた絵本のおはなしを書くことを仕事にし継続中。すくすく成長する二人の子どもと、出逢って20年になる夫と揃って自営の暮らし。芯があると言われても、それが時にひっかかるようになったら。夢があると言われても、ますますそれがひっかるなら。あらゆる暮らしの同士たちへ。

  • motherzzz...

最近の記事

絵本『ぼとぼと おっこちた』

お久しぶりです! 今日は嬉しいお知らせ。 10月に新しい絵本 『ぼとぼと おっこちた』(文・大川久乃)販売されます。 絵は、なんとなんとの早川純子さん! ぱちぱちぱちー。 憧れてきた先輩作家のおひとりです。 購読中の方はそろそろお手元に、 書店でも一般販売と取扱い、 もう間もなく始まるはずです。 福音館書店月刊絵本こどものとも0.1.2の2024年11月号。 現在(~21日まで!)個展開催中の早川さん、 わたくし朝イチで受け取った完本見本を手に、 お会いしてきました

    • 違和感の記憶

      先日のこと デ・キリコ展を観に行ってきました。 身近な友人が本展覧会の企画に 関わっているというのと 少し前に訪ねた写真展で 「キリコ」と題された作品で 足がとまったから。 それはまた別の友人写真家の作品で 在廊中だった彼に 「キリコですか、」と言うと 「大それたタイトルつけちゃったのですが」 とはにかんだ。 実は、そのタイトルが何を意図するのか 不勉強なわたしはほとんど分からなかった。 キリコやその作品を漠然としてしか いや、ほとんど知らなかったから。 でも、わたし

      • お知らせ:ラジオ出演

        ラジオ出演の予告です! EQ絵本講師Ⓡの恵さんにお誘い頂いて 彼女がパーソナリティーを務める インターネットラジオ番組にゲスト出演させていただきました。 放送は6/20日㈭と翌週27日㈭どちらも21時~ 下記URLから聴くことができます。内容は同じもの。 よかったらぜひ聞いてください。わたしも楽しみー。 初回放送直後の週末に開催予定のことばのワークショップ についてもおしゃべりしています♪ こちらも予約受付中です。 *** ゆめのたね放送局 21:00〜21:30

        • 6/22ことばのワークショップと、重なる層や透明の紙について

          こんばんは。 今夜はふたご座で新月を迎えました。 フライングで昨日、思いが湧いて instagramにつづった内容を こちらでも掲載します。 まずはお知らせ。 今月、夏至の翌日6/22(土)14:00~ 国立は書店有給休暇にて ことばのワークショップを ひらいていただくことになっています 予約開始しましたので関心ある方はぜひ また、ざびえるひとみさんによる 『ひとの世界 とりの世界』展開催期間中の ひとつのワークショップです。 展示はもちろん店内および企画イベント等も 併

        絵本『ぼとぼと おっこちた』

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        • 階下から聴こえるギターの音色
          17本
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          14本

        記事

          西日本読書感想画コンクール指定図書

          拙著『おはなし ごほん』がなんと 第68回 西日本読書感想画コンクールの指定図書(小学校低学年の部)に選ばれました! 九州・山口各県の小中学生と高校生が対象のコンクール。 九州・山口各県学校図書館協議会の指定図書として選んでいただいたそうで なんとも光栄! 刊行はあかね書房から2022年。絵は本田亮さんです。 これに関連して3刷りが決まってとてもありがたいですし、何より新たな読者に出会える機会をいただけていることが本当に幸せです。 ありがとうございます! 応募者の皆さんぜ

          西日本読書感想画コンクール指定図書

          おまもりボール

          とても大事なイメージがうかんでいます。 それはね、ちいさなタネみたいな粒が 自分の胸やおなかのなかに蒔かれ ほんの数秒ですくすく育ち からだのなか、おなかのあたりで まあるいボールみたいになったとこ。 こころやからだは いろいろな感覚を感じているけど その、ボールのなかは ほわほわでふかふかであったかくって 誰も入れないし 何も感じない。 ただボールが発する そのあたたかみみたいなものを、 わたしは体内に実感している。 体内に、ボールがあることを 実感している。

          おまもりボール

          階下から聴こえるギターの音色⑫ひとまわり

          昨年末から始めた隔週更新の本エッセイ。 12という数字には一巡りという意味を感じますが ⑫話目の今回でいったん終えることにしました。 5月はわたしの誕生月です。 毎年のことですが 新年度に慣れた頃に もう5月か~とカレンダーをめくったとたん 誕生日が来る(2日なので) そんな感覚が、年々、強まります。 今年は娘が入学という節目もあったので いつにもまして、あたらしさが極まって 意識的に日々や子どもに気持ちを向けられるよう スケジュールなども調整していました。 おそるお

          階下から聴こえるギターの音色⑫ひとまわり

          三面鏡のむこう

          三面鏡のむこう 5/5 こどもの日 28日間の感謝ワークラスト2days 鏡のなかの自分に感謝するという実践の今日にはからずも実家帰省。母の三面鏡に顔をつっこむのは、幼い頃によくやったひとり遊び。自分に感謝するワークのために再現すると、わあ、面白い!ただただ、どきどきするような不思議さがあってわたしはこれが好きな感覚だったことを思い出した。 娘の卒園したようじえんで、先生とお話ししたときに「(子どもにとって)つまらない日があってもいいじゃない」と言われたことがあり共感!と感

          三面鏡のむこう

          階下から聴こえるギターの音色⑪歓喜にふれる

          今あたらしく書いている 絵本の企画は、歓喜がテーマです。 ふれた歓喜を、そのまま描きたいのです。 歓喜って、なんだろう。 歓喜って、いのち なんじゃないかなと思います。 オージャスは、可視化するとしたら ギーによく似ているんだそうです。 そんなふうに、もし いのちを実感するとしたら 歓喜にふれるときの わきあがる感じ それなんじゃないかと思います。 いのちを 歓喜と呼び 歓喜を いのちと呼ぶとして それは、絵本においてもう たくさんの作家や詩人が 表現してきたと思い

          階下から聴こえるギターの音色⑪歓喜にふれる

          井のいち2024

          今年もこの季節が巡ってきました。 石神井公園にある氷川神社で開かれる イイコトだらけのおまつり「井のいち」 2024年5月19日(日) 10:00-16:00 雨天決行 石神井氷川神社 練馬区石神井台1-18-24 わたしは、何回目から参加させてもらってきたかな? もう分からなくなっちゃいましたが今年も こもれびの庭のおはなし会に出演します。 15:00~の回「おはなし人形劇」と題して 人形劇サークルわくわくmamaさんとコラボします。 ミーティングに参加してきてまさ

          井のいち2024

          階下から聴こえるギターの音色⑩(後編)問いと、気づきと

          今「28日間の感謝ワーク」を実践中です。 これを公開する日は9日目かな✒ 参加しているオンラインヨガスクール prana forest lifeの先生の呼びかけで、 希望者でやっている試みです。 日々実践するワークからの気づきと 入学&始業式の晩から始まった 子の胃腸炎、続いてわたしにもきたそれの💦 体調芳しくない中での気づき (もうだいじょうぶでーす) わたしにとっては2回目となる ”子の入学”というタームからの気づき いろいろ複合的なのでしょうが まあ今回も「まだ

          階下から聴こえるギターの音色⑩(後編)問いと、気づきと

          階下から聴こえるギターの音色⑩(前編)問いと、気づきと

          新年度。 下の子が小学校に入学しました。 上の子は6年生となり ランドセルを背負ったふたりが 並んで登校していく背中は 見ると感慨深いものがあります。 先日instagramでこんな記事を投稿しました。 この記事には続きがあって。 入学式前も、たとえば 「式ってなあに?」と聞いてきた娘。 卒園したようちえんには 行事というものがなかったからね、と 説明しながら思ったのです。 一般的に、にゅうえんしきや そつえんしきを経験してきた 子どもにとっても、そして 経験してい

          階下から聴こえるギターの音色⑩(前編)問いと、気づきと

          X光線

          つらい経験もした たくさん努力もした いっぱい逃げもして 逃避する苦しみも味わったし 向き合うことの痛みもしった それはね こころの光線になるよ 宇宙が放ついくつもの光線 それを真似てつくりだす人工の光 速度が違うから屈折の角度が変わる? それで到達できるところが変わる? それによって目に見えるよう映し出せる そんなものがあるっていうはなし 聞かせてくれたね むずかしくって いまだに「???」がたくさんだけど 人がそれぞれみんな違う顔をして みんな違う毎日をすごして

          階下から聴こえるギターの音色⑨(後編)結局は、小さな世界

          ※本記事には前編・中編があります。 子どもは大人に比べて この世に誕生してからの時間は短い分、 いのちや宇宙の大きな巡りの時から 分離されていないだけ 潜在的に繋がり 知っているのだろうと思います。 けっきょくは、ちいさな世界なんだよ ということを。 そのように感じられるからこそ 胸が痛む現実が、 この世界には 残念だけども溢れてる。 とるにたらない日常こそ それぞれに違うからこそ ひとりひとりのせまさで響く それを奪わせてはいけないし 差し出してもいけない。 それが

          階下から聴こえるギターの音色⑨(後編)結局は、小さな世界

          階下から聴こえるギターの音色⑨(中編)結局は、小さな世界

          ※前編はこちらからご覧いただけます。 『中学生から知りたいウクライナのこと』 (2022年/ミシマ社)の 共著者であるおふたりによるトーク ”小山哲・藤原辰史 「中学生から知りたいウクライナのこと  ――侵攻から2年が経って」” に参加し視聴したのは2月の終り。 それで一番思うのは、 ウクライナやパレスチナのこと以前に、 テレビで見た飢えでやせ細った子どもと 自分の暮らしが 無関係ではないことを 子どもの頃こそ知っていたもの ではないだろうか、ということ。 胸の痛みがず

          階下から聴こえるギターの音色⑨(中編)結局は、小さな世界

          階下から聴こえるギターの音色⑨(前編)結局は、小さな世界

          「小さな世界」という歌。 2月おわりの頃からか うちの娘も園でならったこれを よく口ずさむようになった。 きっかけは灯油屋さんのトラック 音楽をならし町を巡回しているあれから 日々みんなで歌うようになったとか。 卒園の日の歌の発表でも聴けて 思い出の曲となりました。 遡ること3月中旬、 うち+姉とその子ら(もう大人!)で ディズニーランドへ行ってきました。 わたし自身はたぶん20年ぶり位。 イッツ・ア・スモールワールド というアトラクション、 わたしは子どもの頃から

          階下から聴こえるギターの音色⑨(前編)結局は、小さな世界